2017年、パスカル・ウェーレインの代役としてザウバーから2レースに参戦したアントニオ・ジョビナッツィは2019年、晴れてザウバー改めアルファロメオのレギュラーシートを手にした。
アルファロメオは昨年からザウバーと技術的、金銭的な提携を開始。それにより低迷していたザウバーはトップ10を脅かす存在となり、コンストラクターズ選手権を10チーム中8位で終えた。今年からはチーム名称も「アルファロメオ・レーシング」に変わり、よりイタリア色の強いチームとなった。
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2019年シーズンの目標についてジョビナッツィはmotorsport.comに「ニューマシンのポテンシャルはまだわからないけど、それよりも毎戦その成長を確認することが重要だ」と答えた。
そんなジョビナッツィのチームメイトとなるのが、昨年までフェラーリに在籍し、2007年にはワールドチャンピオンに輝いたキミ・ライコネンだ。
「キミとチームメイトになれて幸運だ。彼は素晴らしい見本になる」
2017年から2年間、フェラーリの一員としてライコネンと仕事をしてきたジョビナッツィだが、彼との会話は「過去2年間よりも先月の方が多いよ!」とジョークを飛ばした。
「でも彼はナイスガイで気取らない。彼のチームメイトになれて幸運だ」
フェラーリでのシミュレーター作業についてジョビナッツィは「最初はとても心地良い経験だった。なぜなら素晴らしいスタッフ、そしてドライバーの下で働けるからね。特に僕の場合、それは(セバスチャン)ベッテルとキミだった」
「シミュレーター作業は時が経つにつれてルーティン化してしまうが、僕はこの仕事をチャンスだと考えていた」
ジョビナッツィにとってF1で2戦目となった2017年中国GP。彼は予選、決勝ともにクラッシュ。これを彼は“キャリアで最悪の瞬間”だったと振り返る。以降、彼のレース参戦は2018年のル・マン24時間まで待たれることになる。
「F1に残るためのチャンスは非常に限られていることを僕は知っていたので、これでそのチャンスを逃すことになると思った」と彼は言った。
「僕は自分自身に満足していなかったし、もっと多くのことを示せたはずだ。この2年間、僕のことを信じてくれる人たちに恩返しをしようとしていた」
「僕はこれまで“ベンチ”にいて、その中で日々成長してきた。これまでの仕事が成果をあげたことは嬉しく思う」
「アルファロメオのドライバーになったことは1つの“到達点”ではあるが、何より“出発点”なんだ」
「僕はこの機会を与えられるにふさわしいドライバーであることを、コース上で示す必要がある」
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