ルノー初のSUVクーペとなるARKANA(アルカナ)が、ロシアのモスクワ・モーターショーで発表された。生産はルノーのモスクワ工場で行われ、デリバリー開始は2019年からという。
まるでプレミアムブランド? 流麗すぎる新世代SUV
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ロシアで開催中のモスクワ・モーターショーにて、ルノー初のSUVクーペとなる「アルカナ」がアンベールされた。
SUVクーペといえば、これまでは主にドイツのプレミアムブランドが独占してきたカテゴリーだが、そこへルノーはライバルよりもリーズナブルな価格で殴り込みをかけることになる。その発表の舞台にモスクワが選ばれたのには、明確な理由がある。
成長著しい新興市場のなかでもとくに富裕層の絶対的な数の多いモスクワだが、ここ10数年ほど、とにかく高級SUVの姿が目立つようになってきた。さまざまなプレミアムカーのなかに高級SUVが混じっている、というよりも、とにかく目にする高級車は8~9割方がSUVといった印象なのだ。
高級車であれタフなイメージを求めるロシア人の嗜好もあるが、モスクワほどの大都市でも、ちょっとでも郊外に出れば道路状況が劣悪になり、陥没、未舗装路、水たまりなどですぐにクルマが汚れてしまうという実情も影響している。SUVであれば未舗装路もお手のものだし、汚れも気にならないということだろう。
アルカナの生産はルノーのモスクワ工場で行われ、デリバリーは2019年からとされている。ロシア国内を皮切りに、順次さまざまな市場に投入されるようだが、そこに日本が含まれるかどうかはなんとも言えない。
写真を見る限り、ドイツのプレミアム勢に勝るとも劣らない上質感を備えており、ルノーのブランドイメージの向上に大きく貢献しそうだが、メインターゲットとなるであろうロシアや中東や南米などがことごとく左ハンドル市場であることを考えると、いまのところ可能性は低いと言わざるを得ない。
だが、入らないと思っていると、カジャーのように突然やってくるケースもあるからルノーは油断ならない。ここはひとつ、ユル~くユル~く気長に期待しようではないか。
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