現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 英国流、財布にやさしいクルマ道楽のすゝめ(3) サーキットを徹底して攻めるなら

ここから本文です

英国流、財布にやさしいクルマ道楽のすゝめ(3) サーキットを徹底して攻めるなら

掲載 更新
英国流、財布にやさしいクルマ道楽のすゝめ(3) サーキットを徹底して攻めるなら

シトロエンC1 3500ポンド(50万2000円)

ランニングコストの高騰を招いたシトロエン2CVシリーズの遺志を継ぐものとして、C1レーシングクラブは結成された。

AUTOCARのテストで宙を飛んでしまったクルマたち 後編

クラブでは3500ポンド(50万2000円)以下で、車両の購入とレース用モディファイをほどこすことが可能だとしている。

一旦車両を準備してしまえば、この小さなC1レースカーは想像以上の楽しみを与えてくれるだろう。

シリーズには19レースが組み込まれており、なかには欧州大陸で開催されるものもあるが、そのほとんどは英国開催だ。

さらに、ベルギーのスパ・フランコルシャンなどを舞台に戦う24時間レースもある。これほどの人気シリーズになると想像していたものはほとんどいなかった。

750MC LOCOST 3000ポンド(50万2000円)

750モータークラブが主催するLocost選手権は、その名のとおりローコストで参戦できる手軽さを徹底的に追求している。

例えば、タイヤコストは35ポンド(5000円)/本であり、1シーズンを戦い抜くことができる。ロータス・セブンに似た車体は軽量、ファン・トゥ・ドライブなだけでなく、ドライバーが腕を磨くのに最高のモデルでもある。

3000ポンド(50万2000円)で中古のLocostを見つけることができ、1シーズンの参戦コストはおおよそ車体価格の半分に留まる。

クラブでは毎年17レースを開催しており、英国最高のサーキットを舞台にそのすべてがダブルヘッダーやトリプルヘッダーで行われる。2018年のレースカレンダーにはスパでの1戦が予定されている。

フォーミュラVEE 5000ポンド(71万7000円)

いまでは50年以上の歴史を誇るフォーミュラVee選手権は、手ごろなモータースポーツを象徴する存在であると同時に、シングルシーターのレースが恐れを知らない若者や、大金持ちだけのものではないことを証明している。

フォルクスワーゲン・ビートルのメカニカルコンポーネントをベースにしたこのクルマの車重は300kgほどしかないため、101psを発揮する空冷1300ccエンジンでも十分パワフルだ。

750モータークラブ主催のもうひとつのシリーズとして、フォーミュラVeeではシーズンに組込まれた7戦すべてをダブルヘッダーで行う。

5000ポンド(71万7000円)で車両を見つけることが可能であり、週末に行われるレースのエントリーフィーは350ポンド(5万円)以下だ。

MSV トラックデー・トロフィー 2000ポンド(28万7000円)

MSVのトラックデー・トロフィーはサーキット走行とモータースポーツの橋渡しをするものだ。

自在にその双方を行き来することができ、もし既にサーキット走行可能な車両を持っているのなら、それでレースに参戦できる。

もし未だそうした車両を手に入れていない場合でも、2000ポンド(28万7000円)も出せば相応しいクルマを見つけ出すことができるだろう。

ミニ・クーパーS、ルノー・スポール・クリオ182やホンダ・シビック・タイプRといったモデルたちだ。

レースは45分間で行われ、ドライバーは2名が交代して務める。年間の参戦コストは、車両購入価格とは別に2000ポンド(28万7000円)から3000ポンド(43万円)といったところだ。

番外編:サーキットでクルマの実力を最大限に引き出すには

モディファイを考えたり、サーキットで蛮勇を振るう前に、まずは車両コンディションに問題がないことを確認しておく必要がある。

つまり、冷却水やオイルなどが適切な管理され、サスペンションにも問題がなく、ブレーキディスクとパッドに十分な残量があって、マフラーもしっかりと固定され、タイヤの溝もそれなりに残っているのを確認するということだ。

とくに安価にサーキット走行を楽しみたいと思っているのなら、こうした点が非常に重要になる。

すぐにモディファイの必要性を感じることになるだろう。最初に気付くのは、スタンダードなブレーキシステムではサーキットには太刀打ちできないということだ。

より高性能なパッドとフルードであれば、耐フェード性を向上させ、ドライバーのフラストレーションを和らげることができる。

さらに、強化ホースを使用すればより一層ブレーキ性能を上げることができる。マツダMX-5向けには、EBCから溝付きディスク、パッド、フルードとホースを含んだブレーキアップグレードキットが252ポンド(3万6000円)で発売されている。

