もくじ
ー 2017年の不思議
ー ヌーヴィルのプレッシャー
ー ヒュンダイ・トップ4
ー ミークの生き残りをかけた戦い
ー エルフィンのセカンド・チャンス
ー モンテカルロの混乱
ー オジェ6連覇への挑戦
ー テレビ中継改革
ー トヨタの行きつ戻りつ
ー スーパー・セブの天王山
ー トルコについて語ろう
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2017年の不思議
4年間続いたフォルクスワーゲンの時代が終わった後、2017年の世界ラリー選手権は奇妙な展開を見せた。
セバスティアン・オジェが5年連続のドライバーズ・チャンピオンの座を獲得したのだ。カンブリア州コッカーマスに拠点を持つプライベート・チームからの参戦だった。
そして、このタイトルは彼以外のライバルたちがミスやトラブルで自滅した結果であり、つまり、彼は最速のドライバーではなかった。
最終的には予想通りだったとはいえ、昨年起こったドライバーの移籍劇がチャンピオン争いを面白くした。そして、喜ばしいことに今年も同じことが繰り返された。
いずれも勝利の可能性を持つ4つのトップチームと、優勝経験を持つふたりの英国人ドライバー、そしてWRC史上最も成功したドライバーによる戦いが今シーズンは展開される。
2018年のタイトル争いはさらに混沌とするだろう。それでも、やはり今シーズンもチャンピオンの座に最も近いのはオジェだ。彼はタイトルの取り方を知っている。
ポイント1/10 ヌーヴィルのプレッシャー
ベルギー人ドライバーのティエリー・ヌーヴィルは昨シーズンだれよりも多くの勝利を挙げたが、勝利を逃したラリーでは、ミスの多さと安定感の無さでヒュンダイ・チームを悩ませることとなった。
ヌーヴィルは以前所属していたシトロエンとM-スポーツの両チームでもその才能を見せてはいたが、安定した成績を残すことはできなかった。
今年は最後までタイトル争いに加わることができるだろうか? WRCでの将来のために、ヌーヴィルには安定した速さが求められている。
ポイント2/10 ヒュンダイ・トップ4
ヒュンダイi20 WRCは間違いなく昨シーズン最速の1台だったが、トラブルやミスによりマニュファクチャラーズ・タイトルを逃す結果となった。
3人の強力なドライバー陣(ヌーヴィル、ヘイデン・パドンとダニ・ソルド)を擁して、上位ふたりでポイントを稼ぐ作戦も上手くいかなかったために、2017年シーズン終盤になってヒュンダイは4台目を加えることにした。
フォルクスワーゲンのシートを失ったアンドレアス・ミケルソンである。今シーズンはいずれのドライバーにも勝利の可能性があるが、その強力な布陣は参戦5年目を迎える韓国チームにとっては両刃の剣となりえる。
ポイント3/10 ミークの生き残りをかけた戦い
昨シーズン、北アイルランド出身のクリス・ミークはシトロエンのトップドライバーだったが、クラッシュが多くC3 WRCを手なずけるのにも苦労したことで、彼の将来には疑問符がついている。
その速さに疑いはなく、2017年に挙げた2勝によって今シーズンもシートを確保することはできたが、シトロエン上層部からは厳しい目を向けられることになるかも知れない。
チームにセバスティアン・ローブが復帰することで、ミークの2017年シーズンの苦境が彼のドライビングによるものか、マシンによるものだったのかが明らかになるだろう。
ポイント4/10 エルフィンのセカンド・チャンス
M-スポーツで2年を過ごしたあとの2016年シーズン、エルフィン・エバンスはWRCでのシートを失ったために英国選手権を戦い、見事チャンピオンを獲得した。
このドラゲラウ出身のドライバーは、2017年シーズンに一般的なミシュランとは対照的なDMackタイヤを履くM-スポーツ・フィエスタでWRCに復帰し、自国開催のウェールズ・ラリーGBで印象的な勝利を挙げている。
その経験とWRC初勝利を挙げた自信で今シーズンも活躍するだろう。
ポイント5/10 モンテカルロの混乱
シーズン開幕を告げるラリー・モンテカルロは明日(原稿執筆時)スタートを迎えるが、このシーズンで最も有名なラリーで、主催者はちょっとした混乱を引き起こそうとしている。
今年のスペシャル・ステージの半分は新しいルートになり、こうした場合、たいていレースは予想のつかない展開を見せるのだ。道幅が拡がったとは言え、いくつかのコーナーでは路面がドライからウェット、そして凍結路へと変わるのだから。
ポイント6/10 オジェ6連覇への挑戦
フォルクスワーゲンからプライベート・チームであるM-スポーツへの移籍も、オジェとコ・ドライバーのジュリアン・イングラシアによる5連覇を阻むことはなかった。
しかし、このフランス人ドライバーのタイトル獲得はいつもとは違ったものだった。
つまり、彼は常に最速のドライバーではなかったが、常に安定した成績を残すことでチャンピオンの座を守ったのだ。
今シーズン、フォードはフィエスタWRCでシトロエン、ヒュンダイとトヨタのワークス・チームに対抗するため、オジェとM-スポーツに対して更なるバックアップを行う。
ポイント7/10 テレビ中継改革
英国では、WRC史上初めて、全てのラリーの全スペシャル・ステージが有料チャンネルのwrcplus.comを通じて生中継されることになる。
月に8.99ユーロ(現在の為替で約7.97ポンド)か、年間89.99ユーロの料金で、コンピュータ、スマートTV、スマートフォンとタブレットのいずれからでも中継を見ることができる。
BTスポーツでもいくつかのスペシャル・ステージのライブ中継を行う予定だ。
ポイント8/10 トヨタの行きつ戻りつ
2017年のトヨタのWRC復帰は、エサペッカ・ラッピの母国フィンランドでの勝利など、いくつかの成功を収めることができた。
しかし、一方ではシーズンを通してヤリスWRCのポテンシャルを安定して発揮させるのに苦労した年でもあった。トヨタの豊富なリソースを背景に、復帰初年度の経験がチームを大きく前進させるはずだ。
ヤリ-マティ・ラトバラ、ラッピとM-スポーツから移籍してきたオット・タナックのWRC最速ドライバーの3人を擁して、その修理代も莫大なものになるかも知れないが……。
ポイント9/10 スーパー・セブの天王山
オジェは5度のタイトルを獲得しているものの、セバスティアンという名を持つWRC史上2番目に成功したドライバーの地位に留まっている。
そして今年、もうひとりのセバスティアンが帰ってくる。9度タイトルを獲得したローブが2013年以来の復帰を果たし、メキシコ、フランスとスペインでのレースにシトロエンC3 WRCで挑むのだ。
この43歳の元チャンピオンは、腕が多少さび付いていたとしても、勝利をつかみ取るかも知れない。
ポイント10/10 トルコについて語ろう
安全性に対する懸念からラリー・ポーランドは今年のWRCカレンダーにおける第13戦開催地の座を失った。
代わりに開催されるのがラリー・トルコだ。
2010年以来のWRCカレンダーへの復帰となるが、開催地はイスタンブールから海辺の町であるマルマリスに変更された。
ポーランド同様、トルコのラリーもグラベルのレースとなるが、両者は大きく異なる。ポーランドの路面が、ラリー・フィンランドの様に速くスムースである一方、トルコは荒れてタフなのだ。
トルコではどこでプッシュするべきか、どこではセーフティに走るべきかを知っているドライバーが有利になる。
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