ハミルトン、セナの戴冠マシン『MP4/5B』でデモランへ「ここでドライブできるなんて思いもしなかった」

　メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、F1第21戦サンパウロGPの週末に、アイルトン・セナが1990年にタイトルを獲得したマシン『マクラーレン・ホンダMP4/5B』でデモ走行を行う。ブラジルの名誉市民であるハミルトンは、この大国に多くのファンを抱えているが、1990年にセナを2度目の世界チャンピオンに導いたマクラーレン・ホンダをドライブするということに非常に感動していた。

　子どもの頃のヒーローのマシンを、ブラジルの観衆の前でドライブするという組み合わせは、7度の世界チャンピオンにとって明らかに魅力的なことだったようで、彼はメディアの前に立った瞬間から誇らしげで喜びに満ちていた。

「ここにいることがとてもうれしい。この旅行と、戻って来ることをとても楽しみにしてきた。ここで時間を過ごす機会があるたびに、文化についてより多くのことを学ぶことができる。より深く関わることができるようになるんだ。セナ財団が昨夜、素晴らしい活動の一環として最高のイベントを開催したことを僕は知っている。それは色彩であり、アイルトンであり、文化であり、人々だ。だから、週末全体を通してその雰囲気を味わうことができる」

　グランプリのプロモーターが、ブラジルの英雄の死去30年の節目に盛大な追悼イベントを行うことから、ハミルトンはセナに敬意を表す絶好の機会だと感じている。

「ここに来るたびにそうする機会がある。そして、多くのドライバーもそうしていると思う。でも、ここでセナのマシンをドライブできるなんて思いもしなかった」

　ハミルトンは、このチャンスがどのようにして生まれたのかについて次のように説明した。

「誰かが僕に連絡してきた。マネージャーからそのことを聞き、僕はそのチャンスに飛びついた。昔マクラーレンにいた頃、シルバーストンでMP4/4をドライブする機会があったが、それは素晴らしい経験だった」

「でも、ここであのマシンをドライブすることを考えたら……。彼のレースと、ここでついに勝利を飾って国旗を手にしていたことを思い出すよ。間違いなくかなり感動的な体験になると思うので、ぜひみんなに観に来てほしい」

「僕は自分のために彼のヘルメットを作ってもらった。それを使うかどうかはわからないが、最初はそれをサプライズにすることを期待していたと思う。僕が真っ白なレーシングスーツと彼のヘルメットを身につけ、コースに出て走ったら、まるで彼がそこにいるように見えるだろう。でもどういうわけか、そのことが外に漏れてしまったんだ。物事を秘密にしておくことは不可能だ」

　新世代のドライバーはクラッチペダルに慣れていないが、ハミルトンはセナのマシンをドライブする際には問題にならないと主張した。

「僕はいつもヒール＆トウだ。若い頃は本当に上手かったし、MP4/4をドライブした当時はそうすることができたよ。それを懐かしく思う。F1にもあるといいのにね。つまり、2ペダルというのはあまりエキサイティングではないし、Hパターンを復活させる必要がある。あれは最高だった」

Comments

[lun********]

個人的にスミマセン🙇　
MB4/5B 個人的的に大好きなシャシです！