コスト削減と効率化によるモデル廃止
text:James Attwood(ジェイムズ・アットウッド)
BMWの3シリーズ・グランツーリスモは2020年の価格表に載っておらず、後継モデルがないまま生産を終了することになった。
経営陣は当初、このモデルの需要は一定以上の水準にあるとコメントしていた。
モデルを絶版にするという判断は、大規模なコスト削減と効率化の一環によるものである。
3シリーズ・グランツーリスモは、プレミアム・セダンのベストセラーである3シリーズのハッチバック・モデルとして2013年に発売され、セダンとツーリングとともに販売されてきた。
2016年にはフェイスリフトが行われた。
BMWは昨年、新しい3シリーズ・セダンを発売し、ツーリングもそれに続いた。
BMWのハラルド・クルーガー会長は、中間財務報告書の中で、3シリーズ・グランツーリスモに後継モデルはないことを認めている。
セダンの外観と、ツーリングの実用性を併せ持つ3シリーズ・グランツーリスモは、これらのモデルよりも長くて幅が広く、室内空間も広いのが特徴だ。
イギリスでは、全輪駆動モデルのみが販売されてきた。
BMWがSUVのラインナップを拡充し、3シリーズ・グランツーリスモと同じように広い室内空間と高いドライビング・ポジションを持つモデルがあることが、後継モデルの開発を止めた理由のようだ。
この決定は、クルーガーの声明の中で発表のあった、BMWによって行われている大規模なコスト削減策の1つであった。
120億ユーロ(1兆4460億円)のコスト削減
同社は、120億ユーロ(1兆4460億円)以上のコスト削減を目指している。
他のコスト削減策としては、BMWが2つの新しいフレキシブル・プラットフォームへ移行したことで可能となったものがあげられる。
具体的には、現在のドライブトレインの種類を2021年までに最大で半分にまで減らすこと、モデル・ラインナップを整理すること、新車の開発プロセスを最大で3分の1に短縮することなどがある。
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みんなのコメント
これでBMWとかあり得ないし、これは良いニュース