トラブルフリーなクルマが増えたいま、つい“大丈夫”と思っておざなりになりがちな日常点検。免許を取得する際、運行前の日常点検を習ったはずなのに……。そこで、改めて日常点検項目をおさらいしてみる。
2019年GWは10連休に。いまから日常点検の習慣を
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皇太子さまが新天皇に即位される5月1日が祝日となり(1年限り)、祝日に挟まれた日は祝日となる祝日法の規定により今年のゴールデンウィークは「10連休」となる。
もっとも、ハッピーマンデー制度が導入されて久しい昨今、今年のGWとはいかなくも3連休も多く、1月と2月だけでもそれぞれ3連休が1回ずつ。3月は春分の日で21日(木)が祝日、翌22日(金)もお休みという方は4連休も可能となる。
連続休暇を利用してドライブ計画を立てている向きも多いことだろう。もしくは、“思い立ったが吉日”で、ドライブを楽しむという方も。どちらにしても、クルマを発進させる際に必要なのが「日常点検」だ。
”いまのクルマは壊れない”、とそんなイメージをもちがちだが、やはりソコは機械モン。トラブルの前兆は早期に発見し、大事に至らないようにしたい。
もちろん、クルマのトラブル回避だけでなく、安全にドライブするための必須事項であるから、面倒くさがらずに行いたい。
点検は15項目。習慣化すれば面倒くささもなくなるはず
【エンジンルームの点検項目】
・ブレーキ液の量
・冷却水の量
・エンジンオイルの量
・バッテリー液の量
・ウインドウォッシャー液の量
以上、5箇所
【クルマのまわりの点検項目】
・ランプ類の点灯・点滅
・タイヤの亀裂・破損の有無
・タイヤの空気圧
・タイヤの溝の深さ
以上、4箇所
【運転席の点検項目】
・エンジンのかかり具合・異音
・ウインドウォッシャー液の噴射状態
・ワイパーの拭き取り能力
・ブレーキの踏み残りしろと効き具合
・駐車ブレーキの引きしろ(踏みしろ)
・エンジンの低速・加速状態
以上、6箇所
ボンネットを開けてエンジンルームのチェックをしよう
→【運転席】の項目は、クルマに乗り込み出発するまでの一連の流れの中でチェック可能。少し注意をするだけで、異変があれば気付くはず。
→【クルマのまわり】については、運転前にクルマのまわりを一周する際にちょっと注意を向けるだけのこと。そんなに手間ではないはず。
→ 一番、というか、なかなかそこまでしないというのが【エンジンルーム】といえる。億劫というより“なんかよくわかんないし”という向きも多いだろう。
ただ、エンジンが不調になってしまうと、せっかくの楽しいドライブが台なし。鉄道の駅員さん気分で、チェック箇所を指差し確認してみてはどうだろう。チェック漏れも防げるだろうし、なにより早期にトラブルに気づけば愛車へのダメージも軽減できる。
日常点検はそんなに難しいものでもないし、慣れてしまえば面倒というほどでもない。安全で楽しいドライブをするためにも、日常点検の習慣をつけて、トラブルのないドライブを楽しみたい。
エンジンルームのチェック箇所とチェック内容
❶ ブレーキ液の量
ブレーキ液のリザーバータンクを見て、液量が上限ラインと下限ラインとの間にあるかどうかをチェック。
❷ 冷却水の量
ラジエータのそばに付いているリザーバータンクは外側から冷却水が一目で見えるようになっているので、そこで上限ラインまで冷却水が入っていればOK
❸エンジンオイルの量
レベルゲージを抜きとり、付着しているオイルを拭きとってから、ゲージをいっぱいに差し込み、再度抜きとってオイルの量をチェック。同時に、オイルが汚れていないか、劣化していないかもチェックしたい。
❹ バッテリー液の量
車両を揺らして、バッテリの横から液量が規定の範囲(UPPERとLOWERの間)にあるかをチェック。見にくいようなら、バッテリーの反対側からライトを当ててみるのもいいだろう。
❺ウインドウォッシャー液の量
ウインドウォシャー液が空の状態でウォッシャースイッチを入れると、ポンプが破損することも。また、ウォッシャー液がなくなったといって水道水だけで補充すると寒冷時に凍ってしまう場合もある。もちろん緊急時は仕方ないにしても、そのあとは凍結防止となるエタノールを含んでいるウォッシャー液を補充すること。
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