2020年限りでハースF1チームのシートを失ったロマン・グロージャンは、2021年からインディカー・シリーズに転向し、デイル・コイン・レーシングのマシンをドライブすることとなった。グロージャンのように、元F1ドライバーが活躍の場をインディカーに求めるケースは少なくない。
今回は、F1からアメリカのオープンホイールレースに転向して成功を収めたドライバーをmotorsport.comが10名ピックアップし、紹介する。このリストの対象となるのはあくまで“F1から転向した”ドライバー。つまり、アメリカで成功を収めた後F1にやってきたマリオ・アンドレッティ、マイケル・アンドレッティ親子やジャック・ビルヌーブなどは対象外となる。
■「チップ・ガナッシに復讐したわけじゃない」佐藤琢磨インディ500”2勝目”インタビュー
また1983年にティレルから1年だけF1に参戦した後、1985年にインディ500を制覇、1988年に当時のアメリカオープンホイールレース最高峰『CART』でチャンピオンに輝いたダニー・サリバンは、F1デビュー前にCART参戦経験があるためこちらも対象外。同様の理由から、アメリカ→F1→アメリカというキャリアを辿って成功を収めたファン・パブロ・モントーヤやセバスチャン・ブルデーも今回のリストには入っていない。
なお、この選考にあたって考慮されるのは「インディカーに転向していかに成功を収めたか」であり、F1時代の実績は考慮されない。そのため、インディ500で印象的なデビューを飾ったフェルナンド・アロンソや、1966年のインディ500を制したグラハム・ヒルの名前もここにはない。
グロージャンはリスクの高さを理由に、インディ500をはじめとするオーバルコースでのレースに出場しないことを明言しているが、今回のリストの中にはインディ500に一度も出走したことがないドライバーもいる。そこには、1996年にCARTのカレンダーからインディ500が外れ、インディアナ・モーター・スピードウェイ側が新たな選手権『IRL』(現在のインディカー・シリーズ)を発足させたという特異な状況が背景にある。
なお、本項でいう“インディカー”は、IRLの流れを汲むインディカー・シリーズはもちろんのこと、CART、チャンプカー・ワールドシリーズ、USACチャンピオンシップ・カー・シリーズなどのアメリカンオープンホイールのトップカテゴリー全てを含めることとする。
■佐藤琢磨
F1出走回数:90
F1ベストリザルト:3位
インディカー勝利数:6
インディ500ベストリザルト:優勝(2017年、2020年)
インディカー年間ランキング最上位:7位(2020年)
佐藤の10シーズン以上に渡るインディカーでのキャリアは非常に浮き沈みが激しかったが、昨年のインディ500でスコット・ディクソンとの一騎討ちを制して優勝したことにより、彼はシリーズ最高のドライバーを倒す力を持っているということが改めて証明された。
スーパーアグリの撤退により2008年のシーズン途中でF1シートを失った佐藤は、ホンダとのコネクションを活かして2010年からインディカーに転向。参戦チームはKVレーシング・テクノロジーで、2年目となる2011年には雨のサンパウロで一時トップを快走して見せた(戦略ミスもあり最終的に8位でフィニッシュ)。
2012年にはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLLR)に移籍すると、インディ500で優勝争いを展開。ファイナルラップで首位のダリオ・フランキッティに果敢に仕掛けたがスピンし、クラッシュに終わった。この敗北は人々の印象に残ったが、佐藤は後にRLLRに復帰した際、リベンジを果たすこととなる。
A.J.フォイト・エンタープライズへと移った2013年は、ロングビーチでインディカー初優勝を挙げた。これは日本人ドライバーとして初の快挙だった。ただその後のシーズンでは低迷。佐藤がA.J.フォイトでの4年間で獲得した表彰台は、このロングビーチでの優勝以外には2回のみであった。
しかし、2017年にアンドレッティ・オートスポーツに移籍したことが佐藤にとっての転機となる。この年のインディ500ではエリオ・カストロネベスを抑え優勝。その他のレースでも2度ポールポジションを獲得するなど速さを見せ、初めて年間ランキングでトップ10に入った。
2018年のRLLR復帰以降は4勝を挙げており、2020年には史上20人目となるインディ500複数回制覇、自己最高のランキング7位を獲得した。彼はタイトルを獲得してはいないものの、インディ500優勝2回という実績は彼をインディカーでのエリートドライバーと呼ぶのに十分すぎるものだろう。
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