バイクの重量挙げ?
0→100km/h加速タイム・最速はYZF-R1M[’15]〈YM歴代実測ランキング〉
『ヤングマシン』誌が長年に渡って取り続けている、シャーシダイナモで測定した後輪出力&トルク値のランキングを発表する。予想外の実測値が出ることもまれにあるが、なんと馬力1位のBMW S1000RRは、メーカー発表のカタログ値以上を記録したのだ!
●まとめ:ヤングマシン編集部(沼尾宏明)
※当記事に掲載されている各テストは、路面状況/気温/ライダーなどが異なり、厳密な同一条件ではありません。すべて参考数値とお考えください。また、『ヤングマシン』本誌以外の計測データが一部含まれています。ご了承ください。
公称よりプラスがチラホラ
メーカー発表の最高出力と最大トルクはエンジンのクランク軸での数値とされ、実際に後輪に伝わる力は、駆動系のロスなどで8~10%下回る場合が多い。メーカー発表値との差が結構出るケースもあり、これが実測数値の面白いところだ。
さて馬力部門では、BMW S1000RRがダントツの1位という結果に。公称207psに対し、7ps上乗せというレアケースで文句ナシの勝利だ。また、3位のヤマハYZF-R1も公称200psにプラス。2位のホンダCBR1000RR‐Rは、公称217psから約5%ダウンだが、むしろロスが少ない方だろう。
トルク部門では、2リッターVツインの怪物=カワサキVN2000が圧巻の数値で王座に君臨した。
―― 後輪をローラーに載せて測るシャーシダイナモでテスト。機材や気温などの状況が各テストで異なり、駆動ロスを補正して計算する測定器もある。参考数値と考えてほしい。
実測馬力部門第1位〈214ps/13700rpm〉BMW S1000RR[’19]
シフトカム直4の剛力スーパースポーツが、カタログ値から+7psの214psで戴冠。テストはドイツの2輪誌『PS』が実施したもの。なお、『ヤングマシン』本誌が国内で測定した際は207.07psだったが、これでもカタログ値より高い!
―― 【’19 BMW S1000RR】
実測馬力 トップ10
実測トルク トップ10
〈参考〉カタログスペック比較:唯我独尊の個性派マシンがツートップ
参考としてメーカー公称値も見てみよう。’10年代初頭は200psが最強だったのに、現在のリッタースーパースポーツではもはや常識。唯一の230ps台に到達したカワサキ ニンジャH2と、同じエンジンのビモータ テージH2がトップ。トルクでは、2輪世界最大の2458ccトリプルを積むトライアンフ ロケット3が独走。以降は1500cc超級の大排気量クルーザーが名を連ねる。
◆カタログ値最高出力第1位〈231ps〉カワサキ ニンジャH2カーボン:スーパーチャージャーSSがダントツ
世界初のスーパーチャージャーバイクが堂々1位。’19年型で200→231psと劇的アップを果たした。残念ながら現行型の実測馬力は未測定だ。なお’21年型で生産終了が決定している。
―― 【KAWASAKI Ninja H2 CARBON】
◆カタログ値最高出力 トップ10
◆カタログ値最大トルク第1位〈22.5kg-m〉トライアンフ ロケット3シリーズ:クルマ並みの図太い力
“1回転ごとの力強さ”を示すトルク。唯一の大台に乗ったロケット3がトップで、わずか4000rpmで最大トルクを発生する。クルマで言えば2000cc級セダンと同等だ。
―― 【TRIUMPH ROCKET 3】
◆カタログ値最大トルク トップ10
―― ※’21年7月現在、国内向け’21モデル公道市販車のラインナップが対象。
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