スクーデリア・アルファタウリでF1チーム代表を務めてきたフランツ・トストは、2023年シーズン限りで現職を離れることになる。
レッドブルは2005年末にミナルディ買収を完了し、スクーデリア・トロロッソを誕生させた。そしてトストをチーム代表として抜擢し、2006年からこの若手育成チームの指揮を執らせてきた。
■角田裕毅、今季限りでチーム代表退任のフランツ・トストに最大限の感謝「彼がいなければ、僕は今F1にいなかった……これからは完璧なドライバーになれるよう集中する」
イタリアの小さなチームを400人以上のスタッフを抱えるF1チームへ仕立て上げたトスト代表。彼はスクーデリア・トロロッソと後身のアルファタウリを通してチームで2度の優勝を経験。そして18年という歳月の中で2人のF1世界チャンピオン、5人のグランプリウィナーを輩出した。
チーム代表としてのラストイヤーとなった2023年シーズンは、トスト代表にとってもチームにとっても楽な1年とはならなかった。
アルファタウリはシーズン序盤、AT04のパフォーマンス不足に頭を悩ませ、チームがファクトリーを構えるイタリア・ファエンツァは洪水災害によって被災。チームスタッフもその被害を受けた。
シーズン後半には積極的なアップデートを繰り返し、マシンパフォーマンスを引き上げ、コンストラクターズランキング最下位からランキング8位にまでポジションを上げて閉幕を迎えた。
2024年の足音がすぐそばまで近づく中、トスト代表はビデオメッセージを通じて、2023年シーズンを振り返ると共に、引退に際して仕事仲間やファンに感謝を伝えた。
「2023年も終わりへ近づいている。今年はかなりチャレンジングな1年だった」とトストは語った。
「マシンは予想したレベルのパフォーマンスを発揮しなかった。ドライバー交代も沢山あり、そういうドライバー交代によって安定感が失われてしまう。そして洪水災害も忘れてはいけない。我々の従業員20名以上が家を失い、我々全員にとっても本当にショッキングな出来事だった」
「我々はマシンのパフォーマンスを改善し、シーズン後半は良くなった。多くのアップデートを投じて、成長曲線を押し上げることができた。私はシーズン末で引退するからこそ、来年に向けて重要なことだったのだ」
2024年シーズンから、アルファタウリと呼ばれていたチームは名称が変更される予定となっており、トスト代表の後任としてローレン・メキーズが2024年1月1日から正式にチームへ加わる予定。2023年6月にはピーター・バイエルがCEOに就任しており、このふたりが新たなチームを率いていくことになる。
トスト代表は、チームを引き継ぐメキーズ新代表とバイエルCEOのふたりに全幅の信頼を寄せている。
「私の仕事はCEOのピーター・バイエル、チーム代表のローレン・メキーズが引き継ぐことになる。彼らがチームを新たなレベルへ押し上げてくれると、私は楽観的かつ確信している」
トストはそう語り、F1の仕事の中で感じていた「ストレスさえも恋しく感じるはず」だと続けた。
「そして、チームが恋しくなるだろう。シーズン初めのクラッシュテストや、マシンをテストまでに全て用意しなければならないストレスさえも恋しくなるはずだ」
「ここ18年に渡って共に仕事をした素晴らしい人々も恋しくなると思う。スクーデリア・アルファタウリやレッドブルの全てのファンからはこの18年間、素晴らしい応援を受けてきた。本当にありがとうと言いたい」
「みんなを恋しく思うだろう。メリークリスマス。そして、新年がみんなにとって良い1年となりますように」
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