次に来るのがタイヤであり、おそらくAvon ZZRのセットと、さらにコイルオーバーサスペンションも気になるはずだ。

ビルシュタインからは600ポンド(8万6000円)前後で、様々なモデル向けに強化スプリングとダンパーのセットが発売されている。

エンジンのパワーアップを考えるくらいなら、その前にサーキット向けハーネスとバケットシートを準備するのが先決だ。

しっかりとシートに固定されることは、どんなパワーアップよりも大きな違いをもたらしてくれる。

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

「この走りこそ、あのGTI」25周年モデルも上陸、VW『ポロGTI』の原点【懐かしのカーカタログ】
「この走りこそ、あのGTI」25周年モデルも上陸、VW『ポロGTI』の原点【懐かしのカーカタログ】
レスポンス
F1第6戦木曜会見:注目集まるニューウェイの去就。フェラーリ加入を望むハミルトンと、チームに不安はないと主張するペレス
F1第6戦木曜会見:注目集まるニューウェイの去就。フェラーリ加入を望むハミルトンと、チームに不安はないと主張するペレス
AUTOSPORT web
ウイリアムズも動く! レッドブル離れる“鬼才”ニューウェイ獲得に向け交渉を開始「既に話をしている」黄金期の再現なるか
ウイリアムズも動く! レッドブル離れる“鬼才”ニューウェイ獲得に向け交渉を開始「既に話をしている」黄金期の再現なるか
motorsport.com 日本版
トヨタ「コンパクトミニバン」が絶好調! 「オシャ」で「カワイイ」だけじゃない! なぜ「シエンタ」は人気を集め続けるのか
トヨタ「コンパクトミニバン」が絶好調! 「オシャ」で「カワイイ」だけじゃない! なぜ「シエンタ」は人気を集め続けるのか
くるまのニュース
まもなく発売!? ホンダの空冷単気筒バイク「GB350」にクラシカルな雰囲気の新たなバージョン登場へ! どんなモデルなのか?
まもなく発売!? ホンダの空冷単気筒バイク「GB350」にクラシカルな雰囲気の新たなバージョン登場へ! どんなモデルなのか?
VAGUE
軽自動車レース「東北660耐久レース」に岩手大学自動車部が初参戦! いきなり3位の結果はデータを駆使した頭脳作戦のおかげ!?
軽自動車レース「東北660耐久レース」に岩手大学自動車部が初参戦! いきなり3位の結果はデータを駆使した頭脳作戦のおかげ!?
Auto Messe Web
走って楽しい輸入ディーゼルエンジン車で行く【クルマ旅】高野山へのグランドツーリング
走って楽しい輸入ディーゼルエンジン車で行く【クルマ旅】高野山へのグランドツーリング
グーネット
ダイハツ フェローMAX SS(昭和45/1970年7月発売・L38型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト058】
ダイハツ フェローMAX SS(昭和45/1970年7月発売・L38型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト058】
Webモーターマガジン
[VW ゴルフ 50周年]デザインを再評価の4代目
[VW ゴルフ 50周年]デザインを再評価の4代目
レスポンス
初の3時間レースをNISMOが圧倒! 3号車Niterra、23号車MOTULがワンツーフィニッシュ|スーパーGT第2戦富士決勝レポート
初の3時間レースをNISMOが圧倒! 3号車Niterra、23号車MOTULがワンツーフィニッシュ|スーパーGT第2戦富士決勝レポート
motorsport.com 日本版
「パジェロ」か「たわし」かのTV番組企画で誰もが知る存在に! 復活の噂もあるパジェロ4代の歴史を振り返る!!
「パジェロ」か「たわし」かのTV番組企画で誰もが知る存在に! 復活の噂もあるパジェロ4代の歴史を振り返る!!
WEB CARTOP
アルファロメオの「四つ葉のクローバー」は元々「幸運のお守り」だった! ハイパフォーマンスモデルが付ける「クアドリフォリオ」誕生の秘密
アルファロメオの「四つ葉のクローバー」は元々「幸運のお守り」だった! ハイパフォーマンスモデルが付ける「クアドリフォリオ」誕生の秘密
WEB CARTOP
ランボルギーニが「ロゴマーク」を全面刷新! 約20年ぶりに「荒ぶる闘牛」エンブレム変わった! 歴史的な「デザイン変更」に反響多数!
ランボルギーニが「ロゴマーク」を全面刷新! 約20年ぶりに「荒ぶる闘牛」エンブレム変わった! 歴史的な「デザイン変更」に反響多数!
くるまのニュース
新型コンパクトSUV ホンダ「WR-V」の快進撃が止まらない! 月間受注1万台超えは計画の4倍以上 なぜ人気? “コスパ”だけでないその理由とは
新型コンパクトSUV ホンダ「WR-V」の快進撃が止まらない! 月間受注1万台超えは計画の4倍以上 なぜ人気? “コスパ”だけでないその理由とは
VAGUE
ベントレー史上最高にエッジの効いたSUVに! ベントレー・ベンテイガに「Sブラックエディション」が登場
ベントレー史上最高にエッジの効いたSUVに! ベントレー・ベンテイガに「Sブラックエディション」が登場
WEB CARTOP
F1第6戦、ピレリがマイアミGPの直前情報を公開、レースは1ストップのガチンコ勝負!?【プレビュー】
F1第6戦、ピレリがマイアミGPの直前情報を公開、レースは1ストップのガチンコ勝負!?【プレビュー】
Webモーターマガジン
メルセデスベンツの次期型ミニバンは「比類なき高級感」に!? 『EQV』登場は2026年か
メルセデスベンツの次期型ミニバンは「比類なき高級感」に!? 『EQV』登場は2026年か
レスポンス
ニューウェイ、レッドブルの次のキャリアは“ノープラン”「少し休みたい」
ニューウェイ、レッドブルの次のキャリアは“ノープラン”「少し休みたい」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

-万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.9467.5万円

中古車を検索
ビートルの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

-万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.9467.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村