F1シンガポールGP予選のトップ3記者会見でレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、木曜の記者会見で過激な言葉を使ったことで科された罰則に抗議し、短い答えしか返さなかった。
フェルスタッペンはシンガポールGP前に行なわれた公式記者会見で、前戦でマシンの出来が悪かたことに不満を訴え、放送禁止用語を口にした。過激なコメントを取り締まろうと考えているFIAは、この発言を行なったフェルスタッペンに対して制裁。社会奉仕活動のペナルティを科した。
■フェルスタッペン、F1公式記者会見での悪態で“社会奉仕”活動の刑。話題の高まりもあり「より重い罰則を科す」とスチュワード
予選で2番手フロントロウを獲得したフェルスタッペンは、セッション直後のジェームス・ヒンチクリフとのインタビューでは素直に回答したものの、トップ3記者会見では司会者のトム・クラークソンの質問に一言で答えるなど、無口なアプローチを取った。
フェルスタッペンは、メディア向けのセッションをFIA公式記者会見場の外で実施するとして、冗談交じりに「僕の声の問題だ」と語った。
そして記者会見後のメディアセッションで、フェルスタッペンは自身のアプローチについて説明した。
「もちろん、起きたことは馬鹿げたことだと思う。どうして僕が完璧な答えをしなければいけないんだ? 理由はとても簡単なことで、どうやら罰金や何らかのペナルティを受けるようになるからね」
「僕は多くを語らず、喉を休めることにする。質問に対する答えが必要なら、別の場所でもインタビューはできる」
フェルスタッペンは、FIAが公式記者会見の場で悪態をつくことに対して新たな前例を作りたいと考えていると指摘。“見せしめ”として自身が厳しい裁定を受けることになったと語った。
フェルスタッペンは、厳しい裁定の適用についてはスチュワード自体に問題はなく、むしろ新レギュレーションに問題があると説明した。
「彼らは前例を作りたがっていて、みんな警告を受けたり罰金を科されたりしていた。今回は僕だ。彼らはより厳しい前例を作りたかったんだ」
「もちろん、僕としては少し奇妙なことだ。特に僕は誰かに対して悪態をついたわけでもなく、自分のマシンについて一言言っただけだからね」
「でもレギュレーションに書いてあることだから、彼らはルールブックに従わなければならない」
「これについてスチュワードを責めたくはない。彼らとはとても良い話ができたからね。彼らはただレギュレーションやルールブックに従う必要がある。彼らはよく理解してくれていると思うけど、彼らにとっても難しいことだ」
「僕が言ったのは、それほど悪いことじゃないと思う。もちろん、誰かに向けて言ったのなら、それは悪いことだと思う。感情が高ぶってしまうこともあるけど、それでもダメだ。理解できるけど、僕に科せられたモノはかなり馬鹿げていると感じたよ」
なお記者会見でフェルスタッペンは他のドライバーからの支持を受けた。マクラーレンのランド・ノリスはフェルスタッペンに対して社会奉仕活動が「当然の結果だ」とジョークを飛ばした後、「かなり不公平だと思う。何ひとつ同意できない」と語った。
またメルセデスのルイス・ハミルトンも「ジョークみたいだ」と語り、ペナルティを「僕なら絶対に消化しない」と社会奉仕活動をすべきではないと口にした。
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みんなのコメント
過剰なルールは直すべき。
と言っても何処かの独裁者国家なら逮捕されるのと同じだな。
モルモットと揶揄する比喩する事すらも差別用語だと言い出すだろう。