はじめに スーパーセブン1600とは
text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)
【画像】スーパーセブン1600、セブン・スーパースプリント【さまざまな角度から】 全46枚
6月5日。ケータハム・カーズ日本法人は、ケータハム・スーパーセブン1600を販売開始すると発表した。
かつてロータス・カーズが休日にモータースポーツを楽しむサンデー・レーサーのために、キットカーとして販売したのがロータス・セブン。
ケータハム・スーパーセブンは、その製造権を取得したケータハム・カーズが、21世紀を20年も過ぎた現代でも扱えるように、モディファイしながら生産を続けているクラシック・テイストの小型スポーツカーだ。
スーパーセブンには、さまざまなパワーユニットが今までに搭載されてきたが、現在の日本仕様は、0.66Lのスズキ製エンジンを搭載した軽自動車登録の「160」、1.6Lのフォード製シグマエンジンを搭載した「270」、2.0Lのフォード製デュラテックエンジンを搭載した「480S」、そのエンジンにスーパーチャージャーも装着した「620R」がラインナップされている。
今回、新たに設定された「1600」とはどんなモデルなのか。さっそく紹介していくことにしよう。
スーパーセブン1600 外観
スーパーセブン1600は、本国イギリスでは2020年4月9日に発表された。2016年~2017年に限定販売されて大成功をおさめたセブン・スプリントとスーパーセブン・スプリントのヘリテージイメージに則り、1.6Lのフォード製シグマ・エンジンを搭載した270Sをベースに、ヘリテージ感のあふれる装備を装着したモデルだ。
しかもスプリントのような限定販売モデルではなく、カタログモデルとして継続販売される。
基本的なスタイルは他のスーパーセブンとほとんど変わらないが、まず目を引くのは、初期のケータハム車に採用されていた、フレアード・フロントウイングと呼ばれるクラムシェル型のフロントフェンダー。だが、このフェンダーではなく、サイクルフェンダーを選択することもできる。
足まわりでは、185/60R14サイズのタイヤを、クラシカルな8本スポークのアロイホイールに履いている。スペアタイヤとホイールは装着されているものと同じで、昔のセブンでのツーリングを思い起こさせるようなスペアホイール&キャリアがリアエンドに備わっている。
全長×全幅×全高:3380×1575×1115mm
ホイールベース:2225mm
ボディカラーは7色が設定され、無塗装のアルミボディも選ぶことができる。ペイントノーズバンドやボンネットストライプなどは、オプションで設定されている。
スーパーセブン1600 内装
インテリアもエクステリア同様、レトロなテイストにあふれている。
なんといっても注目されるのは、エレガントなモトリタ製のウッドリム・ステアリングホイールだろう。ただし、これはオプションとなる。
クロームで縁取りされたスミス製のメーターが並ぶダッシュボードや、シートはもちろんのことフロアトンネルまでレザーで覆うことができ、いかにも英国のクラシックスポーツといった雰囲気を醸し出している。
ただし、ダッシュボードはブラックアルミニウムが標準。フロアトンネルもサイドはレザーだが、トップはブラックビニールとなる。
インテリアのカラーもブラックが標準だが、マルベリーレッドやアドミラルティブルーなど、オプションで6色が用意されている。
ボディカラーとコーディネートするか、ヴィヴィッドな組み合わせを選んでみるか、このあたりはオーナーの好みで分かれるポイントかもしれない。
シフトレバーやパーキングブレーキレバーのカバー、サイドパネルもオプションでインテリアと同様のレザーをチョイスすることができる。
スーパーセブン1600 シャシー
スーパーセブン1600のシャシーは、標準のシリーズ3(ナローボディ)が採用されている。
大柄なオーナーのためには、よりワイドで快適なシャシーのシリーズ5(ワイドボディ)をオプションで選ぶことができる。このシャシーでは、室内空間はもちろんトランクスペースも広がり、燃料タンク容量も増量され、ワイドトラック・サスペンションとサイドスクリーン・アームレストも備わる。
ちなみに、シリーズ5のシャシーを採用したスーパーセブンは、この1600が最初になるという。
サスペンション形式は、フロントがコンベンショナルなダブルウイッシュボーン式、リアがA-フレームと呼ばれるド・ディオン式。このリアサスは、ケータハムがスーパーセブンを改良していく上で採用したものだ。
ブレーキは、前後ともソリッドディスク。前述のとおり、185/60R14という最近では比較的控えめなサイズのタイヤを前後とも同サイズで履いている。
クラシカルなデザインの8本スポーク・アロイホイールのサイズは、6J×14だ。
スーパーセブン1600 パワートレイン
フォード製のシグマと呼ばれるエンジンは、ボア×ストロークが79.0×81.4mmのオーバーストロークで、排気量は1596ccの直列4気筒DOHC16バルブ。
燃料は無鉛プレミアムを使用して、最高出力は135ps/6800rpm、最大トルクは16.8kg-m/4100rpmを発生する。このスペックは、ベース車の270のものと変わらない。
最近のハイパワー・スポーツモデルからすると数値的にはたいしたことのないスペックだが、車両重量は565kg(本国発表値:乾燥重量)しかないから、パワー・トゥ・ウエイトは240ps/tとなる。
この軽さを利して、最高速度は195km/h、0-100km/h加速は5.0秒と謳われている。
1.6Lのシグマ・エンジンと5速マニュアルの組み合わせは、どの回転域からアクセルを踏んでも十分なトルクと軽快なレスポンスでドライバーの気持ちに応えてくれる。
ケータハムならではのドライビング・プレジャーを堪能できるはずだ。燃料タンク容量は、36Lとなっている。
スーパーセブン1600 価格
スーパーセブン1600の日本における車両本体価格(消費税10%込み)は、621万5000円。
ベース車の270より82万5000円ほど高くなっているが、追加されているスペシャルエクイップメントを自分でカスタマイズする手間と費用を考えれば、お買い得といえるだろう。
スーパーセブン1600 スペック
価格(税込み):621万5000円
全長×全幅×全高:3380×1575×1115mm
ホイールベース:2225mm
乾燥重量(ケータハム本国発表値):565kg
エンジン:1596cc直4 DOHC
トランスミッション:5速マニュアル
最高出力:135ps/6800rpm
最大トルク:16.8kg-m/4100rpm
駆動方式:FR
燃料タンク容量:36L
タイヤサイズ:185/60R14
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みんなのコメント
シグマより660ccの方が安心な気がする!
頭の重いDOHCで135psってケントのチューンegの方が魅力有るわ、それで600万オーバーって有り得へんわ ^^;