はじめに 新型車プラス・フォーとは
6月26日。エスシーアイ(モーガンカーズ・ジャパン)は、ニューモデルとなるモーガン・プラス・フォーの販売を開始した。日本でのデリバリー時期は、2021年春ごろを予定している。
【画像】新型車モーガン・プラス・フォー、プラス・シックス【詳細画像】 全95枚
モーガン・プラス・フォーは、今から70年前の1950年にデビューしてから、英国モーガン・モーター・カンパニーにとって屋台骨となるモデルであった。
2020年3月3日に、モーガンが画期的な後継モデルを発表した。
従来型から97%ものコンポーネンツが新しくなり、革新的な進歩を遂げたという。
新・旧を差別化するために、従来型は「モーガン・プラス4(MORGAN Plus 4)」、後継モデルは「モーガン・プラス・フォー(MORGAN PLUS FOUR)」と表記される。ここでは、「プラス・フォー」と表記することにする。
では、新世代プラットフォームと直4ターボを与えられた新モデル、「プラス・フォー」の概略を紹介していこう。
プラス・フォー シャシー
プラス・フォーは、CXジェネレーションと呼ばれる接着アルミ・プラットフォームをベースとしている。
CXとはローマ数字で110を意味するが、このプラットフォームがモーガン・モーター・カンパニーの創立110周年となる2019年にデビューしたことを意味している。以前のスチールラダーシャシーよりも高剛性で、かつ重量は97kgと驚異的に軽量だ。
この先進的なプラットフォームは、乗り心地とハンドリングにおいて、21世紀の他の競合車種と互角に戦うことが可能とされている。
一方、以前のモーガン車らしい乗り心地も忘れておらず、レスポンスとバランスは、モーガン車を運転したことのある人には馴染み深いものとなるはずだ。
このプラットフォームは上級モデルのプラス・シックスとシェアしているが、プラス・フォーはボディ中心部において104mm、全体で78mmもプラス・シックスより幅が狭くなっている。
プラス・フォー 外観
プラス・フォーの外寸(英国仕様値)は、全長3830×全幅1650×全高1250mm、ホイールベースは2520mm。
全長は3.8mあまり、全幅は1.7mを切るという本国スペックを見るかぎり、日本に実車が到着した暁には5ナンバー登録となりそうだ。
前述のように、プラス・シックスと接着アルミ・プラットフォームをシェアしているが、プラス・フォーのデザインは明らかに異なる。
より大きなエンジンを搭載しているモデルと比べ、4気筒エンジンを搭載するモーガン車は、常にナローボディを特徴としていた。それは、この新しいプラス・フォーでも例外ではない。
基本的なスタイリングは、70年前にデビューしたときから大きくは変わっていない。ユニークなウイング(フェンダー)外形が特徴的で、ロングノーズ・ショートデッキの古典的なスポーツカー・スタイル。ドライバーは、リアアクスルの直前に座り、長いボンネットの先に見えるコーナーのアペックスを目指してステアリングを切ることになる。
エクステリアで新採用されたものの1つが、15インチのワイヤーホイール(オプション)。
モーガンのデザイン概念を象徴しているワイヤーホイールの採用には、ウイッシュボーン、サスペンション・アップライト、ブレーキ・コンポーネントの再設計を含む広範囲にわたる開発作業を必要とした。また、1960~70年代のスポーツカーとモーガンのクラシックホイールのデザインに着想を得た、新デザインのホイールも選択できる。
プラス・フォー 内装
先進のCXジェネレーション・プラットフォームの採用により、プラス・フォーは従来モデルよりも室内やラゲッジルームのスペースが拡大されている。
また、乗降性も劇的に向上している。これらの進歩は、日常使いにおける利便性も高めており、より多くのユーザーに訴求できるモデルとなっている。
モーガン車はプラス・フォーに限らず、すべてがモーガン・モーター・カンパニーの本拠地である英国ウスターシャーのマルヴァーンでハンドビルドで生産されている。内外装ともにカスタマイズ用のアクセサリー類は豊富だ。とくにインテリアの素材や色などは、さまざまなオプションが設定されている。
例えば、インテリアのトリムは新導入のペブルグレーンレザーが標準だが、プレミアムソフトグレーンレザー・インテリアがオプションで選べる。フロアカーペットはオプションでボックスウィーブに変更可能で、色も選べる。
シートバックはブラックコンポジットが標準装備だが、レザーやボディ同色のものもオプションで選択可能。
シートには、さまざまなステッチやヘッドレストの刺繍、コントラストカラーのステッチやパイピングなどがオプションで選択できる。センターコラムトップとダッシュボードはボディカラーと同色が標準だが、レザー、クロスフィニッシュ、マットフィニッシュがオプションで選べる、といった具合だ。
つまり、予算と好みに応じて自分だけのモーガン車を作り上げることができるというわけだ。
プラス・フォー パワートレイン
従来モデルのプラス4も、トライアンフ、フィアット、そしてローバーなど、いくつかのメーカーからパワーユニットを供給されてきた。
新型のプラス・フォーでは、BMWとの長きに渡る関係からBMW製の2.0L直4 DOHCツインパワー・ターボエンジンを搭載している。プラス・フォーは、4気筒ターボを搭載した最初のモーガン車となった。
最高出力は258ps、最大トルクは40.8kg-m(MT車は35.7kg-m)を発生。乾燥重量は1009kg(MT車は1013kg)で、最高速度は240km/h、0-100km/h加速は4.8秒(MT車は5.2秒)を実現している。
組み合わされるミッションは、8速ATと6速MTが設定されており、AT車にはパドルシフトも採用されている。ちなみに、先代モデルにはATは設定されていなかった。
また、プラス・シックス同様にスポーツプラス・モードを備え、センターコラムのボタンを操作すれば、スロットルレスポンスの向上によりダイナミックな運動性能が得られる。
プラス・フォー 装備
クラシカルなスタイルのスポーツカーであるプラス・フォーだが、オートLEDのフロント&リアライト、リモート・セントラルロッキング、ABSなどは標準装備されている。
また、先代モデルではオプションであったパワーステアリング、モヘアフード(幌)、サンバイザー、ドアチェックストラップなども標準装備された。エアコンはオプション設定となっている。
新しいオプション装備としては、パドルライト、オーディオシステム(Bluetooth接続対応)などが含まれる。
足まわりでは、15インチのアロイホイールとブラック・ブレーキキャリパーが標準装備だが、前述のワイヤーホイールやレッド/イエローのブレーキキャリパーもオプションで選べる。
そのほか、サイドスクリーンやラゲッジラック、フードカバーなど、エクステリアもオプションは豊富に用意されている。
プラス・フォー 価格/スペック
新型モーガン・プラス・フォーの車両価格(消費税込み)は、6速MT車が1155万円、8速AT車が1188万円となっている。
モーガン・プラス・フォー(MT車) 主要諸元
価格:1155万円
全長×全幅×全高:3830×1650×1250mm
ホイールベース:2520mm
エンジン:1998cc直4DOHCターボ
トランスミッション:6速MT
最高出力:258ps/5500rpm
最大トルク:35.7kg-m/1000-5000rpm
駆動方式:FR
乾燥重量:1013kg
燃料タンク容量:46L
タイヤサイズ:205/60R15
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みんなのコメント
バンパー外しちゃダメでしょ。
中はなかなかいいんだけど。
分かってはいたけどやっぱり1千万円超えちゃったね・・・