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メルセデス・ベンツ新型GLB発表 デザインとインフォテインメント刷新 リサイクル素材も

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メルセデス・ベンツ新型GLB発表 デザインとインフォテインメント刷新 リサイクル素材も

新型「GLB」 エクステリアの主な変更点は?

メルセデス・ベンツは、新型「GLB」を、同社正規販売店ネットワークを通じて発売すると発表した。メーカー希望小売価格(税込)はGLB180が638万円/GLB200d 4マティックが694万円となる。

【画像】メルセデス・ベンツGLB180/200d 4マティックとその他メルセデス・ベンツの写真を見る 全151枚

GLBは、世界で持続的な成長を遂げるSUV市場において、すでに多くのラインアップを持つメルセデス・ベンツが、さらに多様な顧客のニーズに応えるべく投入した、全く新しいモデルだ。究極のオフローダーであるGクラスからインスピレーションを受けた、スクエアなエクステリアデザインと高い悪路走破性を持つ本格的なSUVでありながら、広い室内空間に7人乗車を標準とし、かつ日本の都市部でも取り回しのよいボディサイズを実現した「全てを備えた本格SUV」と彼らは語る。

今回の新型「GLB」は、エクステリアデザインを刷新するとともに、ナビゲーションシステムを最新世代にアップデートし、安全性や快適性を高めるアダプティブハイビームアシスト等を全モデルに標準装備し、快適な乗り心地と軽快なハンドリングを実現するアダプティブダンピングシステム付サスペンションやブルメスター・サラウンドサウンドシステムをオプション設定した。

スポーティに刷新されたエクステリアデザイン

フロントデザインはGLB180とGLB200d 4マティックのフロントグリルにSUVに共通する特徴的なデザインのルーバーを装備し、AMGラインパッケージでは、クローム仕上げのダイヤモンドパターンが無数に散りばめられたシングルルーバーのフロントグリルを採用する。

また新デザインのフロントバンパーや、AMGラインパッケージでは、下部に広がる台形とその両サイドにも大きく開口するようなデザインを採用することで、よりアグレッシブかつパワフルなフロントバンパーとし、よりシャープな印象を与えるヘッドライトデザインへと変更された。外装色には新色の「スペクトラルブルー」/「ローズゴールド」を追加。

リアデザイン

スポーティかつ安定感のあるリアビューを演出する新デザインのリアディフューザーを採用、またLEDリアコンビネーションランプのデザインを変更し、よりシャープな印象を与えた。

足元ではホイールデザインを全て刷新し、スポーティに演出するアルミホイールを採用した。GLB180とGLB200d 4マティックの標準仕様には18インチアルミホイール/AMGラインパッケージには20インチAMGアルミホイールが装着される。

新型「GLB」 インテリアの主な変更点は?

インテリアには、新世代のステアリングホイールを採用し、オプションのAMGラインパッケージを選択すると、3本のツインスポークにより近未来的なスポーティさを演出し、またナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や、全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能性も有している。

従来はタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していた、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用したことで、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手を向上させたと言う。加えてセンターコンソールに設置していたタッチパッドを廃止し、すっきりとしたインテリアデザインとした。

100%リサイクルから得られた原料を使用したシートを採用

メルセデス・ベンツの「アンビション2039」は、2039年より新車の乗用車について、バリューチェーンとライフサイクルの全体でカーボンニュートラルな商品を投入する目標を設定している。

まずは、2020年代末までに、新車における乗用車1台当たりの全ライフサイクルにわたるCO2排出量を2020年比で少なくとも半減させることを実現すべく、そのための対策の1つが、リサイクルから得られる原材料を採用することだと語る。

新型GLBの設計においても、使用するすべての材料について見直し、より持続可能な代替品が使えないか検証が行われた。レザーアルティコ/ファブリックのシート中央部には、100%リサイクルから得られた原料を使用したファブリックを採用し、レザーアルティコ/マイクロカットの場合、この比率はシート表面で65%、内部材料で85%を達成したと言う。

その他にも最新世代のMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザーエクスペリエンス)を標準装備し、安全性や快適性を高めるアダプティブハイビームアシストを標準設定、加えてブルメスター・サラウンドサウンドシステムをオプション設定とした。

パワートレインとその他装備

パワートレイン

GLB180に搭載される「M282」エンジン「デルタ形シリンダーヘッド」が採用され、その名のとおり、シリンダーヘッドが三角柱を横に寝かした形状となっている。通常のシリンダーヘッドに比べると、装着時の高さがある一方、幅や重さが小さくなり、軽量化/省スペース性が向上していると言う。

この高圧縮比4気筒エンジンは、ノイズの低減にも力が注がれたとメルセデスは語る。吸気ダクトにヘルムホルツ共鳴器を採用、触媒コンバーターには遮音シールを施したほか、カバーもノイズ低減の役目を持たせた。

GLB200d 4マティックに搭載される「OM654q」エンジン最高出力150ps/最大トルク32.63kg-mと、コンパクトなボディを力強く加速させる性能を有しながら、低振動で高い静粛性を両立させた。シリンダーピッチを90mm/シリンダー間の厚みを8mmとして、全長をコンパクトにまとめたシリンダーブロックは軽量化のためにアルミニウム製となっている一方、ピストンはスチール製とした。

この熱膨張率の異なる素材を採用することで40%以上の摩擦を低減したと語る。またシリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングする「ナノスライド」摩擦低減加工を施しており、ターボチャージャーは可変タービンジオメトリーを採用し、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を可能にしたと語る。ピエゾインジェクターを使用した、コモンレールダイレクトインジェクションシステムは最大圧力2050barまで高められた。

また、冷却された高圧EGRと低圧EGRを組み合わせた「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」を搭載しており、燃焼の最適化を図り、後処理を行う前の段階で窒素酸化物を低減する。

排出ガスの浄化システムはエンジンに近接し搭載されたことで、排出ガスの温度低下による浄化効率の低下を防ぐことを可能とし、ターボチャージャーから出た排出ガスは、まず酸化触媒へ送られた後、アドブルーが添加される。下流のsDPF(選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)で粒子状物質の捕集と窒素酸化物の低減を行った後、SCR触媒でさらに窒素酸化物の処理を行うと言う。

その後、SCR触媒でさらに窒素酸化物の低減を行うと同時に、余剰のアンモニアを処理するアンモニアスリップ触媒(ASC)を備えることで、運転状況が急激に変化した場合にもアンモニアが外気中に放出されることを防ぐとアナウンスされた。

AMGラインパッケージにアダプティブダンピングシステム付サスペンションとスポーティーエンジンサウンドを追加

オプション設定のAMGラインパッケージには、各輪のダンピングを最適に連続可変させることで快適な乗り心地と軽快なハンドリングを実現するアダプティブダンピングシステム付サスペンションと、走行状況に合わせたエンジンサウンドを演出する「スポーティーエンジンサウンド」が追加された。

アダプティブダンピングシステム付サスペンションは、走行状況/道路状況/速度に応じて、エンジン/トランスミッション/ステアリング特性等を加味してダンピングを連続可変させる。また、ダイナミックセレクトスイッチにより、コンフォート/スポーツ/スポーツ+の3つのモードを選択することが可能で、スポーツ/スポーツ+では減衰特性を固めに設定することで高速走行時でも安定したコーナリングなどスポーティなドライビングを楽しむことが可能と言う。一方コンフォートでは、路面の凹凸を感じさせない快適な乗り心地が提供される。

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