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あのコブラが58台限定で再生産! 選ぶべき毒蛇の心臓はフォード製エンジンか、EVか

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あのコブラが58台限定で再生産! 選ぶべき毒蛇の心臓はフォード製エンジンか、EVか

AC Cars AC Cobra

AC カーズ AC コブラ

公道走行可能なサーキット用タイヤ「ミシュラン パイロット スポーツ カップ 2 コネクト」デビュー」

数奇な運命を辿る2座ロードスター

AC エースの運命は波瀾万丈だ。

戦後、英国のテムズ・ディットンに拠点を置くAC カーズが生産を開始したAC エースは、チューブラーフレームにアルミボディをまとった美しいライトウェイトロードスターだった。ところが、当時の英国製モデルの常というべきか、戦前から使っていた古臭い直列6気筒エンジンを後生大事に使ったために、せっかくの軽量で美しい肢体はいささか生彩を欠いていた。

のちに3連装キャブレターを備えたブリストル製の2.0リッター直列6気筒に出合ったAC エースは、ようやくシャシーを活かす機会に恵まれる。1959年のル・マンではクラス優勝をもぎとった。

キャロル・シェルビーとの巡り会い

しかしブリストルは1961年にエンジンの製造を中止。ACカーズの当時のオーナーであるチャールズ・ハーロックは、自慢の自社製シャシーに相応しい動力を再び探さねばならなくなった。そして出会ったのがキャロル・シェルビーである。運命の相手が見つかった瞬間だったろう。

出自もスタイルも有為転変する運命も、すべてがいかにも英国車らしい2座ロードスター。その紳士は、アメリカに渡るや「コブラ」なる猛々しい名前とV8エンジンを得ることになる。その後、名設計者のもとで数々の伝説を作っていったのは皆様ご存じのとおり。

選ぶべきコブラの心臓は電気か、直4ターボか

2020年7月、あのAC コブラが英国に帰ってきた。ぴかぴかの新車として。

折々に提携相手を変えながら生き残ってきた現代AC カーズが市場へ投入するのは、「AC コブラ シリーズ 1 エレクトリック」と「AC コブラ 140 チャーター エディション」の2モデル。前者は名前のとおりEVパワートレインを、後者は最新のフォード マスタングに採用する高性能直列4気筒ガソリンエンジンを積む。

EV、内燃機関の両モデルとも各58台の限定生産となり、販売も英国内のみ。ちなみに生産台数は、AC コブラがこの世に誕生してから58年という節目を記念して決められたらしい。

電気モーターや駆動システムを供給しているのはダービーシャーに拠点を置くファルコン エレクトリック。電動パワートレインやバッテリー、充電システム、自動運転機能などを専門に扱う英国企業だ。

2020年7月末にファルコン エレクトリックへ搬入された新型AC コブラは、EV、ガソリン両モデルの電装系をここで整えた上で数週間後に「ラインオフ」するという。

“EVコブラ”の税別価格は13万8000ポンド(約1914万円)、“直4コブラ”は同8万5000ポンド(約1178円)。いずれも2020年後半にデリバリーを開始する。

大排気量V8搭載の本家毒蛇も継続生産へ

もうひとつ、こちらも英国内のみの取り扱いではあるものの、継続生産車「AC コブラ 378 スーパーブロワー Mk4」が販売されるのもコブラファンには朗報だ。

4インチのチューブを用いたラダーフレーム構造に、580hpを発生するスーパーチャージャー付き6.2リッターV型8気筒エンジンをはじめ、6速ギヤボックス、強化ブレーキ、LSD、前後マルチリンクサスペンション、前後アンチロールバーを搭載。キャビンは手作業によるレザー張り仕様となる。正統な生産モデルとして、AC カーズのシャシープレートにはCOBで始まるシャシーナンバーが刻まれるという。

現在最初の車体が生産中で、車両価格は12万9500ポンド(約1797万円)。注文はロンドンの北部、バッキンガムシャーにある販売会社、ボス モーター カンパニーで受け付けている。

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