ル・マンを制したスポーツ血統が光る
アストンマーティンDB6は、映画『007ゴールドフィンガー』でボンドカーとして活躍したDB5の後継モデルだ。ル・マン24時間などモータースポーツシーンで鍛え上げたハイパフォーマンスと、上質なインテリアを備えた、英国を代表するスポーツカーである。
【20世紀名車ギャラリー】ジェームズ・ボンドも愛した快速GT、1967年式アストンマーティンDB6の肖像
DB6はDB5と比較してホイールベースを95mm、全長を50mm延長し、GTカーの魅力を磨き上げた点が特徴だった。ボディサイズの拡大は主に後席居住性の向上に充て、室内はフル4シーターと呼ぶにふさわしい空間レイアウトである。しかしマイルド方向にシフトしたわけではない。リアエンドを空力面で優れた「コーダトロンカ形状」で仕上げ、フロントウィンドウの傾斜をDB5より寝かせて、総合的なエアロダイナミクス性能を向上させている。まさにオールラウンドスポーツというキャラクターで、リアエンドの造形はル・マンに参戦したレーシングカー、DB214/215からフィードバックしたものだ。
ロングノーズの下に収まる直列6気筒DOHCエンジンは、1957年のワークスレーサーDB2のユニットを継承して設計されている。DB6は3995ccの排気量から286ps/5500rpm、39.8kgm/3800rpmの最高出力/最大トルクを発揮。SU型の3連キャブレターを組み合わせた心臓はサウンドも刺激的だった。とくに高回転域の咆哮はレーシングカー直系を主張した。またタフネスぶりにも定評があり、きちんと調整されたDB6は、240km/hの最高速度で一日中巡航できるという。トランスミッションは5速MTと3速AT。取材車はATだった。
ボディは、往年のアストンマーティン各車に共通の「スーパーレジェッラ構造」。これはイタリアのカロッツェリア、ツーリング社が特許を持つ工法で、強固なプラットフォームに小径鋼菅を溶接し、アルミ製パネルを貼る。強靭かつ軽量な仕上がりが特徴だ。足回りはフロントがダブルウィッシュボーン、リアがトレーリングリンク式で、ブレーキは4輪ディスク。ステアリングはラック&ピニオン式である。
DB6のドライビングフィールは男性的だった。ステアリングは正確だが操舵力は重く、相応の鍛錬が要求される。直列6気筒エンジンも本来のパフォーマンスを引き出すには、クルマとの深い対話が必要になる。だが、いったん手なずけると、一生のパートナーになる輝きを秘めている。まさに逸品と呼ぶにふさわしい。
1967年アストンマーティンDB6主要諸元
モデル=1967年式/アストンマーティンDB6
全長×全幅×全高=4623×1676×1359mm
ホイールベース=2584mm
車重=1550kg
エンジン=3995cc直6DOHC
エンジン最高出力=286ps/5500rpm
エンジン最大トルク=39.8kgm/3850rpm
トランスミッション=5速MT/3速AT
サスペンション=フロント:ダブルウィッシュボーン/リア:トレーリングリンク
タイヤ&ホイール=185/R15+ワイヤスポーク
駆動方式=FR
乗車定員=4名
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「バスが発進しようとしたので、急いで前に詰めたら、鳴らされました。運転手は懲戒処分ですよね?」質問に回答殺到!?「常識外れ」「もう運転やめてくれ」の声も…法律では誰が悪いのか
トヨタ「アルファード」サイズの「3列シートミニバン」!? 全長4.9m“ながーーい”ボディ×「めちゃシンプルデザイン」採用! 「手頃感がちょうどイイ」独の「Tクラス」とは
32年ぶり復活! 新型「コンパクトSUV」に反響多数! “カクカク”ボディの「旧車デザイン」に「カッコイイ」の声も! 新型「4(キャトル)」フランスで発表され話題に
「なんでこんなにお金取られるんですか…」国民ブチギレ!?「103万の壁」「106万円の壁」どうなる? カーライフでも「世界イチ高い」自動車諸税が問題に! 搾り取られる日本人の「お金」とは
6速MTあり! 全長4.5m級“ちょうどいいサイズ”の「新型スポーツカー」が凄い! 480馬力“直6ツインターボ”×FRのみってサイコー! 新型「BMW M2」どんなモデル?
「バスが発進しようとしたので、急いで前に詰めたら、鳴らされました。運転手は懲戒処分ですよね?」質問に回答殺到!?「常識外れ」「もう運転やめてくれ」の声も…法律では誰が悪いのか
「右車線ずっと走って何が悪いんですか?」質問に回答殺到!?「捕まるよ」「違反です」の声も…投稿者は「後ろから煽るほうが悪い!」と主張 法律ではどちらが正しいのか
街中で見かけるレクサス版ハイエースになんちゃってタイプR エンブレムを変えるドライバーの心理って!?
崖っぷちの英国自動車業界に「希望」がある理由 日本も無関係ではなかった
6速MTあり! 全長4.5m級“ちょうどいいサイズ”の「新型スポーツカー」が凄い! 480馬力“直6ツインターボ”×FRのみってサイコー! 新型「BMW M2」どんなモデル?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?