■世界中で旧車の価格が高騰中!
ここ数年で世界中の旧車、クラシックカーの価格が高騰しています。なかでも、1980年代から1990年代のクルマの価格高騰が顕著な状況です。
大幅改良を行った「マツダ ロードスター」 特別仕様車を設定し発売
理由はいろいろありますが、当時買えなかった人が買おうとして人気が出たパターンや、投機の対象となっているパターン。さらに国産車だと、日本専売だったモデルが海外で人気となっているパターンなどが考えられます。
いずれにしても、一度高騰してしまった価格は、そう簡単に下がることはなさそうです。
そこで、現在、価格高騰が著しい絶版車のなかから5車種をピックアップして紹介します。
●ホンダ「NSX」
1990年にデビューした初代ホンダ「NSX」は、最高出力280馬力(5MT)を発揮する3リッターV型6気筒 DOHC VTECエンジンをリアミッドシップに搭載し、当時は「日本で唯一のスーパーカー」とも呼ばれました。
バブル景気という背景もあり、当時の国産乗用車では最高額だった800万円(MT車)という高価格にも関わらず発売前から注文が殺到し、発売時にはすでに3年分のバックオーダーを抱えていたそうです。
この初代NSXも2006年に生産終了になって、ここ数年で価格が上昇してきました。とくにMTモデルと、サーキット走行を視野に入れた「タイプR」の価格上昇が顕著です。
「タイプR」は3リッター、3.2リッターともに、生産台数が少ないこともあって、軒並み新車価格を上回る状況です。
新型NSXが発売されても、やはり自然吸気による高回転型VTECエンジンは、まだまだファンを魅了し続けているのかもしれません。
●マツダ(ユーノス)「ロードスター」
1989年にマツダが展開していた5ブランドのひとつ「ユーノス」から初代「ロードスター」は発売されました。
当時、国内で販売されていたオープンカーは、ほぼ輸入車が占めており、国産車のスポーツモデルは皆無といった状況で発売されたロードスターは、オープン2シーターという趣味性が強いクルマながら、170万円台と安く抑えた価格で、手軽に乗れるスポーツカーとしてヒットします。
先に発売されたアメリカでも大ヒットを記録するなど、ロードスターは世界的に受け入れられ、後にポルシェやメルセデス・ベンツ、BMWなどもコンパクトなオープン2シーターを続々と発売するという一大ムーブメントにまで発展します。
現在販売しているロードスターは4代目で、30年間途切れることなく販売されてきましたが、初代が著しい高騰を続けています。NSXと同様でMTモデルの人気が高く、走行距離が少ない個体は新車価格を上回るほどです。
こうした背景もあってか、2018年からマツダは初代ロードスターの部品再生産と、レストアサービスを開始しました。
実際に初代は現存数が多く2万台以上といわれていますので、現オーナーにとって部品再生産は朗報ですが、維持しやすいということで中古車価格のさらなる高騰が懸念されます。
●BMW「M3」
BMW「3シリーズ」のなかで、レースに勝つために作られたモデルが「M3」です。初代は1985年(欧州)に発売され、現行モデルにも5代目としてラインナップされています。
M3は3シリーズの2ドアをベースとし、BMW M社によってエンジンとシャシ、内外装に手が入れられ、走行性能をアップさせているという共通点があります。
なかでも初代M3は2.3リッター(後に2.5リッター)直列4気筒DOHCエンジンを搭載し、迫力あるブリスターフェンダーの外装が与えられ、欧州や日本のツーリングカーレースで活躍します。
この初代M3はレースでの輝かしい戦績もあって、またシリーズ唯一の4気筒エンジンで比較的軽量なことから、走り好きのユーザーに好まれますが、必然的に程度のよい個体は少なくなっています。
欧米と日本で、程度のよい個体の価格が上がり続けているのが現状です。
■「スカイラインGT-R」はシリーズ全車が高騰
●ポルシェ「911」
ポルシェ「911」は1964年に初代が発売され、現在まで一貫してリアエンジン・リアドライブを採用するスポーツカーです。
この911のなかでも1998年まで販売されたモデルが、世界的に価格が高騰しています。いわゆる空冷エンジンを搭載したモデルで、とくに限定販売されたものが投機の対象になったため、それに引きずられる形で空冷モデルすべてが値上がりしてしまいました。
1973年に1500台ほど販売された「911カレラRS」は、完全にコレクターアイテムとなっており、アメリカのオークションでの落札相場は1億円台に達するほどです。
また、1989年から1993年まで販売された「964型」は「RS」「ターボS」「スピードスター」「カレラ4ターボルック」など限定車が複数作られたこともあり、これらも著しく価格高騰しています。
ちなみに日本においては、まだ価格高騰が始まっていないころに販売されていた空冷911の中古車が、欧米に比べて程度がよいこともあって、海外のバイヤーに目をつけられ相当数が国外へ流出する事態に。
結果、国内の空冷911は軒並み価格が上がってしまいました。
●日産「スカイランGT-R」
日産「スカイライン」の高性能モデルとして有名な「スカイラインGT-R」は、1969年に初代が発売されました。
初代は「ハコスカ」とも呼ばれ、レースでの活躍は伝説にもなっています。当初は4ドアをベースとしていましたが、後に2ドアが発売され、1973年に2代目(ケンメリ)となりますが、これはわずか197台しか製造されませんでした。
ここで、一旦スカイラインGT-Rの系譜は途絶えますが、1989年にR32型として復活します。そしてR33型、R34型になり、2002年に「VスペックIIニュル」と「Mスペックニュル」2台の最終限定車が出た後、生産を終了しました。
そして、2007年に日産「GT-R」として再度その名が復活。この後スカイラインGT-R人気が再燃しますが、きっかけはアメリカといわれています。
R34型までのスカイラインは、ほぼ輸出は行なわず、日本専売に近い存在でした。当然、アメリカに輸出されていません。
アメリカでは中古車の輸入が制限されていますが、生産から25年経ったものはクラシックカーとして制限が緩和され、輸入できるようになります。そこで、日本専売だったR32型スカイラインGT-Rが大量に海を渡ることに。
先のポルシェ「911」と同様に国内の中古車は数を減らし、価格が高騰。ハコスカ、ケンメリはもともと希少価値が高かったのですが、海外での人気が高まり、ケンメリに至っては数千万というのが相場になってしまいました。
なお、R34型の「VスペックIIニュル」と「Mスペックニュル」も、程度がよい個体は新車価格の2倍以上の価格となっています。
※ ※ ※
繰り返しになりますが、1980年代から1990年代のクルマの価格が高くなっています。
人気の理由としては、この年式のクルマだと性能的にも現代のクルマに引けを取らず、普段の足として使える信頼性もそこそこあるので、実用的だということが挙げられます。
それと、いまのクルマが失ってしまったものを持っているから、ということがあるのかもしれません。
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