伊ランボルギーニのモータースポーツ部門「スクアドラ・コルセ」は11月18日、ワンオフモデル「SC18」を発表した。
スクアドラ・コルセは過去にもサーキット志向の特別仕様車「ガヤルド・スクアドラ・コルセ」などを製作してきたが、ワンオフを手がけるのはこれが初めて。アンベールされた「SC18」は、市販モデルでは満足できない特別な顧客の要望に沿って、サーキットにフォーカスしつつも公道走行可能な最先端のモデルに仕立てられている。
サーキット走行に向けエクステリアは空力性能が徹底的に追求されている。印象的なフロントエアインテークはレースマシンの「ウラカンGT3 EVO」から、サイドとリアのエアスクープは「ウラカン スーパートロフェオ EVO」からそれぞれ着想を得ている。また、巨大なカーボン・リアウイングはサーキット特性に合わせて3段階にダウンフォースを調整可能で、リアフードのインテークも巨大なV12を効率的に排熱する耐久レース譲りという具合で、見かけ倒しのギミックはひとつもない。
ミッドシップマウントされる6.5L V12はランボルギーニで最も高出力なユニットで、770馬力と720Nmのパワーは、ISR(Independent Shifting Rod)と名付けられた7速ギアボックスを介して、フロント20インチ、リア21インチというファットなホイールセットから路面へ伝えられる。そこに軽量なカーボンボディと109mmという地を這うような最低地上高があいまったSC18のサーキットにおける戦闘力は相当なものだろう。
ワンオフならではの特別なディテールにも注目だ。グレーにペイントされたボディはレッドのアクセントが眩しいヴィジブルカーボン仕様となるうえ、インテリアもレッドのコントラストステッチが入ったブラックアルカンターラで覆われるなど、オーナーのセンスが随所に見受けられる。
スクアドラ・コルセではSC18に続き、モータースポーツで培った技術を活かしたワンオフモデルの製作を行っていく方針とのことだから、今後の活動にも注目していきたい。
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