近藤スパ太郎の電動バイクに乗っタロウ!
自動車ディーラーのブレイズが「キャンプで折り畳みの電動バイクがあったら便利なのに」というユーザーの言葉をきっかけに、「SMART EV」を作った。発売から3年以上経った今も、折りたたみ電動バイクの代表的な1台として注目されている。
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航続距離MAX30kmのチョイ乗り向け電動バイク
コンパクトで華奢な印象の「スマートEV」だが、ライダーの体重を含めた積載重量は120kgまで可能だ。開発と設計はブレイズ(本社・愛知県名古屋市)で行ない、製造は中国、バッテリーはLG製である。今回の取材に協力いただいた「ガレージ シャンティ」は全日本ロードレース選手権に参戦していて、ピット裏や現地でのチョイ乗りにもこのスマートEVが大活躍しているそうだ。
―― 【BLAZE SMART EV】●全長×全幅×全高(mm):[展開サイズ]約1200×約650×約950 [折り畳みサイズ]約600× 約350×1200 ●シート高:約740mm ●軸距:890mm ●車重:約18kg ●最大積載量:120kg ●原動機:インホイールモーター(48V) ●定格出力:350W ●最大出力:476W ●最大トルク:20.9Nm/580rpm ●最高速度:30km/h* ●駆動用バッテリー:リチウムイオンバッテリー ●一充電走行距離:約30km** ●バッテリー電圧/容量/充電時間:48V/8.7Ah (417.6Wh)/約3.5時間*** ●タイヤサイズ(F/Rともに12インチサイズ):12-1/2×2-1/4(57-203 ISO表示サイズ) ●色:ブラック ホワイト ワインレッド カーキ パステル デニム ●乗車定員:1名 ●メーカー希望小売価格:18万2600円 *乗員55kgの場合。負荷が増えることでバッテリーの負担が増加するため、最大速度が変化する。**走行時の気象/道路/整備などの諸条件により変動する。***充電時間についてはバッテリーの残容量により変動する。
―― シート高が740mmと低いうえにサドル形状のため、太ももの内側が接触する箇所もなくベッタリな足着き。ステップ位置が思ったよりも後ろで「おぉ、バックステップじゃん!」と妙にはしゃいでしまった。軽量コンパクトな車体だが、跨ると意外にも窮屈さは感じず、楽なポジションだ。サドルも幅が広く、ボクの体重ではシートレールがほんの少ししなるので、走行中は程よい衝撃吸収になった。[身長173cm/体重77kg]
メインスイッチを手動でONにして、スマートキーで起動する。走行モードは1~4で加速が異なり、まずはメーカー推奨の1で走ってみるが、かなり物足りない。逆に4にしてスロットル操作をラフに扱うと、フロントタイヤが浮くほどのパワーがあるから要注意だ。タイヤも小さくホイールベースも短いので、速度が増せば走行安定性も低くなる傾向だが、どのモードで走っても30km/hで頭打ちになる。この速度で交通量のある道路はちょっと怖いし、後続車に迷惑をかけている…という焦りも生じるので、住宅街や裏路地の方が気持ちよく走れる。
それと、登り坂でスロットルを開け続けると、過電流が生じて電装機器を壊してしまうことがあるそうで、オートクルーズで登るのが良いそうだ。オートクルーズにするためには、その速度でメーターパネルの左ボタンを3秒長押しするのだが、片手を離しての3秒って結構長いよね。ハンドルから手を離さずに手元で操作できるようになれば良いのになぁ…と思ってしまった。だが、河川敷の土手の登りくらいなら登坂力には満足できた。「こんなに短いストローク?」のフロントフォークも効果を発揮しているようで、じんわり効くフロントブレーキの制動力にも満足。それと、車体に搭載されているスピーカーの音もいい。ブルートゥースでスマホとペアリングして音楽やラジオが聴けるし、ナビの音声を頼りに走れた。これはいいね!
ちなみに、防水規格はIPX4で完全防水ではない。雨天走行や雨に濡れることはNGだ。
それでも、コンパクトに折り畳めて持ち運びしやすい特徴は、使用目的が合えば大きなメリットだ。購入方法はブレイズのECサイトか最寄りの販売店で。販売価格にはナンバー登録料も含まれている。ECサイトで購入した場合、車体は宅急便で届く。修理が必要な時はブレイズに宅急便で送る対応だが、今回お邪魔したガレージ シャンティのように、直接販売とアフターメンテナンスができる販売店もあるそうだ。
―― 【最大登坂角9°の能力を持つ!】河川敷の土手の坂は速度が落ちるコトなくスイスイ登った。電装系への過電流防止のためにも、上り坂はオートクルーズがおすすめ。
―― 【盗難防止アラームON!】あくまでも一時的に車両を離れる際の盗難防止機能ではあるが、車両が振動を感知すると、強烈な警告音が鳴る!
―― 【インホイールモーター/オートクルーズ機能を搭載】とても小さなモーターだが、最大トルクは580rpmの時で20.9Nmを発揮する。メーター下の右ボタンで、加速度が変わる走行モードを1から4の4段階で選ぶことができる。4だとフロントタイヤが浮いてしまうほどのトルクがある。また、保持したい速度で左ボタンを長押しするとオートクルーズ機能がONになる。 [写真タップで拡大]
―― 【前後にディスクブレーキを採用】リヤはリジットだが、フロントにはサスペンションを搭載。リヤブレーキはクイックに効くのでタイヤロックしやすいが、フロントブレーキはじんわり効いてロックしにくく制動性能も高い。 [写真タップで拡大]
―― 【可動式のナンバープレート】ウインカーとテールランプはココ。ナンバープレートは内側に折り畳める。
―― 【ブルートゥースとスピーカーでナビも音声で聴ける】車両にブルートゥースを搭載しているため、スマホと繋げば音楽はもちろん、ナビの音声案内も車体のスピーカーから流すことが可能だ。スピーカーはメーター下の内側にあり、音質が結構よくて驚き。1AのUSBソケットも備えている。 [写真タップで拡大]
―― メーターディスプレイには車両の状態や異常など全部で15もの表示がされる。
―― ヘッドライトをはじめ灯火類には全てLEDを採用。
◆簡単に折りたためて持ち運び/移動がラクラク
「折り畳んで持ち運べる」が開発コンセプト。車両重量も18kgと軽いため、慣れてしまえば5秒で折りたためる。
―― ナンバーを畳み、ロックレバーを解除してシートを上に上げる。
―― この状態になったら、シートを下げてロックレバーを掛ける。
―― ハンドルを畳んで完了。簡単に折り畳めて、こんなに小さくなってしまう。しかも驚異の18kg! クルマにも積めるし、専用の輪行バッグ(別売)に入れて持ち運ぶことも可能で、新しいバイクの価値観を生み出す1台だ!
◆バッテリーを外してもプラグインでもOK。2WAYの充電方式
―― 【バッテリーはフレームの中にある】シートのロックを解除してシートを上に持ち上げると、フレームに収められたバッテリーが取り外せる。
―― バッテリー重量は約2.6kg。家の中にも持ち運びやすい。
―― 【空からフル充電まで約3.5時間】専用充電器を差し込めば自動的に充電が始まる。バッテリーは48V/8.7Ah/容量417.6Wh。
―― 【プラグイン充電も可能】ヘッドパイプの下に充電口がある。ケーブルを差し込めば自動的に充電が始まり、完了するとLEDが緑になる。
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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みんなのコメント
折り畳み自転車で十分。
12キロの折り畳み式自転車で、電車に乗って田舎に行くけど、とてもきつい。
駅の階段はイヤになります。