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【よりダイナミックに】メルセデス・ベンツEクラス・クーペ/カブリオレ 小変更

掲載 更新 14
【よりダイナミックに】メルセデス・ベンツEクラス・クーペ/カブリオレ 小変更

よりダイナミックなスタイリングへ

text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)

【画像】Eクラス・クーペとカブリオレ 全66枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


メルセデス・ベンツは、Eクラスのクーペとカブリオレもフェイスリフトを行った。2020年初めに導入されたサルーンとエステートに続く改良で、マイルドハイブリッドを採用したエンジンと、技術面でのアップデートが特徴となる。

欧州での発売は2020年秋を予定。台形のフロントグリルに、新形状のヘッドライトとテールライトが、スタイリングでのわかりやすい変化だ。4シーターという基本レイアウトに変わりはない。

Eクラスのプロダクト・マネージャーを務めるアンドレア・ルーランドは、AUTOCARの取材に対し次のように述べている。「よりダイナミックに見えるようにすることが、最大の焦点でした」

「従来のEクラスのデザインは、多くのお客様から好まれていましたが、よりスポーティな見た目にしたいと考えました。大きな前進といえます」

メルセデス・ベンツはW213型Eクラスのフェイスリフトに合わせ、実装するエレクトロニクスへも大幅な改良を施している。タッチセンサー付きのステアリングホイールも、その1つ。

インテリアに備わっていた多くの物理ボタンも、タッチセンサーに置き換えられている。インフォテインメント・システム、MBUXも最新バージョンとなり、10.25インチモニターを2面搭載。オプションで12.3インチの2画面にも変更できる。

エナジャイジングと呼ばれる車内の快適性を統合制御するシステムを採用し、盗難防止システムのアーバンガードなども、オプションで実装できる。

E 53クーペ/カブリオレは435ps+ISG

エンジンのラインナップは、Eクラスのクーペとカブリオレで共通。3種類のガソリンと、2種類のディーゼルが用意される。排気量は2.0Lから3.0Lの間に収まり、電圧48Vのスターター・ジェネレーター(ISG)が組み合わされる。

9速ATへ取り付けられたISGが、最大で20psと18.3kg-mをアシスト。燃費向上にもつながり、エントリグレードとなるE200dの場合は21.3km/L、E200の場合は14.3km/Lだ。なお、266psを発生するガソリンエンジン版のE450などでは、四輪駆動も選べる。

Eクラス・クーペとカブリオレの頂点を飾るのは、メルセデスAMGのE 53。こちらには、435psの3.0L直6ターボを搭載。結合されるスターター・ジェネレーターが、21psと25.3kg-mを追加する。トランスミッションは9速ATで、四輪駆動だ。

E 53クーペの0-100km/h加速は4.4秒。E 53カブリオレより0.2秒速い。最高速度は249km/hでリミッターが掛かる。従来どおりAMGの最高峰、63は2ドアボディには設定されない。

E 53クーペとカブリオレには、専用フロントグリルやスプリッターなどが与えられ、AMGらしいアグレッシブな容姿を獲得。AMG GTとの共通性も感じさせる。

アルミホイールは、新デザインの19インチが標準。オプションで20インチも選べる。AMG専用のボディカラーも新たに用意されている。

ドライビング・モードを変更できるダイナミック・セレクトや、エアサスペンションのAMGライド・コントロール+に加え、AMGダイナミック・プラス・パッケージもE 53クーペとカブリオレでは選べる。ドリフト機能付きのレース・モードも備わる。

マイナーチェンジ後のEクラス・クーペの英国価格は、4万4600ポンド(588万円)から。カブリオレは4万9095ポンド(648万円)からとなる。

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