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これがフラッグシップサルーンの最新バランスシート、求めるのは冷静か刺激か―― メルセデス・ベンツS500&アウディA8編【メルセデスベンツ×BMW×アウディ2023】

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これがフラッグシップサルーンの最新バランスシート、求めるのは冷静か刺激か―― メルセデス・ベンツS500&アウディA8編【メルセデスベンツ×BMW×アウディ2023】

ストレート6を搭載する740iにフォーカスし、各ブランドのフラッグシップと比較。アウトバーンで鍛え上げられた各車のキャラの決め手となるのは快適性か、それとも官能性か。BMW740iを紹介した前回に引き続き、今回はライバルとなるSクラスとA8を紹介していこう。

安心感が高いSクラス、ドイツ車らしいA8

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Sクラスに乗り換えると、まずは安心感が高く、よりリラックスして運転できることが印象的だった。ハードウェアの性能だけではなく、人に寄り添うような感性に優れているのだろう。

乗り心地の快適性はSクラスの専売特許ともいえるが、7シリーズも新型だけあって同等かそれ以上のレベルにある。ただ、両車は表現が少し違う。たとえば大きめの凹凸を乗り越えたときなど、7シリーズはダンピングが効いていてボディの上下動を素早く収束させ、快適ななかにもスポーティなフィールを伝えてくるが、Sクラスはある程度の上下動を許容。それでも前後の動きが見事に揃っているので快適性を失うことはなく、優しい感覚をもたらす。

コーナリングでも7シリーズはミリ単位まで正確に、ビシッと狙ったラインを走れるのに対して、Sクラスはちょっと広めの平均台の上を走っていく感覚だ。走る歓びとしては7シリーズのほうが大きいが、Sクラスはリラックスできて安心感が高いのが特徴となる。

ロードノイズに関しても、絶対的な音量では7シリーズのほうが静か。だが、路面状態が変化したときのノイズ変化はSクラスのほうが少なく、ロバスト性が高く感じる。上質感の表現も両車で違いがあるといったところだ。

【写真10枚】安心感が高いSクラス、ドイツ車らしいA8。それぞれの詳細を写真で見る

A8は2018年の登場時、各部のフリクションの低さやノイズの抑え込みなどがハイレベルで上質さを見せつけたものだが、2021年登場のSクラス、そして今年登場した最新の7シリーズに比べてしまうと若干の古さを感じることになった。タイヤサイズは3モデルとも20インチだったが、走らせているとA8ではその大きさが意識させられる。低速域でゴツゴツとした感触があるのだ。だが、速度を上げていくにつれて落ち着きを増していき、高速域では路面にビタッと吸い付いていくような安定感がある。洗練性や上質感では新しい世代のモデルにわずかに譲るが、その分、ドイツ車ファンなら納得の、さすがはアウトバーン育ち的な高速安定性を感じやすい。

コーナーでも安定感は高い。サスペンションの設定はやや硬めに思えるが、それゆえに自信をもって飛び込んでいける感覚があるのだ。気分が盛り上がって、もっと攻めたくなる雰囲気がある。

ロードノイズは他の2台に比べるとやや大きめだが、路面変化に対してのノイズ変化は少なく、それによって不快さが抑えられている。絶対的なノイズの低さは7シリーズ、ノイズ変化の少ないA8、そのいいとこ取りをしているのがSクラスといったところだ。

フラッグシップにこそブランドの個性が鮮明に

新型7シリーズは、最新世代だけあって純粋に技術的な優位性があった。相変わらずドライバーズカーでありながら、上質で洗練された雰囲気でもライバルに対して優位に立ったのだ。

Sクラスはリラックスして運転できるのが見事。類い希なバランス感覚、人とクルマの関係性をもっともよく知っていると感じた。

A8は世代的なところでライバルに譲るものの、刺激は一番。遠い目的地までなるべく早く着きたいときに選びたくなるモデルだ。

世代によっての違いはあるものの、上質さや走りの雰囲気など表現が、ブランドごとに主張があるのが興味深い。やはり、フラッグシップサルーンを乗り比べることで、各ブランドのキャラクターの違いが鮮明に浮き上がるのだ。

【SPECIFICATION】メルセデス・ベンツS500 4マチック・ロング
■全長×全幅×全高=5320×1920×1505mm
■ホイールベース=3215mm
■車両重量=2250kg
■エンジン種類/排気量=直6DOHC24V+ツインターボ/2996cc
■最高出力=435ps(320kW)/6100rpm
■最大トルク=520Nm(53.0kg-m)/1800-5800rpm
■トランスミッション=9速AT
■サスペンション(F:R)=4リンク:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=255/45R19:285/40R19
■車両本体価格(税込)=18,550,000円

【SPECIFICATION】アウディA8L 60 TFSIクワトロ
■全長×全幅×全高=5190×1945×1470mm
■ホイールベース=3000mm
■車両重量=2100kg
■エンジン種類/排気量=V8DOHC32V+ツインターボ/3996cc
■最高出力=460ps(338kW)/5500rpm
■最大トルク=660Nm(67.3kg-m)/1850-4500rpm
■トランスミッション=8速AT
■サスペンション(F:R)=ウィッシュボーン:ウィッシュボーン
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=265/40R20:265/40R20
■車両本体価格(税込)=16,350,000円

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みんなのコメント

7件
  • で、バランスシートとやらは黒字なのか、赤字なのか
  • >コーナリングでも7シリーズはミリ単位まで正確に、ビシッと狙ったラインを走れるのに対して

    この記事書いた人が、ミリ単位で狙ったラインがどのラインで、実際車がどのラインを走って、その誤差がどれくらいかなんて、どうやって証明したの?

    言葉の選び方が安っぽいダメなライターだね。

    そもそも、メルセデスジャパンから借りた水戸ナンバーの車をチョット乗った程度で何がわかる?

    Sクラス乗ってるけど、乗り心地は当然良い物の、オーディオのボリュームがタッチスイッチだったり、サンルーフもタッチスイッチで使いづらいし、エアコンの温度を変えるにも、画面の中のタッチパネルだから、手探りでの操作ができず、凄く不便。あと、室内灯のスイッチまわりが、やたらと安っぽい。

    車を貸して貰ってるから、そういうネガティブな意見は、評論家大先生や、高名な自動車ライターの皆様は書けないよね。

    マイナスポイントが書けなくて何が自動車評論家だ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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