GMは2020年1月29日、全車電動化の未来というビジョンの実現に向け、電動トラックとSUVを生産するためにデトロイト・ハムトラックの組立工場に22億ドル(2400億円)を投資すると発表した。ハムトラミック工場は、GM初の電気自動車専用の組立工場となる。
概要
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GM初の全電動モデルはピックアップトラックになる見込みで、2021年の後半に生産開始が予定されている。その後すぐに、クルーズ社が先週サンフランシスコで発表したシェアリングサービス用の電気式自動運転車「クルーズ オリジン」の生産を行なう計画だ。
GMのマーク・ロイス社長は、ミシガン州のグレッチャン・ホイットマー知事や地元自治体、州の職員が同席した工場でのプレスイベントで、「今回の投資を通じてGMは、全車電動化の未来を現実にするビジョンに向けた大きな一歩を踏み出しました。まず最初の車両である電動ピックアップトラックを生産し、今後数年間のうちにデトロイト・ハムトラミック工場でいくつかの派生モデルを組み立てる予定です」と語った。
工場が本格的に稼働すると、この投資により2200名を超える雇用が創出される見込みだ。GMは、このほかにも新しい電動ピックアップトラックの発売に関連し、サプライヤーへの工作機械器具設備や、その他のプロジェクトにさらに8億ドル(872億円)を投じる予定だという。
GMは2018年時点で、各種の電気自動車を市場に投入するため、ミシガン州においてオリオンの組立工場、ウォーレンのバッテリー工場、ブラウンズタウンの工場、そして今回発表したデトロイト・ハムトラミック工場に25億ドル以上投資を行なうことを発表していた。
またGMと韓国のLG化学は、オハイオ州ローズタウンでのバッテリーセル生産に向けて23億ドル(2500億円)を投じて合弁事業を設立し、ここで生産するバッテリーセルは、デトロイト・ハムトラミックで組み立てる電気自動車用に供給されることになっている。
なお今回発表されたデトロイト・ハムトラックの電気自動車組み立て工場の建設プロジェクトは、ミシガン州から支援を受けている。
ロイス社長は、「ミシガン州からの支援は、今回の投資を実現させるうえでの重要な要因となりました。この投資によってミシガン州は今後も確実に世界の自動車産業の中心としての地位を保ち、GMは電動化の未来に向けた旅を続けることができるでしょう」と語っている。
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