より大きな航続距離とパワーを備え、より速く、より堅牢に充電できる新型「タイカン」が、「フォーミュラE」のセーフティカーに!
「ポルシェ・タイカン ターボGT」が、「フォーミュラE」の新セーフティカーとなった。2024年5月11日(土)と12日(日)にベルリンで開催されたダブルヘッダーでは、史上最強の市販ポルシェが、オールエレクトリック世界選手権のセーフティカーの役割を担ったのだ。
【サーキット試乗】ポルシェ・タイカンがビッグマイナーチェンジ。サーキットユースに特化した「ターボGT」も追加!「ポルシェ・タイカン」
新型たイカンは、2024年2月に発表された。2019年の「ターボS」に続く「ターボGT」の登場だ。2つのバリエーションが、異なる機能と異なるカラーを備えた、義務車両と代用車両となった。
ポルシェ モータースポーツ担当副社長のトーマス・ローデンバッハ氏は「持続可能性と電動化はポルシェにとって非常に重要であり、それはセーフティカーとしてのタイカン ターボGTの投入を含むモータースポーツ活動にも反映されています。
これは、モータースポーツからシリーズへの応用を学ぶという事実を象徴しています。フォーミュラEではエネルギー管理など、私たちの電動スポーツカーにおいて重要視されることに、特に当てはまります。これもタイカンが最近、ほとんどすべての種目で向上している理由のひとつです」と話す。
【写真13枚】大会の安全を担う、ポルシェの「タイカン ターボGT」
アタックモード搭載のタイカン ターボGT
新型タイカンは、より大きな航続距離とパワーを備え、より速く、より堅牢に充電される。さらにターボGTは3月以来、トップレンジに君臨している。ニュルブルクリンクとラグナセカで記録的なラップを刻み、その安定したサーキット構成を披露している。
オプションのヴァイザッハ・パッケージを装着すると、0-100km/h加速は2.2秒、最高速度は305km/hに達する[ヴァイザッハ・パッケージ装着のタイカン ターボGT:電力消費量*複合値(WLTP)21.3-20.6 kWh/100km、CO2排出量複合値(WLTP)0g/km、CO2クラスA]。
一時的に最大120kWのパワーアップが可能なアタックモードは、現在世界選手権で優勝しているフォーミュラEカー「ポルシェ99X エレクトリック」のテクノロジーをベースにしているという。
シリーズカラーによるデザインフォイリング
電気自動車世界選手権のセーフティカーとして、初めて2つのバージョンが登場する。専用エクステリアカラー、パープルスカイメタリックのタイカン ターボGTは、ヴァイザッハパッケージを装着し、リアシートなしで走行する。2台目のシェイドグリーンメタリックの車両は、性能向上のための追加装備(4人乗り)なしで走行する。
ポルシェ99X エレクトリックのコンセプト同様、タイカンもヴァイザッハにあるポルシェの研究開発施設で開発された。ニュルブルクリンクを拠点とするマンタイのポルシェのスペシャリストが、引き続き車両を管理し、必要な改造の取り付けも担当するという。
これらの改造には、警告灯や関連電装品、ハイテク通信機器、消火器などが含まれる。セーフティカーのステアリングを握るのは、経験豊富なポルトガル人ドライバー、ブルーノ・コレイアだ。
フォーミュラEにおけるポルシェ
ポルシェは2023-2024年に5度目のフォーミュラEに参戦する。ワークスチームの「タグ・ホイヤー ポルシェ フォーミュラE」チームに加え、アメリカのカスタマーチームである「アンドレッティ フォーミュラE」がポルシェ99X エレクトリックで参戦する。
ポルシェは、この世界選手権に参戦することで、電動化、持続可能性、テクノロジーの分野において、従来の自動車メーカーの中で主導的な役割を果たすというコミットメントを強調する。フォーミュラEに参戦することで、ポルシェは電動量産スポーツカーに関する貴重な知見を得ることができるからだ。
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