良いと思っていても実際には乗ることができないクルマ、ありませんか? 車両本体価格や家庭環境などなど、乗ることができない理由は人それぞれで異なるだろうけれど、それでも死ぬまでに一度は乗っておきたいクルマはたしかに存在する。ここでは、価格帯もカテゴリーも異なる5台の“激良車”をピックアップしたが、アナタにとっての激良車は何ですか?
文/FK、写真/スバル、トヨタ、日産、ホンダ、三菱
人生一度は乗っておきたい!! やや個性派だけど満足度1000%の激良車5選
昔のイメージはないけれど……僕たちはやっぱりシビックが好き!
Honda独自のVTEC TURBOエンジンをさらに磨き上げた現行のシビック。また、先進の安全運転支援システムであるHonda SENSINGに渋滞運転支援機能を追加するなど操る喜びにだけでなく、安心・快適に移動する喜びも提供
1972年7月のデビュー以来、国産コンパクトハッチの代表格として人気を獲得してきたシビック。しかし、そんなイメージも今は昔。2005年9月に登場した8代目に至っては4ドアセダンのみのラインナップとなり、ホンダファンをガッカリさせると同時に人気も下降線を辿ることに……。
その後もモデルチェンジを重ねてきたシビックだが、2021年8月にデビューした現行モデルの11代目は低重心かつ水平基調の流れるようなプロポーションを有する5ドアハッチバックという出で立ちで登場。廉価グレードでも300万円オーバーの高級車へと変貌を遂げてしまったものの、スポーティさという面においては“らしさ”を取り戻しつつあるといっても過言ではない。
その真骨頂は、やはり走りにある。鋭い加速とレスポンス、さらにはエンジンサウンドとの一体感によって操る歓びを全身で体感できる1.5リッター直噴VTECターボと6MT、もしくは3つの異なる加速感が楽しめるドライブモードスイッチを採用したCVTとの組み合わせは質の高い軽快な走行性能を実現。加えて、独自の2モーターハイブリッドシステムであるe:HEV搭載のハイブリッドモデルとTYPE Rも年内に発売が予定されているだけに、シビックの今後の展開にも大いに注目したい。
これなら買える! サクラの登場でEVがより身近な存在に
5月20日に今夏に発売すると発表されたサクラ。233万3100円~294万300円の価格帯は軽自動車としては少々高めの設定だが、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金を活用すれば実質購入価格は約178万円~となる
各自動車メーカーから矢継ぎ早に発売され始めたEV(電気自動車)。しかし、その価格はいずれもまだまだ高いのが実情で、EVを身近に感じられない人も多いハズ。
しかし! 日産が2022年5月に発表したサクラは、軽自動車としては少々お高めながら「これなら買える」という200万円代のプライス設定が魅力のEV。2010年に世界初の量産EVとしてリーフを発売して以来、電動化技術開発に邁進する日産。
サクラはEVを普及するための急先鋒となる一台として今年の夏にデビューする予定だが、その静粛性はもちろんのこと、他とは一線を画す洗練された内外装のデザイン、バッテリーの搭載効率を高めることによって実現した広い室内など、軽自動車の領域をはるかに超えた仕上がりの良さが早くも大きな話題となっている。
しかし、それ以上に特筆すべきポイントは鋭い加速性能。ガソリンの軽ターボ車と比較すると最高出力は同等ながら最大トルクは約2倍の195Nmを発生し、パワフルな走りを披露してくれるのだ。
加えて、運転支援技術のプロパイロットや駐車時の操作を自動でコントロールするプロパイロットパーキングも搭載。ニッサンインテリジェントモビリティを体現するサクラでEVデビューする人も決して少なくないだろう。
オンもオフもイケるデリカD:5をミニバンの枠に括るなかれ!
