トヨタが上海モーターショー2023でbZシリーズの新たな2モデルを公開

2023.04.25 19:30 掲載 6

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　トヨタ自動車は2023年4月18日、中国・上海で4月18日～4月27日に開催の上海モーターショー2023において、バッテリーEV（BEV）のコンセプトカーとなる「bZ Sport Crossover Concept」と「bZ FlexSpace Concept」を世界初公開した。

　2台のコンセプトカーは、BEV専用ブランドであるTOYOTA bZシリーズの新型車として開発を進めている電気自動車に位置。bZシリーズは(1)You＆Other：ヒトとヒト、快適な移動空間に加えて大切な家族や仲間と過ごすかけがえのない時間と新しいライフスタイルを提供、(2)You＆Your Car：ヒトとクルマ、BEVならではの運転の楽しさや可能性を期待させるワクワク感の提供、(3)You＆the Environment：ヒトと地球、CO2排出量などマイナスを減らすだけではなくプラスを生み出す、(4)You＆Society：ヒトと社会、安心・安全な社会づくりへの貢献、という目標価値を定めている。トヨタは2026年までにBEV10モデルの発売を予定するが、今回発表したのはその内の2モデルで、2024年に中国市場への導入を計画している。

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　2モデルの特徴を紹介していこう。

　まずbZ Sport Crossover Conceptは、トヨタおよびトヨタと比亜迪股份有限公司が合弁で設立したBYD TOYOTA EV TECHNOLOGYカンパニー有限会社（BTET）、一汽トヨタ自動車有限会社（一汽トヨタ）、豊田汽車研究開発センター（中国）有限公司（TMEC）が共同開発している、アクティブで個性的なスタイリングを持つクロスオーバータイプのBEVで、一汽トヨタより生産・販売する予定。クルマに乗った時、クルマで移動する時に、気分転換したいという想いを込めた“Reboot”を車両コンセプトに掲げ、アクティブかつアイコニックなスタイリングを採用するとともに、Z世代と呼ばれる若い世代のユーザーに向け、パーソナルな空間として使える機能を追求する。また、運転支援や自動駐車などの知能化機能も含め、購入後もクルマ全体が進化し続け、オーナーが最新の状態のクルマを五感で楽しめるよう、開発を進めている。

　一方でbZ FlexSpace Conceptは、トヨタと広州汽車集団有限公司（GAC）、広汽トヨタ自動車有限会社（広汽トヨタ）、TMECが共同開発している実用性を重視したファミリー向けSUVタイプのBEVで、広汽トヨタが生産・販売する予定。車両コンセプトには家族が安心・快適・自由に使える“COZY HOME”を掲げ、圧倒的な大空間と扱いやすさ、高度な安全性、安心の航続距離を実現したうえで、知能化の機能も搭載する。家族や友人・カップルなどに寄り添い、より生活を楽しめるようなクルマを目指して、開発を進めている。

　なお、トヨタはbZ4XやbZ3に加え、中国のユーザーに寄り添い、より多くの価値ある商品を展開できるよう現地パートナーと共同でBEVラインアップの拡充を加速していくと予告している。