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燃料代の「安さ」と野太いトルクだけがウリだとか思ってないか? ディーゼルでも「走り好き」を満足させるスポーティモデル6台

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燃料代の「安さ」と野太いトルクだけがウリだとか思ってないか? ディーゼルでも「走り好き」を満足させるスポーティモデル6台

 この記事をまとめると

■経済性に優れて低速トルクが太いディーゼルエンジンにも「走りが楽しい」と思えるクルマがある

ディーゼル車に入れる「軽油」ってなんで「軽い油」なのか?

■ディーゼルが普及していた欧州にはスポーティなディーゼル車が豊富に用意されている

■手頃な価格で走りが楽しいディーゼルエンジン搭載の国産車としてはマツダ3がイチオシ

 商用車のガラガラうるさいエンジンというイメージは昔の話

 いまではクリーンなディーゼルエンジンを積むクルマは、軽油を使うことから経済性に優れ(エンジンはガソリンエンジンよりも高価だが)、トルクの太さによる走りやすさ、力強さのメリットがあり、ロングドライブや悪路走行にも適していることから、とくにSUVに向くエンジンだと思われがちだ。

 マツダは国産自動車メーカーのなかでもクリーンディーゼルエンジンに熱心なことは知られるところで、主力モデルのCX-5やマツダ3を含め、多くの車種にクリーンディーゼルモデルを用意。CX-3はデビュー当初、XDと呼ばれるディーゼルモデルのみのラインアップだったほどだ(のちにガソリンエンジンも追加)。

 さて、そんなディーゼルエンジンを積むモデルのなかで、「走りが楽しい」と思える、スポーティカー好みのユーザーに刺さるクルマはあるのだろうか。答えはYES。なにしろ、世界に名を轟かせる、歴史あるスポーツカーメーカーにも、クリーンディーゼルをパワーユニットとして採用している例は少なくない。

 まずはイタリアのマセラティだ。往年の名車の名を冠したギブリには3リッターV6直噴ディーゼルターボ、275馬力、61.1kgmのモデルが存在した。最高速は250km/hと謳われるだけに、生粋のスポーツカーであり、とくにディーゼルターボならではの大トルクによるスポーツセダンとしてのパフォーマンスは一流だった。

 流すような走りではエンジンはまったく主張しないが、スポーツモードにセットすると一変。マセラティらしいワイルドな轟音を楽しむことができたのだ。

 ドイツ勢ではアルピナがある。BMWベースのエレガントにして超高性能をたたえるスーパーモデルだが、アルピナもスーパースポーツディーゼルを用意。たとえばD3 SはBMW3シリーズがベースのリムジンであり、3リッター直6ディーゼルターボ、335馬力730Nmを8速ATを介して4輪に伝える4WDだ。セダン、ワゴンのツーリングがあったのもユーザーの選択肢を広げてくれた。

 ディーゼルターボであっても6気筒のシルキーでスポーティかつ精密感に満ちたアルピナ謹製エンジンならではのウルトラスムースなエンジンフィールはもう感動モノ。車内にいる限り、ガソリンエンジンとの区別が付かないエンジンサウンドも絶品だ。アルピナ、とくにツーリングを選ぶユーザーはロングドライブの機会も多いはずで、ハイオクガソリンとの価格差も嬉しいところ(WLTPモード燃費13.2km/L)。 現在はDS4、XD4、D5Sの3モデルが新車として用意されている。

 日本車にだって走るのが楽しいディーゼル車はある!

 と、運転が楽しすぎるディーゼルエンジン搭載の高価なスーパーモデルばかりを紹介してきたが、ドイツ勢には走りの良さでも定評あるディーゼルエンジンモデルが目白押し。

 たとえばBMW3シリーズだ。セダン、ツーリングに用意され、そのハンドリング、フットワークはスポーティそのもの。極めて実用的かつ走りが目いっぱい楽しめる王道のドイツ製セダン、ワゴンである。

 ロングドライブの機会が多いワゴン=ツーリングのほうが、商品性としては相性がいいように思える。ちなみに車両価格はディーゼルモデルのほうが高価なので、軽油が安い……という損得勘定は忘れたほうがよいかもしれない。

 キビキビした、「まるでゴーカートのよう」とも評される走りの楽しさ、爽快感を堪能させてくれるBMWミニにもディーゼルエンジンモデルが用意されている。クーパーDと呼ばれるモデルは3気筒1.5リッターディーゼルエンジンを搭載。116馬力、270Nmのパワー、トルクを発揮する。車重は1240kgでしかなく、2リッターのディーゼルエンジンより静かでディーゼル感も希薄。

※画像はクーパーD 5ドアハッチの限定車「Brick Lane Edition」

 速さで選ぶなら2リッターのSDだが、8速ATを介した走りのスポーツ度はなかなか、ミニならではのワクワクさせる走りの楽しさ、世界観をディーゼルエンジンでも味わえるというわけだ。

 最後に、ちょっとレアな国産ディーゼルエンジン搭載車で、走りの楽しさある1台が、3代目スバル・インプレッサの欧州仕様に用意されていたEE20型2リッター水平対向ディーゼルターボエンジン(BOXER DIESEL)搭載モデルだ。日本では手に入らない欧州専用仕様ということもあって、6速MTとの組み合わせのみだったが、未試乗ながらこれはぜひ乗ってみたいと思わせてくれたものだった。

 ちなみに価格的にリーズナブルで、走りが楽しく、デザインもまた素晴らしいディーゼルエンジン搭載車の1台としては、マツダ3 XD Proactiveで、286.88万円が挙げられる。

 走りの楽しさあるディーゼルモデルとは、パワーユニットだけでなく、操縦性、フットワーク、乗り心地、そしてシートのかけ心地など、さまざまな要素がハイレベルであり、そこにディーゼルエンジンの魅力が加わってこそ、発揮されるものだ。

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みんなのコメント

67件
  • cbm********
    マツダ贔屓する訳じゃないけど、海外のディーゼルはガラガラ音が大きく聞こえるが。
  • ext********
    デミオディーゼルをレンタカーで借りたことがあります、4wdで6速ATでしたが、リッター田舎道で30キロ以上、高速で25キロとハイブリッド並みの燃費でした、都市部では、発進加速が多いせいかリッター18になりましたが結構燃費がいいに驚きました。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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