人気が伸びない4代目メガーヌ 訴求力は高し
ルノー・メガーヌの初代が発売されたのは、1995年。それ以来、フォルクスワーゲン・ゴルフやオペル・アストラなどと激しい競争を繰り広げてきた。しかし、3代目からはやや劣勢に。4代目は2016年に登場しているが、それ以前ほど販売数は多くない。
【画像】中古ではクラス「コスパ1番」 ルノー・メガーヌ(4代目) R.S.とスポーツツアラー 最新Eテックと5も 全116枚
結果として、英国の中古車市場に流通している4代目メガーヌも、ゴルフなどより数が少ない。とはいえ、悲しむ必要はない。良好な車両を探しやすいうえ、あえて選んだルノー好きが、大切に乗ってきた可能性も高い。モデルの完成度も低くない。
実際のところ、数ある中古車の中でも4代目メガーヌは訴求力が高い。走行距離が6万kmほどの2020年式1.3 TCeが、1万1500ポンド(約221万円)前後で狙えてしまう。認定中古車で。コスパの良さに驚かされる。
スタイリングやインテリアは魅力的だし、製造品質は高い。装備も充実している。R.S.でなければ、乗り心地も好ましい。
4代目の車重は軽くないが、130psの1.2 TCeでも、0-100km/h加速は約10秒でこなす。もう少し速いのがお望みなら、140psの1.3 TCeが狙い目だろう。
バランスが良いのは、205psの1.6 TCe。0-100km/h加速を約7.0秒で処理する、褒められる動力性能を備える。後輪操舵システムやルノー・スポールが手を加えたエンジンなど、ドライバーの気持ちをそそる内容でもある。数は限られるが。
装備は充実 価値に優れた欧州製ハッチバック
小改良後は、160psの1.6 Eテックと呼ばれるプラグイン・ハイブリッドが、英国市場には追加された。乗り心地は快適で、滑らかに不足ないパワーが展開される。電気のみで走れる距離は48km。近場での移動が中心なら、ガソリン代を大幅に節約できる。
英国には、ディーゼルターボも投入されている。1.5Lと1.6Lの2種類から選べるが、いずれも長距離走行との相性に長け、信頼性も高い。
ボディサイズは、このクラスとしては大きめ。車内空間にもゆとりがある。小物入れなどは限られるが、そのぶん荷室は広い。
多くのメガーヌでは、大きなインフォテインメント用モニターがダッシュボードの中央を飾る。クロームメッキが要所を引き締め、間接照明も隠されている。居心地は良い。
英国市場では、エクスプレッション+をエントリーに、GTナビまで6段階のトリムグレードが展開されるが、オススメはダイナミック・ナビ。オートワイパーにオートライト、ヒーター内蔵ドアミラー、ハーフレザーシートなどが装備される。
デュアルゾーン・エアコンにキーレスエントリー、プレミアム・オーディオ、7.0インチ・インフォテインメント・システムなども付いてくる。これ以上の装備は、必要ないだろう。
確かに、存在感はやや薄いかもしれない。しかし、価値に優れた欧州製ハッチバックをお望みなら、4代目メガーヌがきっと満足させてくれる。
新車時代のAUTOCARの評価は
乗り心地は基本的にソフト。市街地の速度域では入力を巧みに吸収し、高速域では滑らかに落ち着きを保つ。大きな段差を除いて、隔離性は高い。その乗り心地は、ハッチバックというより、ひと回り大きいサルーンのようだ。(2016年8月22日)
オーナーの意見を聞いてみる
スティーブン・クック氏
「自分は、1.6Lディーゼルの4代目メガーヌを、2018年に買いました。2016年に登録された展示車両で、そのまま放置されていて、走行距離はたった16kmだったんです」
「放置されていたと聞くと、不具合に悩まされそうですが、6年間故障知らず。6万2000kmまで順調に走行距離を伸ばしてきました。今でも、良いコンディションを保てていると思いますよ」