各所で感じられる三菱らしさも魅力のひとつとなるデリカD:5。2021年12月には新色となるダイヤモンドカラーのホワイトダイヤモンドとブラックダイヤモンドを採用されるなど、デビューから15年以上が経過した現在も小さな仕様変更・追加が行われている
世界でも類を見ないMPVとSUVを融合したオールラウンドミニバンとして2007年1月にデビューしたデリカD:5。これまでに数々のマイナーチェンジや一部改良を重ねることで正常進化を果たしてきたデリカD:5は、2.2リッターのクリーンディーゼルエンジンと8速スポーツモードATの組み合わせでパワフルな走りはもちろん、All Wheel Control思想に基づいた電子制御4WDシステムによる高い悪路走破性も実現しているが、その存在をいっそう印象づけたのは2019年2月に行われたビッグマイナーチェンジ。
三菱自動車のフロントデザインコンセプトであるダイナミックシールドや縦型マルチLEDヘッドライトの採用で、ひと目見てそれとわかる特徴的なエクステリアへと生まれ変わったのだ。
また、都会的なデザインを求めるユーザーに向けて、モダンなデザインに仕上げられたURBAN GEARも新たに設定された。
2022年3月にはラリーアートブランドの国内復活第一弾としてガーニッシュパッケージ、マッドフラップ、サイドデカール、テールゲートスポイラー、ドアミラーカバー、フロアマットなどのアクセサリーも発売。個性が失われつつあると言われて久しい国産車にあって、デリカD:5の圧倒的な存在感は大きな魅力を放ってやまない。
優等生で何が悪い? インプレッサはトータルバランスの高さが最大の持ち味
先進性とデザイン性をさらに高める装備を搭載したe-BOXERモデルも用意されたスポーツと、所有する悦びと走りの愉しさを深めたスポーティモデルのG4を展開するインプレッサ。写真は4ドアセダンのG4
スバルの次世代プラットフォームであるSUBARU GLOBAL PLATFORMの採用や歩行者保護エアバッグの国産車初導入などが大きな話題となった第5世代インプレッサ。5ドアハッチバックのSPORTと4ドアセダンのG4の2つのボディタイプを設定するインプレッサはSPORTで6つ、G4でも4つの広範なグレードを展開する。
そんなインプレッサにおいて注目すべきは、2019年10月の大幅改良でレヴォーグ、WRX S4、フォレスターが採用するドライバーの運転負荷を軽減するアイサイト・ツーリングアシストを全車標準装備としたこと。加えて、予防安全性能に磨きをかけただけにとどまらず、SUBARU GLOBAL PLATFORMの強みを引き出すべくサスペンションの改良で優れた乗り心地とハンドリング性能の良さを高い次元で両立。
インプレッサと言えば、4ドアセダンのG4が教習車として採用されることが多いだけに優等生のイメージが強いかもしれないが、走りの楽しさもしっかりと提供してくれるトータルバランスの高さも持ち味のひとつとなっている。
2016年のデビューイヤーには、スバルとしては2003年のレガシィ以来、13年ぶり2度目となるカー・オブ・ザ・イヤーも受賞している一台なだけに、これを激良車と呼ばずして何と呼ぶ!?
トヨタ GRヤリスは男だったら誰もが憧れる純血のロードゴーイングカー
GRヤリスのフラッグシップに位置するRZ“High-performance”は、新開発の1.6リッター直列3気筒インタークーラーターボエンジンのハイパワーを新開発のスポーツ4WDシステムであるGR-FOURが余すことなく四輪に伝達して異次元の走りを披露
WRC(世界ラリー選手権)において2019年から3年連続でドライバーズタイトルを獲得するとともに、昨年はマニュファクチャラーズ・ドライバー・コドライバーの3冠を達成したヤリスWRC。2022年も圧倒的な強さを見せているが、参戦車両のベースであるGRヤリスは、“モータースポーツ用の車両を市販化する”という逆転の発想で開発され、2020年9月にデビュー。
ベースモデルとなるRZ、走りを気軽に楽しめるRS、競技ベース用のRCという3グレードで構成されるが、誰もが憧れるのは卓越した走行安定性と圧倒的な加速、気持ちいいエンジンの伸びが体感できるRZだろう。272psの最高出力と37.7kgmの最大トルクを発生する小型軽量の直3 1.6リッターインタークーラーターボエンジンのG16E-GTS、多板クラッチによる前後駆動力可変システムを採用したスポーツ4WDシステムのGR-FOUR、スムーズな変速をアシストする6速インテリジェントマニュアルトランスミッションをはじめ、枚挙に暇がないほどの専用装備が充実。
さらに、GRヤリスの魅力を引き出すカスタマイズパーツのGR PARTSも設定してチューンナップの楽しみも提供している。そんなトヨタ純血のロードゴーイングカー、一度は走らせたいと思うのはクルマ好きなら致し方なし!
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みんなのコメント
一体何が分かってるのか?
自腹を切って購入して長年付き合わないと分からないよ。
いかにもベストカーらしい、いい加減な記事。