レッドブルはF1アメリカGPを前に、燃料消費の方法についてFIAに問い合わせを行った。圧倒的な直線スピードを持つフェラーリに対して、燃料流量測定システムの抜け穴を活用し、規定よりも多くの燃料を燃焼させてパワーアップに繋げているのではないか……という”推測”がその背景にあると考えられる。
FIAのシングルシーター部門の責任者であるニコラス・トンバジスは、レッドブルが問い合わせた手法が違反である事を明らかにした上で、それを技術指令という形で各チームに通達した。
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そうした状況で迎えたアメリカGPは、フェラーリが持っていた直線でのアドバンテージが消失。そのため、技術指令の影響でフェラーリがパワーユニットに何らかの変更を余儀なくされたのではないか、との憶測が広がった。
一方でフェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、パワーユニットに一切変更を加えていないと主張。それに対し、ライバルチームであるメルセデスやレッドブルの首脳陣は、仮にフェラーリが技術指令で違反と明示されたようなシステムを利用していたのであれば、明確な規則違反であると考えている。
「もしどこかのチームが今回の技術指令で違反と明確化されたことをしていたならば、それは不正行為であると言える」
メルセデスのトト・ウルフ代表はそう語った。
「技術指令の中で指摘された(燃料消費の)方法は、重大な規則違反であることが明らかになった。だからグレーゾーンがどうとかそういった次元の話ではないのだ」
ウルフはまた、アメリカGPでフェラーリのパッケージに変化があったことは数字が示していると主張した。
「我々は今回のレースのデータについて協議したが、フェラーリのスピードは直近数レースとは大きく異なっていた。もちろん、彼らが何をしていたかまで調べることはできないから、これ(スピード低下)が技術指令によるものかどうかは分からない」
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、仮に現在フェラーリが使用を疑われているシステムが合法とされた場合は、ホンダと共にそれを開発していたかもしれないと示唆した。
「誰が何をしているとは言わないが、彼らがもしそれをしていたならば明らかに規則違反だ」
「パワーユニットというのは、ハードウェア・ソフトウェア両面において非常に複雑なものである。我々が要求した明確化も、チームとFIAの間でしばしばある標準的な出来事だ。そういった点でも、無駄な努力をする前に明確にできたことは非常に良いことだ」
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