アルピーヌ・エンデュランス・チームのリザーブドライバーであるジュール・グーノンは、5月9~11日にベルギーで開催されるWEC世界耐久選手権において、同チームから2度目のシリーズ参戦を果たす。
アンドラのライセンスでレース活動を行う29歳の“GTスター”は、プロトタイプレース・デビューを飾った第2戦イモラと同様にフェルディナンド・ハプスブルクの代役としてアルピーヌの35号車A424のシートに座り、シャルル・ミレッシ、ポール・ループ・シャタンとハイパーカーのステアリングをシェアすることになる。
WEC第3戦スパのエントリー発表。フォーミュラE重複の影響多数、ハプスブルクの復帰には疑問符も
このトリオは前戦のイモラでは、オープニングラップで発生した多重クラッシュに巻き込まれ最終的に入賞圏外の13位に終わった。
ル・マンの“前哨戦”となる第3戦スパの欠場が決まったハプスブルクは、スペインのモーターランド・アラゴンで行われたアルピーヌA424のテスト中にクラッシュ。その際に腰椎を2カ所骨折して以来、レースから遠ざかっている。
ハプスブルクの名前は4月末にWECが発表したイベント前の暫定エントリーリストに含まれていたが、アルピーヌの広報担当者は当時Sportscar365に対し、「期限内に完全に回復しなければ変更される可能性がある」と述べていた。
26歳のオーストリア人の欠場はWECイモラとその前週にバルセロナで行われたELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ開幕戦、先週末のELMS第2戦ポール・リカールに続くものだ。なお、直近のELMSではシャタンがクール・レーシングで彼の代役を務め、47号車オレカ07・ギブソンのレギュラードライバーであるアレックス・ガルシア、フレデリック・ベスティとともに総合2位表彰台を獲得した。
一方のグーノンは5月4~5日にイギリス、ブランズハッチで開催されたファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ第2戦でスプリント・カップのキャンペーンをスタートさせ、レース2で3位表彰台を獲得。今週末はGTワールドチャレンジ・アジアに参戦予定だったが、WECでプロトタイプカーをドライブするためふたたび欠場となる。
このためGTワールドチャレンジ・アジアでは第1&2戦セパンでグーノンの代役を務めたラルフ・アロンが、タイのブリーラムでの第3&4戦で再度クライマックス・レーシングに合流することになっている。
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