「腰上」「腰下」ってなに?バイク用エンジンの仕組みの話
バイクのメンテナンスに関する記事やブログを見ていると、時折「腰上」「腰下」という用語を目にすることがあります。整備に関する用語ではあるのですが、ビギナーのライダーや普段整備をしないライダー等、聞き馴染みのない人も多くいるでしょう。
【画像】「えっ…!」これが「いろんなタイプ」のエンジンです(10枚)
では、腰上、腰下というのはどのような意味のバイク用語なのでしょうか。
これらの用語を理解するためには、まずバイクのエンジンの構造について簡単に知っておく必要があります。
現在主流のバイクのエンジンは、エンジンとミッションが一体になったもの。エンジンオイルとミッションオイルが別になっているクルマのエンジンとは違い、エンジンオイルがミッション内部の潤滑油も兼ねています。
わかりやすい例としてホンダ「GB350」のようなネイキッドを見てみます。タンクの下にあるエンジン部分に目を向けてみると、ふたつの大きな部品がまとまったような形をしていることに気がつきます。
縦型エンジンでは上の部分に、横型エンジンでは前方に配置されている四角い部分(シリンダー)は、燃焼室や吸排気ポートを備えたバイクのエンジンの主要部分となっています。この部分が一般的に腰上と呼ばれています。
一方、縦型エンジンにおいては下の部分に、横型エンジンにおいては後方に配置されている部分の中身は、ミッションやクラッチ。先述の部分で発生したエネルギーをチェーンやベルト等で後輪に伝える役割を果たしています。この部分が一般的に腰下と呼ばれています。
このようにバイクのエンジンにおいては燃焼系の部分と駆動系の部分が存在し、一般的には前者を腰上、後者を腰下と呼びます。
腰上は整備の際に比較的アクセスがしやすく、多くのバイクではエンジンを下ろさずに腰上をオーバーホールすることが可能。エンジンの焼き付きの際や、経年劣化によるパフォーマンスの低下の際にオーバーホールすることが多くなっています。
腰上のオーバーホールは大掛かりな修理ではあるものの、旧車を大事に乗る人にとっては当たり前の作業。ショップに任せる人のほか、自らオーバーホールをするライダーもいるようです。
もちろん気筒数が増えれば増えるほど作業は複雑になるため、単気筒よりも2気筒、2気筒よりも4気筒の方が工賃は高くなる傾向にあります。 一方、腰下をオーバーホールする際にはほとんどのバイクでエンジンを下ろさなければならず、作業は複雑。専門知識や専用の工具も求められ、ショップに依頼する際の工賃も高くなっています。
非常に大掛かりな作業になり、腰上とセットで作業されることが多いため、一度の修理で数十万円の出費が必要になることも。腰下オーバーホールが必要になったタイミングでバイクを乗り換えてしまう人も少なくありません。
※ ※ ※
バイクにおける「腰上」「腰下」というのはどちらもエンジンの一部分を指す言葉であり、前者は燃焼系を、後者は駆動系を司っています。こうした用語について理解した上でブログや記事を読んでみると、より理解が深まるかもしれません。
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みんなのコメント
「腰上」「腰下」だと2分割だけど、仕事上は間に『胴』『筒』を入れて3分割の方が解りやすい。
エンジンを上からバラしていくと、ヘッドカバー、バルブ機構、シリンダーを外すとピストンがむき出しになる。ここまでの整備はめんどくさいけど自分でもできる。
シリンダをボーリングしてオーバーサイズにしたりまでは比較的簡単だけど、そこから下は重整備。
だから腰下から異音、特に重い異音がしたら、こりゃ大変と思う。
腰下でもクラッチ交換うあフロントスプロケ交換は簡単だけど。