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バイクによってライディングポジションが違う? 車種ごとに何が違うのか?

掲載 更新 6
バイクによってライディングポジションが違う? 車種ごとに何が違うのか?

ライディングポジションは車種ごとに違う?

 バイクの免許を取得して「どのバイクを買おうかな」と、カタログを眺めているひとときは楽しい時間と言えます。ひと言でバイクといっても、さまざまな形をしていてデザインの好みは人それぞれかもしれません。

【画像】バイクのタイプごとに違うライディングポジションを画像で見る(10枚)

 バイクはその特性によってカテゴリー分けされていますが、形が違うと乗り心地に直結する「ライディングポジション」も大きく変わってくるようです。

 ライディングポジションとは、バイクの乗車姿勢のこと。バイクにまたがり自然な姿勢をとった時のシート、ハンドル、ステップの3ヵ所を結んだ位置関係により、そのバイクのライディングポジションが決まります。またそれ以外にも、シートの形状やハンドルの取り付け角度なども大きく影響します。

 一見するとあまり変わらないように見えても、実際にまたがって乗り比べてみると、まったく別物のバイクに感じることも少なくありません。そのため、ライディングポジションは乗り心地や疲れやすさ、コーナリング特性など、バイクの操作性に大きくかかわる重要ものと言えるでしょう。

 つまりライディングポジションは、バイクのカテゴリーの数だけあると言っても過言ではありません。では、バイクにはどのような種類とライディングポジションがあるのでしょうか。

 まず、バイクのライディングポジションの基本といえる「ネイキッド」タイプ。またがった時に自然で違和感が少なく万人向けとなっているので、教習車両として使われるバイクもこのタイプがほとんどです。

 ハンドルが無理のない位置にあり、やや前傾姿勢となり膝の曲がりも緩やかで、もっともスタンダードなライディングポジションと言えます。長距離のツーリングや峠道でのコーナリング、街中での走行など、あらゆるシチュエーションに対応し乗り手を選びません。なお、ツーリングに特化した「スポーツツアラー」タイプも、ネイキッドに近いライディングポジションと言えます。

 続いて、サーキットなどで速く走るために開発されたのが「スーパースポーツ」タイプです。低く垂れ下がったセパレートハンドルと、前方に傾斜したシート、後方寄りで高めに設置されたステップなどで、強い前傾姿勢のライディングポジションになっています。ただ、膝が大きく曲がり強制的に前かがみになるので、体格の大きい人だと乗りにくさを感じるかもしれません。

 加えて、快適性や積載性などはまったく考えられていないので、長距離のツーリングや街乗りなどで乗るには不向きなバイクと言えます。その代わり、左右の体重移動がしやすく、コーナリング特性にすぐれているので、スポーツ走行を楽しむのに最適なライディングポジションになっています。

バイクのタイプごとに違うライディングポジション!

 アメリカ発祥の “ロー&ロング” スタイルで、クルーザーとも呼ばれるのが「アメリカン」タイプ。シートが低くステップの位置が前方にあるので、足を投げ出すようにゆったりとしたライディングポジションが特徴です。

 大柄な車体が多いですが、足つき性が抜群に良いので小柄な女性でも安心して運転できます。また街中の走行やコーナリングは苦手で、高速道路などの長い直線道路をクルージングするのに向いているライディングポジションです。

「オフロード」タイプは、山道や林道などの荒れた不整地を走るために開発されました。一般的なバイクよりも、スリムで軽い車体で長いサスペンションストロークが特徴で、乗るときはほぼ直立の姿勢でハンドル幅が広く、フラットでライダーの目線が高いので、悪路でもコントロールしやすいのがポイントです。

 また膝の曲がりも少なく、ハンドルが身体に近いのでスタンディングしながらの走行もしやすいライディングポジションとなっています。なお、オフロードにツアラーの要素を取り入れた「アドベンチャー」タイプも、似たようなライディングポジションが味わえます。

 そして街乗りでの快適性や利便性を重視し、バイク初心者でも簡単に乗ることができるのが「スクーター」タイプのバイクです。メットインといわれるシート下に収納スペースがあるモデルがほとんどで、足をステップボードにのせて座るようなライディングポジションが特徴。

 上体を起こしてリラックスした姿勢で乗ることができ、どんな服装でも乗り降りがしやすく足つき性もよいので、乗り心地は快適です。スクーターは、ギアチェンジが不要で操作も簡単なので、乗り手を選ばず老若男女、誰でも気軽に運転できるバイクと言えます。

※ ※ ※ 

 バイクを購入するときはデザインを重視して選びがちですが、愛車と長く付き合っていくためにも、乗り心地を左右する「ライディングポジション」が大切です。ただ、見た目だけではバイクの乗り心地はわからないので、実際にまたがって自分にぴったりのライディングポジションの一台を見つけてみてください。

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みんなのコメント

6件
  • trh********
    スクータで低速走行時に足をだらんとぶら下げているのを良く見かけます。転倒時にとっさに足をつきたいのでしょうがかえって不安定になりやすい乗り方です。だれも教えてくれないのでしょうね。
  • ats********
    かつて中型二輪の免許取るのに教習所通いしてた時、教習車はホンダVFR400Kだった。レーサーレプリカのVFR400Rにそのままアップハンドル取付けた無理矢理感丸出しのマシンで、シートとステップの位置関係はレーシーなままなのに上半身だけ起こされるから乗り難いのなんのって…全くもうだよ全くもう!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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