米フィスカー インクは、計画中の新型電気自動車(EV)について、4万ドル(約434万円)以下の価格で、2021年下半期の発売を目指すと発表した。
「テスラ モデルY」の発表で、にわかに盛り上がりを見せる電動コンパクトSUV。そこに再来年、戦略的な値付けのニューモデルが登場する。
フィスカーの新型電動SUVは、まだモデルネームも発表されていないものの、4万ドルというスターティングプライスは、この分野のパイオニア的存在である「テスラ モデルY」の3万9,000ドルとほぼ同レベルの価格。一方で、航続距離はテスラの230マイル(368km)に対し、300マイル(約480km)を目指しているというから、本気の戦いになりそうだ。
そこで気になるのは、フィスカーというメーカーの成り立ち。カリフォルニアに本拠を置くフィスカー インクは、かつてBMWやアストンマーチンで活動したデザイナー、ヘンリック・フィスカーが率いるEVに特化したスタートアップだ。元々彼は、プレミアムEV「フィスカー カルマ」を生み出したフィスカー オートモーティブを経営していたが、カルマのバッテリートラブルなど紆余曲折を経て同社は人手に渡り、再起をかけて設立したのがフィスカー インクとなる。
フィスカーによると、新型EVは冷却の必要がないためグリルレスのフロントマスクを採用し、代わりにレーダーを収めたグラスゾーンが設けられるという。また、駆動方式には2基のモーターを用いたAWDも設定されるほか、22インチの大径ホイールが用意されるなどエクステリアはスポーティなルックスとなるようだ。インテリアは、タッチ操作によるコントロールが基本となり、大型のヘッドアップディスプレイを備えた先進的かつルーミーな空間とされる。販売面でもディーラーを介さない直販という新機軸が計画されている模様だ。
米国内に設ける生産拠点はロケーションの選定が最終段階にあり、本年末までに走行可能なプロトタイプがお披露目される見通し。予約も間もなく開始とのことだ。フィスカーの動向に注目していきたい。
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