ウイリアムズF1のドライバーであるフランコ・コラピントは、2025年にレッドブルの2チームのうちの1チームでシートを獲得するといううわさを否定した。セルジオ・ペレスがマックス・フェルスタッペンの隣でシートを維持できる可能性はますます低くなっており、レッドブルは来年のグリッドでフェルスタッペン、角田裕毅、リアム・ローソンに加えるための追加のドライバーを必要としている。
レッドブル・レーシングとすでに交渉中なのかと問われたコラピントは、そうした話を否定し、「現時点では、彼らが何について話しているのかあまり把握していない。そんな話がどこから出たのかわからない」と断言した。
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アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスのパドックで広まっていたうわさのひとつは、カルロス・スリムが率いるメキシコの大手通信業者『テルメックス』がレッドブルのペレスを見限って、コラピントをサポートする準備ができているというものだった。しかし億万長者のスリムはすぐにこれを否定し、「チェコ(ペレスの愛称)は我が社にとって大きな資産であり、レッドブルにとっても、F1にとっても大きな資産だ。だから我々は彼をサポートし続け、レッドブルとの契約を完全に尊重する」と主張した。
アルゼンチンもメキシコ企業にとっては重要な市場だが、スリムが国民的英雄を見捨ててコラピントを代わりに起用するほどではない。しかし、スリムの莫大な富とF1スポンサーシップのマーケティング価値に対する理解を考えると、彼が2025年にコラピントを起用するチームのスポンサーになることもあり得ないことではない。
レッドブルとアウディに近い情報筋によると、両社はコラピントの契約を買い取る可能性を検討すべくウイリアムズのジェームズ・ボウルズ代表と暫定的な協議を行ったが、契約売却にあたってのウイリアムズの要求額がかなり高額だったことから、アウディはすぐに交渉を打ち切ったという。一方レッドブルは、依然としてコラピントをより低い金額で放出するようボウルズの説得を試みている。しかしウイリアムズは、この若者が非常に速いレーシングドライバーであるだけでなく、母国から大規模なスポンサー契約を引き付けることができることを認識していることから、彼のことを失いたくない二重の資産とみなしている。
コラピントのアドバイザーのひとりはメキシコで次のように語った。
「何かを売りたくないときは、誰にも奪われないように法外な高値を要求する。ウイリアムズが今まさにやっているのはそういうことだ」
そのため、コラピントは「来年のシートはないし、その時点ではF1でレースをしていない。おそらくどこか別の場所でレースをすることになるだろう」と主張した。
「おそらく1年間はここにいないことになるだろうが、2026年か2027年に戻ってくるために、ここでのシートにふさわしいことを証明したいと思っている。それが僕の目標であり、レースを重ねるごとに自分ができることをやっている理由だ。だからこそ、予選の結果にはがっかりした。毎回のセッションでベストを尽くして、自分がここにいるのに値することを証明しようとしているだけだ」
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みんなのコメント
来年でも再来年でもシートを手にしてほしい。