「シグネチャー・グレードで、18インチ・アルミにLEDヘッドライト、レザー内装などが装備されています。ディーゼルターボは強力。スポーツ・モードでも、燃費は18km/L近くまで伸びます。不満はまったくありません」
購入時に気をつけたいポイント
ボディ
バンパーやドア下端に、凹みや擦り傷がないか確かめる。走行距離が長いクルマは、ボンネットやフロントガラスの飛び石傷にも注意したい。
エンジン
1.2Lガソリンと1.6Lディーゼルは、寿命知らずの高耐久なタイミングチェーン。ただし、チェーンとテンショナーの寿命を左右するため、エンジンオイル交換は1万6000km以内で交換したい。1.5Lディーゼルなどはタイミングベルトで、5年毎の交換が必要。
トランスミッション
EDCと呼ばれるデュアルクラッチATは、不具合が少なくない様子。購入時は、様々な条件で試乗し、常に滑らかに動作するか確認したい。MTも滑らかに変速できるのが正解。不自然な手応えがある場合は、メンテナンスが必要なサイン。
タイヤとホイール
4代目メガーヌは、エアポンプ付きのパンク修理キットが標準。スペアタイヤはオプションだった。初期型では、アルミホイールが腐食しやすい。
ブレーキ
電子パーキングブレーキは、修理に多額の費用がかかる。正常に動くか、事前に確かめたい。エントリグレードには、レバー式のハンドブレーキが備わった。ブレーキフルードは、2年毎の交換が必要。
インテリア
エアコンの送風口や、クロス類の状態を確認する。ラバーシールが痛むと、雨水が荷室に侵入する場合がある。
インフォテインメント・システムは非常に高価。タッチモニターの反応や、USBポートが正常に動くかも含めて、時間をかけて動作を確認したい。上級グレードのシステムの方が、反応やグラフィックは優れる。
知っておくべきこと
グレードによって、4代目メガーヌには多彩な技術が採用されている。なかでも、R.S.と1.6 TCeには、ステアリングをR.S.モードにすると有効になる、後輪操舵システムが装備されている。
80km/h以下での走行時には、フロントタイヤと逆向きに、リアタイヤが電気モーターで最大2.7度まで操舵。旋回性が鋭くなることを、体感できるだろう。それ以上の速度では、フロントタイヤと同位相に向きを変え、高速安定性が高まる。
EDCと呼ばれるデュアルクラッチATは、多くのメガーヌに設定された。基本的に変速は滑らかだが、積極的に運転すると、僅かな衝撃が出ることも。
センターモニターは、7.0インチか8.7インチ。システムはRリンク2と呼ばれるもので、操作はやや難しい。オンライン・チュートリアルで予習するといいだろう。
英国ではいくら払うべき?
3500ポンド(約67万円)~6999ポンド(約133万円)
2016年式と2017年式の、走行距離が長いディーゼルエンジンを載せた4代目メガーヌを、英国では探せる価格帯。
7000ポンド(約134万円)~9999ポンド(約191万円)
ディーゼルが中心ながら、ガソリンエンジンも含まれてくる。走行距離は短くなる。
1万ポンド(約192万円)~1万4999ポンド(約287万円)
2017年式以降で、状態の良いメガーヌをお考えなら、英国ではこの価格帯から。
1万5000ポンド(約288万円)以上
走行距離の短い、1.6Lプラグイン・ハイブリッドなどが出てくる価格帯。
英国で掘り出し物を発見
ルノー・メガーヌ 1.2 TCe ダイナミック・ナビ 登録:2017年 走行距離:5万9500km 価格:9400ポンド(約180万円)
装備が充実し、走行距離が短めのガソリンターボのメガーヌ。近年は新車価格の上昇に釣られて、中古車価格も上昇中。それでも、コストパフォーマンスは抜群といえる。
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みんなのコメント
4代目は良いなとたまに思うけど、ゴルフと比べてデカ過ぎる。