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マクラーレン、新F1テクニカルディレクターとしてレッドブル技術責任者を獲得。かつては秘密兵器”マスダンパー”開発に寄与

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マクラーレン、新F1テクニカルディレクターとしてレッドブル技術責任者を獲得。かつては秘密兵器”マスダンパー”開発に寄与

 マクラーレンF1チームは、新たにテクニカルディレクターとしてレッドブル・レーシングでチーフエンジニアリングオフィサーを務めたベテラン、ロブ・マーシャルを獲得した。

 マーシャルは2023年シーズン終了後に現在の役職を退き、2024年1月からマクラーレンのテクニカルディレクターに就任することとなる。

■使用禁止になった”画期的”デバイス3:抜群の安定感を実現させた『マスダンパー』

 レッドブルに17年間在籍したマーシャルは以前、ルノーにデザイナーとして在籍。2005年と2006年のコンストラクターズランキング2連覇に貢献した、革新的な”マスダンパー”を進化させた人物として知られている。

 レッドブルでは2010年から2013年にかけてチーフデザイナーを担当。その後、上級職のチーフエンジニアリングオフィサーに就き、より幅広い役割を担ってきた。

 最近では、設立間もないレッドブルのF1パワーユニット部門「レッドブル・パワートレインズ」プロジェクトにも深く関わっている。

 マクラーレンのF1チーム代表であるアンドレア・ステラは、マーシャルの獲得について次のように語っている。

「ロブがマクラーレンの一員となることを大変嬉しく思う」

「25年以上モータースポーツに関わってきたロブは、レッドブル・レーシングでの在籍期間と実績から豊富な専門知識と経験を持って、我々の元にやってくる」

「ロブの着任は、チームが勝利への道に戻るための基本的なステップのひとつであり、自然な流れだ」

 前任アンドレアス・ザイドルがザウバーでのCEO就任に向けてマクラーレンを離れたことで、今季からチーム代表に就任したステラ。彼はマクラーレン・レーシングのザク・ブラウンCEOと共に、チームの組織改革を実施してきた。

 その結果、テクニカルディレクターのジェームス・キーが解任され、技術体制を刷新。スクーデリア・フェラーリで車両コンセプト責任者を務めたデビッド・サンチェスを含め、3名の技術トップを据えることとなった。また、インディ500ウィナーのジル・ド・フェランがコンサルタントとして再び招集された。

 こうした組織改革について、ステラは次のように続けている。

「我々はタイトル争いを戦うという野心を持ったチームだが、ここ数シーズン、コース上での競争力という観点から、安定した上昇傾向を示せなかった。そして、ここ数ヵ月は、この傾向を上向かせるために取り組んできた」

「我々が行なうアプローチは包括的なモノで、人材と専門知識の観点からチームを強化することに基づいている。進行中の技術やインフラのアップデートもまもなく結実するだろう」

 なおマーシャルは、ニール・ホールディをエンジニアリング&デザイン副テクニカルディレクターとして従えることになる。

 また、レッドブル・レーシングのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、マーシャルの離脱について次のように語っている。

「この17年間、ロブがチームのために尽くしてくれた全てに感謝したい」

「2010年から2013年にかけて、4度のダブルタイトルを達成したマシン開発に関わった彼の功績は、本当に素晴らしいモノだった」

「それ以降、彼はチームの重要人物として、2016年にはチーフエンジニアリング・オフィサーという幅広い役割を担い、部門をまたぐ他プロジェクトにも関わるようになった」

「彼の力は惜しいが、改めて彼のこれまでの功績に感謝し、新しい役割での成功を祈っている」

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