現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 「レーシングポイントはパーツや特定のデータを持っていた」メルセデスとの共謀を元チーム代表が示唆

ここから本文です

「レーシングポイントはパーツや特定のデータを持っていた」メルセデスとの共謀を元チーム代表が示唆

掲載 更新
「レーシングポイントはパーツや特定のデータを持っていた」メルセデスとの共謀を元チーム代表が示唆

 元F1チーム代表のコリン・コレスは、レーシングポイントはメルセデスが提供した風洞モデルとショーカーをコピーして2020年型マシン『RP20』を作ったと断言している。

 2020年型マシンについて、レーシングポイントは2019年のチャンピオンシップを制したメルセデスのマシン『W10』を元に設計した事実を隠してはいないが、マシンの着想は写真を裏付けにして得たものだと主張している。

ストロール「一時3番手を走れて素晴らしい気分だった」レーシングポイント【F1第6戦決勝】

 しかし中団グループにおけるライバルチームの一部は、この主張を疑っている。ルノーによるRP20のブレーキダクトについての申し立ては受け入れられ、レーシングポイントは多額の罰金とチャンピオンシップポイント15点を減点されることとなった。

 これまで小規模チームのミッドランド、HRT、ケータハムなどで仕事をしてきたコレスは、レーシングポイントが渦中のマシンを設計した際、もとになっているのは写真以上のものだったと主張している。

「マシンを写真からコピーすることはできない」とコレスはドイツの放送局『Sport1.de』に語った。

「これはブレーキダクトだけの話ではない。マシンのコンセプト全体についてのことだ。単に写真からコピーされたのではない。彼らはパーツを所有していただけではなく、特定のデータも手に入れていたのだ」

「私が聞いた話では、彼らは風洞モデルの60%とショーカーをテンプレートとして所有しており、そこからパーツをスキャンしてCADデータに変換したそうだ。そうでなければコンセプトはうまくいかなかっただろう」

 だが申し立てが真実だと仮定しても、その情報をコレスに話した人物が誰なのかは分からない。

■ローレンス・ストロールの関係性にも疑問
 また現在WECでチームを運営しているコレスは、古い“友人”であり、メルセデスのチーム代表であるトト・ウォルフも標的にした。コレスは2013年に、ウォルフが金を払わなければ、自身が録音した衝撃的な会話の内容を明らかにすると脅したのだ。

 伝えられるところでは、この一件はF1の当時の最高権威者バーニー・エクレストンの助けによって、内密に解決されたという。それから7年後もふたりは不仲のままであるが、コレスはウォルフとレーシングポイントのオーナーであるローレンス・ストロールの間の密接な関係に疑問を抱いている。

「私だったらメルセデスグループとして、モータースポーツの責任者がなぜいつも彼(ストロール)のボートやグシュタードで休暇を過ごしているのか、またなぜ多くのことが起きているのか自問するだろう。私の見解ではそうした出来事が完全に法令を遵守しているとは思えない」

「彼らは非常に緊密な繋がりを持っていると思う。これは私の個人的な意見だが。しかし私だけの意見でもない。他の人々も同じ意見を持っている」

 一方、第6戦スペインGPが行われたバルセロナでは、ウォルフはメルセデスがレーシングポイントの設計プロセスに関与したという主張を「完全にナンセンスだ」としてふたたび一蹴した。

「写真以上のレベルでマシンをコピーしたら、我々には分かるだろう」とウォルフは語った。

「だから私の意見ではそんな議論を追求するのは完全にナンセンスだ。誰かがその議論に固執するのなら、私は我々のブランドを断固として守るだろう」

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
くるまのニュース
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
くるまのニュース
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
ベストカーWeb
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村