■三菱がアウトドアな新型「軽」を投入!
小さなボディが特徴の「軽自動車」。昨今は見た目や装備をアウトドア寄りに仕立てたモデルが登場しています。
なかでも、背が高くスライドドアを備えた「軽スーパーハイトワゴン」は、荷物の積載性も高く、さまざまなグッズを必要とするアウトドア向きのモデルといえるでしょう。
【画像】ゴツかわいい! めっちゃイケてる「デリカミニ」アウトドアな内外装を見る
タフギア感あふれる、見た目も機能性もアウトドアな軽スーパーハイトワゴンを紹介します。
●三菱「デリカミニ」
アウトドア好きファンだけでなく、ライトユーザーからも注目を集めているのが、三菱「デリカミニ」です。
「デリカ」の車名を受け継いでいますが、実質的には前身である「eKクロススペース」の大規模なマイナーチェンジモデル。それが名前の変更やデザインの刷新により、一気に注目と人気が高まっており、予約開始からの受注台数は約1万6000台に達したといいます。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1800mmと背の高さはスーパーハイトワゴン級ですが、悪路走破性の指標のひとつである最低地上高は2WDが155mm、4WDが160mmとSUV並みの値を確保しているのもポイント。
エンジンはNA(自然吸気)とターボをラインナップし、トランスミッションはCVTを搭載。また320mmものロングスライドを可能にした左右独立式リアシートには、アウトドアにも最適な撥水素材のシートが標準装備されました。
安全装備も充実しており、フロントカメラとミリ波レーダーによる同一車線機能「マイパイロット」や衝突被害軽減ブレーキなどを含む運転支援機能「三菱e-Assist」が全車に搭載されているのも大きな特徴です。
そんなデリカミニ最大の魅力はデザインにあるといえるでしょう。
最新世代の三菱デザイン「ダイナミックシールド」と半円形のLEDヘッドライト、スキッドプレートをモチーフにした前後バンパー下部のデザインなどで、SUVにも通じるアウトドア感を演出。かわいさとカッコ良さをうまく調和させた秀逸です。
■ニューカマー vs 先駆者
●ダイハツ「タント ファンクロス」
ダイハツの軽スーパーハイトワゴン「タント」が2022年10月にビッグマイナーチェンジをおこない、従来のノーマル仕様・カスタム仕様に加え、アウトドア仕様が追加設定されました。それが「タント ファンクロス」です。
タント ファンクロスは、タント カスタムとエンジンフードやフェンダーを共有しつつ、ヘッドライトやグリル、バンパーなどに専用パーツを採用。ルーフなどモール類を巧みに配置することで、ギア感を上手に演出しています。
インテリアはブラックを貴重としつつもオレンジの差し色が効いており、本革巻きのステアリングやシフトノブなど高級感も演出。その一方で、シートはカモフラージュ柄を採用するなど、アウトドアなイメージも備えました。
ベースとなるタントと同様に、実用性の高さは申し分なく、日常の使い勝手を損ねていないのも重要なポイント。街中でトレッキングブーツを履くというファッションのように、街乗りでもアウトドアでも映えるモデルとなっています。
●スズキ「スペーシアギア」
現在のアウトドアブームをいち早く取り込んだモデルとして2019年に登場したのが「スペーシアギア」です。
ライバルのタントと同じく、スペーシアギアにもノーマルの「スペーシア」とカスタム仕様の「スペーシアカスタム」がありますが、タントよりもかなり早い段階でアウトドア仕様を設定しており、遊び心あるデザインをまとうことで、上手にトレンドを取り込んだモデルとして注目されました。
スペーシアギアのヘッドライトは丸目でキュートさを演出しつつ、グリルや専用のプロテクター風バンパー、ルーフレールやアルミホイールなどをガンメタ塗装で引き締めることで「ギア感」を演出しました。
もともとスズキにはアウトドア感を感じさせる軽SUVとして「ハスラー」もラインナップしていますが、スペーシアギアは軽スーパーハイトワゴンの四角いボディに両側スライドドアを搭載して、より広い室内空間を実現しています。
ちなみに、スペーシアには「スペーシアベース」という第4のモデルも存在。こちらは商用仕様となり、ビジネスでの使用はもちろん、フレキシブルな荷室を使って車中泊などを楽しめるモデルとなっています。
※ ※ ※
今や人気の軽自動車ですが、ハイトワゴン系はとくに人気が高いジャンルだけにさまざまな派生モデルが登場していて、そのなかのひとつがアウトドア仕様というわけです。
キャンピングカーも良いのですが、価格が高いうえに日常使いには不向きなことを考えると、1台で多用途に使えるアウトドア仕様の軽自動車は万能モデルといえるのではないでしょうか。
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