M3とM4の国内販売がスタート
ビー・エム・ダブリューは2021年1月26日、報道関係者に向けて2020年の総括と2021年の展望について説明会を実施。同時に、新型「M3」及び「M4」を発売するとともに、2輪初のMモデル「BMW M 1000 RR(エム セン アールアール)」の発表を行った。
BMWは2021年にM3 & M4、そしてEV「iX」を日本で発売! 怒濤の新型攻勢をかける
2020年はMモデルとラグジュアリーセグメントが好調に推移
会見にはクリスチャン・ヴィードマン代表取締役社長が登壇。2020年はコロナ禍に見舞われたものの、BMWブランドは11の新型モデルを導入して「善戦」したと説明。なかでもMモデルの販売は対前年比7.7%アップと好調なうえ、7シリーズやX7といったラグジュアリーセグメントのセールスも同21.2%増、3シリーズもセグメントトップの販売台数を記録と、核となる部分で底力の高さを証明している。
2021年は、BMWの日本法人「ビー・エム・ダブリュー」の創立40周年を記念する節目となる。同社は1981年に「日本における欧州メーカー初の現地法人」としてスタートして以来、累計160万台超の車両を販売。BMW、MINI、BMWモトラッド、ロールス・ロイスのブランドを展開してきた。
最新の“エムサン”がいよいよ上陸
そのアニバーサリーイヤーに、3つのビッグネームを国内リリースする。先頭を切るのが、最新世代の3シリーズ(G20)及び4シリーズ(G22)をベースにしたM伝統の高性能モデル、「M3」と「M4」。2021年1月26日に販売をスタートし、3月から順次デリバリーを開始するという。
新型の5人乗り4ドアのM3セダン(G80)はコンペティションモデルのみの販売で、車両価格は1324万円。4人乗り2ドアのM4クーペ(G82)は1298万円のノーマル仕様と、1348万円のコンペティションモデルをラインナップする。
M4はマニュアルトランスミッションの選択肢も
M3コンペティション、及びM4コンペティションには510ps/650Nmの3.0リッター直列6気筒ターボエンジン(S58型)を搭載し、8速ATを組み合わせる。一方、ノーマルのM4のパワースペックは480ps/550Nmとなり、あえて6速MTを搭載。自ら操る楽しさを重視した。
また、いずれのコンペティションモデルにもサーキットの走りに特化した「トラックパッケージ」を設定し、先進安全機能を取り除くことで約25kgの軽量化を実現。カーボンセラミックブレーキやカーボンバケットシートなどを標準装備して、スポーツ走行重視のスパルタンな仕様になっている。
航続距離600km超のEV「iX」は今秋登場
また、2021年秋には注目の新型車「iX」を国内導入する。第5世代に進化した「eDrive」を搭載したフル電動のSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル。BMWはSUVをこう呼称する)で、2つのモーターとパワーエレクトロニクス、充電システム、そして高圧バッテリーを搭載。最高出力は500ps超え、0-100km/h加速は5秒以下を標榜する。100kWh強という大容量のバッテリーを採用しており、WLTPモード換算の航続距離はじつに600km以上を実現するという。
「iX」の全長、全幅はX5に近く、全高はX6と同じ。5シーターの室内空間には、EVのメリットを最大限に活かして広大なスペースを確保。透明なパネルに覆われた巨大なフロントグリルは、内側にはレーダーやセンサーなどを埋め込み「インテリジェントパネル」として機能する。
モーターサイクルにも“M”が誕生
もうひとつ記者会見で注目を集めたのが“BMWモトラッド初のMモデル”、「M 1000 RR」の発表。S 1000 RRをベースに軽量化を徹底し、エンジンの高回転化、エアロダイナミクスの一層の追求などを図り、車両のもつポテンシャルを磨き上げた。
カラーリングにはMのアイコンであるストライプ配色を採用。4輪同様、最大限の耐フェード性と制御性を実現する「Mブレーキ」も装着した。さらに、軽量MバッテリーやUSBソケット、クルーズ・コントロール、グリップヒーターなども搭載している。
MINIの特別仕様車攻勢も継続
「M 1000 RR」の車両価格は378万3000円。カーボントリムで武装したコンペティションモデルは428万円。2021年2月1日から予約注文の受付を開始し、初夏より順次デリバリーを行っていくという。
また、MINIブランドはユニークな特別仕様車の積極的な展開により、依然として高い人気を維持している。JAIA(日本自動車輸入組合)が発表している輸入車ランキングでも、2020年に“5年連続ナンバーワン”の座を射止めたばかり。ヴィードマン社長は、2021年のMINIも「クロスオーバーやクラブマンも含めて、多くの限定車を投入していく」ことを会見内で明言した。
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みんなのコメント
どれも高性能モデルだが、日本でフロントの造形が受け入れられるか?
やっぱりブダ鼻、カピバラ…ディーラーで4シリーズ見たけどやっぱ無理