グレナディアの小型EV版
英国の自動車メーカー、イネオスは、新型のコンパクト電動SUVをまもなく発表する予定だ。7月に欧州で発売予定のグレナディアに続く、同社2番目の市販モデルとなる。
【画像】ゴツくてレトロな最新オフロードSUV【イネオス・グレナディアをライバルと写真で比較】 全100枚
化学企業として知られるイネオス・グループのジム・ラトクリフCEOは、新たな小型SUVの投入により、自動車部門の製品ラインナップを拡大する計画を明らかにした。
イネオスによると、このモデルは「全く新しい」プラットフォームを使用し、全長はグレナディアより短くなるが、オフロード性能に重点を置いた「ワークホース(馬車馬)」として位置づけられるという。グレナディアは、ランドローバー・ディフェンダーから大きな影響を受けており、ショートボディのディフェンダー90をベースにした独自の車種を開発するようだ。
新型車の発売予定時期は明らかにされていないが、フランスのハンバッハにあるイネオスの工場で、グレナディアとともに製造される予定だ。
グレナディアは、ランドローバー・ディフェンダー110、ジープ・ラングラー、メルセデス・ベンツGクラスなどのライバルとなる、オフロード重視の大型SUVだ。これに対し、新型車はスズキ・ジムニーやダチア・ダスターのような比較的安価なコンパクト4×4となる見込み。
燃料電池車も開発中
ラトクリフCEOのコメントによると、グレナディアの派生モデルとして開発されているようだ。おそらく、米国で人気のSUV、フォード・ブロンコとそのライフスタイル志向の兄弟車であるブロンコ・スポーツのように、異なるプラットフォームを使用した関係性になると思われる。
ラトクリフCEOは、次のように述べている。
「当社が今、かなり慎重に検討しているのは、グレナディアの小型電動モデルです」
「わたし達は未来を受け入れなければなりません。都市環境では、明らかに電動化が必要です。郊外でも、農家であれば、農道などを走り回れるEVを持つことになるでしょう」
「つまり、高性能でありながら、EVであることが重要なのです。それが、今の当社のビジョンです」
この新しい小型電動SUVは、イネオスにとって初の市販EVとなるだろう。しかし、燃料電池車の計画もある。
イネオスは、現在ネッソFCEVを販売し、今後数年で水素商用車の拡大計画を持つヒョンデと協力して、水素で走るグレナディアを開発している。今年末までにデモ車両を公開する予定だ。
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