2019年のWRC開幕戦ラリー・モンテカルロではトヨタ、シトロエン、ヒュンダイ、フォードのワークスチームが激しいバトルを展開。既報のとおり、シトロエンのエース、セバスチャン・オジェがC3 WRCを武器に大会6連覇を果たした。
その背後で注目を集めたのが、R5仕様車で争われるWRC2クラスだ。同クラスには世界各国の若手ドライバーが集結し、フォルクスワーゲン・ポロ、シトロエンC3、シュコダ・ファビア、ヒュンダイi20、フォード・フィエスタなど各メーカーのカスタマーモデルで激しいタイム争いを展開している。その中には、日本人ドライバーの勝田貴元もいる。
■2.2秒差で逃げ切ったオジェがラリー・モンテカルロ6連覇を達成! トヨタのタナクが3位表彰台
勝田は2015年よりトヨタGAZOOレーシングの若手ドライバー育成プログラム”TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム”により、海外武者修行を行ってきた25歳の若手ドライバーで、2018年のWRC第2戦ラリー・スウェーデンではWRC2クラス初優勝を達成。その実績が高く評価されたことでプログラムが拡大され、2019年は第3戦のメキシコ、第14戦のオーストリアを除く12戦に参戦することとなった。
勝田の参戦クラスはこれまでと同様にWRC2クラスで、マシンも例年どおり、トミ・マキネン・レーシングのフォード・フィエスタR5でエントリー。「初参戦のイベントは順位を気にせずに走り、フィンランドやスウェーデン、イタリアなど経験のあるイベントでは結果を求めて勝負するなど、メリハリのある戦い方をしたい」と勝田は語る。
2019年の開幕戦となったラリー・モンテカルロは初参戦のイベントであったため、あえてWRC2クラスにノミネートせず、賞典外のノンタイトルでエントリーした。
「ドライターマックもあれば雪や氷もあるのでペースノートのインフォメーションが多いし、グラベルクルーとの連携も重要です。世界で一番難しいラリーというのを身をもって体験しました」
特殊ラウンドであるモンテカルロの印象をそう語った勝田だが、1月24日に開催されたデイ1から冷静な走りを披露。R5仕様車を対象にしたRC2グループで10位につけると、翌25日のデイ2では同グループで7位まで浮上した。
その後も大きなトラブルに祟られることなく、コンスタントな走りを続けた勝田はグループ6位、総合13位で完走。仮にWRC2にノミネートしていれば4位に入っていたリザルトであり、初参戦、しかも過酷なモンテカルロということを考えると、このリザルトは賞賛に値すると言えよう。
「無事に完走できたので良かった。チームに感謝したい。WRC2のシーズンは次戦のスウェーデンから始まるので、今回の経験を繋げたいですね」
今季残りのラリーに向け、勝田はそう意気込みを語った。
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