2012年に1分1秒407のコースレコードを樹立したNSR250R。そして2017年のTOTデビュー以来、急成長を遂げているRGV250Γ。今と昔、筑波サーキットでクラス最速と呼ばれる2台のマシンを紹介する。PHOTO◉渡辺昌彦 REPORT◉中村友彦
TIME:1'01.702 (非公式)
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不利と言われるΓが筑波で1分2秒台をマーク
テイスト・オブ・ツクバ(TOT)のZERO4に参戦/注目している人にとって、2017年秋の今泉七瀬さんのデビューは衝撃的だった。最大の理由は、初参戦初優勝という輝かしい戦績だが(18年秋に2勝目を達成)、一部の人が驚愕したのは、車両がRGV250Γだったこと。80年代までという車両の縛りがあるこのクラスで、2ストの主役は昔からNSRで、“Γは不利”というのが、ZERO4を知る人の共通認識だ。「Γはべつに不利じゃないですよ。ノーマルならNSRのほうが速いですが、チャンバーとCDIを変更すれば、戦闘力は十二分。シリンダーとピストンの耐久性はNSRが上のようですけど、定期的に整備すればΓだって簡単には壊れません。逆に現在でも補修パーツがほとんど揃うのはΓならではの魅力です」
では今泉さん自身の資質はどうだろう。初のZERO4で1分2秒867をマークし、練習ではすでに1秒台に入ったことを考えると、天才という言葉が浮かんで来るが……。「それはないでしょう(笑)。13年から日光チャンレンジロードに参戦しましたが、16年までは遅くないけど速くもないという感じでした。17年からタイムが良くなったのは、地道な練習とデータ収集、それとΓの潜在能力のおかげだと思います」
謙遜する今泉さんだが18年からは年式不問の筑波選手権にもこのマシンで参戦を開始。19年シーズンでの優勝を目指し、研鑽を重ねている。
SPECIFICATIONS
スガヤチャンバー+RISEONサイレンサー/オートリメッサCDI /VJ22 SP 用TM34SSキャブ/ホンダRS250用フルカウル/才谷屋シングルシートカウル/ JBマグタンホイール(撮影時はマルケジーニ)/油冷GSX-R用フロントキャリパー+ブレーキング・ウェーブディスク/サンスター前後スプロケット/ピレリ・ディアブロスーパーコルサ(F)120/70ZR17(R)160/60ZR17
昔から1980~90年代のレーサーレプリカが大好きだった今泉さんは、16歳で二輪免許を取得すると、即座に現在の愛車であるRGV250Γを購入。当初は熱心に峠道に通っていたものの、17歳からは日光チャンレンジロードへの参戦を開始。愛車のチューニングはすべて自身の手で行なっており、独自に開発した多種多様な削り出しパーツは、お父様と共に運営する会社、SUPERNOW(HYPERLINK"http://www.supernow.co.jp/"http://www.supernow.co.jp/)で販売している。
2012年に1分1秒407のコースレコードを樹立したNSR250Rは近日公開予定。
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