ハースのニコ・ヒュルケンベルグは、F1シンガポールGPの予選で6番手。中団グループ勢のトップに立った。予選職人とも呼ばれるヒュルケンベルグとしては、全力を出し切ることができたと語った。
ヒュルケンベルグはQ1を11番手、Q2を7番手で通過してQ3に進むと、ノータイムだったフェラーリの2台、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソや今回絶好調のRB角田裕毅を抑え、中団グループトップの6番グリッドを手にした。
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「とてもスムーズな予選だった。満足しているよ」
ヒュルケンベルグは予選後にそう語った。
「僕はいつも正しい走りをしていたと思う。路面の改善(トラックレボリューション)の読みもうまくいき、マシンのフィーリングも良かった。だから、僕らにはやり残したことはないと思う」
「もちろん、2台の赤いマシン(フェラーリ)は問題を抱えていた。それで8番手ではなく6番手になれた。それでも、5番目に速いチームだということだから、喜んでそれを受け入れるよ。昨日は厳しい状況だったからね」
ヒュルケンベルグは、決勝でフェラーリ勢に先行されるのは仕方ないとしながらも、中団勢トップでフィニッシュすることを目指すと語る。
「それ(中団トップでフィニッシュすること)が目標だ」
「もちろん、6番手からのスタートだから、他の全車と戦うつもりだ。でも重要なのは戦略だったり、どうレースを進めるかということだ」
「もちろんここでは、歴史的に見てもセーフティカーやVSC(バーチャル・セーフティカー)が、様々な場面で状況を一変させる可能性があることは分かっている。だから運を味方につけて、クリーンな状態で走り、良い仕事をして、明日目標をクリアできるといいね」
ヒュルケンベルグのマシンは、スピードトラップの速度で3番手につけるなど、高速性能に優れてたセッティングになっている模様。これは、ポジションを守る上でも、他車に攻撃を仕掛けるという点でも、大きな武器になることだろう。
なお中団トップを争うアロンソもスピードトラップの速度が伸びている。一方で角田はいずれの計測地点でも速度は最下位付近であり、これがレース展開をどう左右するかは見ものであろう。
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