2014年からレーシングポイント(当時はフォースインディア)に所属しているセルジオ・ペレスは、来季からセバスチャン・ベッテルが加入することから、今季限りでチームを離脱することとなった。ペレスは来季の移籍先が決定しておらず、F1に残るのか、はたまた他のシリーズに参戦するのか注目が集まっている。
ペレス曰く、現時点では来季についてF1チームと交渉をしていないとのことだが、F1で“適切なパッケージ”を得られない場合は他のシリーズに移ることも示唆している。メキシコ人のペレスはかねてよりインディカー・シリーズに関心を示しており、インディ500に参戦してみたいと話していたこともある。
■ペレス、レーシングポイント離脱を知ったのは発表当日「誰も何も言ってくれなかった……」
これに関して、マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、ペレスがレーシングポイントのシートを喪失したことは“不運なこと”であり、来季も他のチームからF1を走るのではないかと考えているが、もし興味があるのであれば、インディカー参戦について話をしてみたいと語った。
マクラーレンは現在、シュミット・ピーターソン・モータースポーツとのパートナーシップにより、2020年から『アロー・マクラーレンSP』としてインディカーに参戦している。今季はパトリシオ・オワード、オリバー・アスキューという若手ドライバーふたりを起用し、ペレスと同郷のオワードはランキング3番手につけている。また、インディ500では3台目のマシンを用意し、フェルナンド・アロンソを走らせた。
「彼は最終的にF1に残るだろう。おそらく、ハースかアルファロメオのどちらかだ」とブラウンは語る。
「しかし、もし彼がインディカーに興味があるなら、我々は間違いなく彼と交渉することに関心を持つだろう。彼は素晴らしいレーシングドライバーだ」
またブラウンは、現在のアロー・マクラーレンSPは2台を走らせる資金しかないものの、ペレスの商業面での後ろ盾を考えれば、3台目のマシンを用意し、フルシーズン走らせることも可能ではないかと語った。
「(ペレスを起用するためには)我々は3台分の資金が必要だが、現時点では2台分しかない」とブラウン。
「そのため、今すぐに彼と契約できる立場にはないが、彼がこれまでに持っていた後ろ盾や商業的な活動、そして彼が人々にもたらす興奮、そういったことを考えれば、我々は一緒にやれるかどうかを検討してみたい」
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