近年人気のジャンルの1つであるスライドドアを有する軽ハイトワゴン。激戦区と呼ばれるこのジャンルに2021年にスズキが新たに投入したのが「ワゴンRスマイル」です。その車名が表すように、微笑んだようなフロントフェイスが特徴となっているモデル。スライドドア軽後発モデルというだけあって、細部の配慮も優れていて人気の高い1台となっています。その魅力と、購入する際の注目ポイントをチェックしていきましょう。
「少し低い」スライドドア軽
ワゴンRスマイルの特徴はその全高にあります。スライドドア軽となると1800mm近い高い全高を持ち、広々とした室内空間を確保しているスーパーハイトワゴンが王道と言えます。しかし、ワゴンRスマイルの全高はスライドドア軽としては少し低めの1695mm。このちょっと低い全高にすることで、運転しやすさにより配慮しているのが特徴的です。
スズキ「ワゴンRスマイル」のおすすめは装備のバランスが良い「HYBRID S」。ムーヴキャンバスと迷った時の決め手は?
全高を低くしながらも、広々とした室内空間を確保していることも人気の理由。乗り降りがしやすいと人気のスペーシアと同等の600mmの開口幅と345mmのリヤステップ地上高のスライドドアを採用して、優れた乗降性を実現。室内高もワゴンRよりも65mm高い1330mmとなっています。
リアシートの使い勝手という面で言えば、左右独立のシートスライド&リクライニング機構を装備しているほか、ワンタッチでほぼフラットにリアシートを倒すことも可能です。この運転のしやすさと利便性の両立が、ワゴンRスマイルが人気の大きな理由と言えます。
>>スズキ ワゴンRスマイルのカタロググレードをチェックする
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装備面から見てパワーユニットはハイブリッドが吉
用意されたグレードは3種類で、それぞれに2WDと4WDが用意されます。グレードと価格は以下の通り(2WD)。
ハイブリッドX:159万2800円~
ハイブリッドS:147万2900円~
G:129万6900円~
グレード名からして分かるように、ハイブリッドXとハイブリッドSはハイブリッドシステムを搭載しており、Gは自然吸気(NA)のガソリンエンジンのみを動力としています。ハイブリッドシステムはマイルドハイブリッドと呼ばれる、モーターのアシスト力が小さなものですが、発進時や加速ではマイルドハイブリッドの方がスムーズで力強く、静かです。快適性という面ではハイブリッドのグレードを選ぶ方が吉と言えます。
また、燃費性能もハイブリッドの2グレードがWLTCモードで25.1km/Lとなっているのに対して、Gが23.9km/Lと若干劣っています。
しかし、最もハイブリッドを選ぶべきと言える理由は装備です。電動スライドドアが標準装備されるのはハイブリッドの2グレードのみで、Gにはアダプティブクルーズコントロール(ACC)やヘッドアップディスプレイなどがセットオプションとなっているセーフティプラスパッケージはオプションの用意もありません。そういった面からもGはあまりオススメできる選択肢ではないと言えます。
>>ワゴンRスマイルハイブリッドのカタロググレードをチェックする
ハイブリッドXかハイブリッドSか?
そうなると上級ハイブリッドXを選ぶか中間のハイブリッドSを選ぶかという2択になる訳ですが、どっちを選ぶかは自身が必要とする機能次第といったところです。両グレードの価格差は2WDで11万9900円となっています。ハイブリッドXの方が内外装の各種加飾が充実しているという上級グレード「あるある」はありますが、機能的な部分の差もあります。それは以下の部分です。
・ヘッドライト(オートレベリング機能付き)/ポジションランプ/フォグランプがLED
・360°プレミアムUV&IRカットガラス(ハイブリッドSは全面UVカット機能付き&熱線吸収グリーンガラス)
・運転席側シートバックアッパーポケット(ハイブリッドSは助手席側のみ)
・フロントアームレストボックス
・6スピーカー(ハイブリッドSは2スピーカー)
なお、これらの装備はハイブリッドSではオプション設定がされていません。これらの機能を欲しいと思うか否かでどちらのハイブリッドグレードを選択するかを決めるべき、と言えるでしょう。
選んでおきたいオプション
その他、メーカーオプションとして装着をオススメするセットオプションがセーフティプラスパッケージ(4万6200円)と全方位モニター付きメモリーナビゲーション(18万7000円)です。
セーフティプラスパッケージはアダプティブクルーズコントロール(ACC)やヘッドアップディプレイなどが備わっていて、これをオプション選択すれば運転支援システムで大きく不満が出ることはないでしょう。オプション金額もさほど高くないので、必須と言うべきオプションです。
全方位モニター付メモリーナビゲーションは、各種エンタテイメントに対応した9インチディスプレイのメモリーナビゲーションと全方位モニター用カメラやステアリングオーディオスイッチなどがセットになっています。「今どきのクルマ」としてのインターフェースとエンタテイメントシステムを手に入れるならば選んでおきたいオプションです。
なお、全方位モニター用カメラパッケージ(5万5000円)も用意されています。こちらはカメラは用意されていますがナビゲーションが備わっておらず、対応ナビゲーションの装着を前提としたオプションになっています。こちらを選択肢して、安い対応ナビゲーションを装着して値段を抑えるということはできますが、数万円程度の差となります(選択するナビによる)。リセールバリューなどを考えると少々高いですが、全方位モニター付きメモリーナビゲーションを選んでおくべきと言えるでしょう。
ワゴンRスマイルを購入する場合、ハイブリッドグレードを基準に必要な装備とオプションを選んでいくのがオススメの選択と言えそうです。
ライバル、ムーヴキャンバスと比べると?
ワゴンRスマイルの購入を検討する上で避けて通れないライバルが、「少し低い」スライドドア軽のパイオニアである「ダイハツ ムーヴキャンバス」です。7月にフルモデルチェンジして2代目へと移行したムーヴキャンバスですが、見た目はほとんど変わっていません。金額的に見るとムーヴキャンバスの方が若干高めの価格設定となっています。
燃費性能で見るとムーヴキャンバスのNAが22.9km/Lでターボが22.4km/Lとなっているので、マイルドハイブリッドが用意されているワゴンRスマイルの方が優れていると言えます。こうなるとワゴンRスマイルの方が優れていると思いがちですが、ワゴンRスマイルは運転支援システムを中心とした各種装備がセットオプションになっているのに対し、ムーヴキャンバスは上級グレードであればほぼ標準装備となっています。ワゴンRスマイルは価格を抑えやすい反面、ムーヴキャンバスと同等の装備を選択すると近い価格帯になります。
文:西川昇吾
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みんなのコメント
新型として発売されたばかりなのにスタイルの完成度は専用ボディーの初代キャンバスに負けていた。
そのキャンバスが新型になって安全性能等もイマドキになったいま、スマイルの出る幕はもうない。