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トヨタ「未来型ハイエース」は超便利? 斬新「前後スライドドア」採用 次期モデル占う「LCV」への反響は

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トヨタ「未来型ハイエース」は超便利? 斬新「前後スライドドア」採用 次期モデル占う「LCV」への反響は

■3タイプが登場

 クルマの祭典であるモーターショーでは、クルマの進化形を提案する様々なコンセプトカーや新型車が発表されてきました。

【写真】斬新すぎる「未来型ハイエース」LCV CONCEPTシリーズを写真で見る(161枚)

 そのうちの1台が、2017年の第45回東京モーターショーでトヨタ車体が参考出品した「LCV CONCEPT」シリーズです。“次期型ハイエース”と呼ばれ当時話題に上ったこのLCV CONCEPTに対してSNSなどではさまざまな反響が寄せられました。

 トヨタ「ハイエース」は、商用車としてあらゆる用途で活躍する一方、アウトドアレジャーや車中泊などの個人用途でも絶大な支持を集めるワンボックス型バンです。

 現行モデルは、海外で展開中の6代目300系(2019年発売)なのに対し、日本では5代目200系(2004年発売)と、6代目をベースにした大型ワゴン「グランエース」(2019年発売)がラインナップされています。

 そしてLCV CONCEPTシリーズは当時、200系ハイエースの次期型なのではないかと話題に上ったコンセプトカーです。

 トヨタ車体は、「コンパクト・フレキシブル・マルチユースをキーワードに、商用車に求められる耐久性、経済性、積載性に、乗る人や働く人に“やさしい”をプラスした新しい発想のマルチバン」と説明しています。

 LCV CONCEPTは、配送用バン「D-CARGO」、送迎用ハイヤー「BUSINESS LOUNGE」、車いすアスリート向けの福祉車両「ATHLETIC TOURER」といった3つのコンセプトが提案されました。

■「未来のハイエース」への反響は

 いずれも近未来的なデザインの外観は共通していますが、ボディサイズと内装は異なります。

 D-CARGOは、200系より少し大きい全長4700mm×全幅1735mm×全高1885mm。Bピラーを廃した前後スライドドア(助手席側のみ)と低床フラットフロアにより、荷物の積み下ろしがしやすい大開口間口を実現したほか、リアには、狭い駐車スペースでも開閉しやすい上下2分割式バックドアを採用しています。

 BUSINESS LOUNGEは、D-CARGOよりやや高い全長4700mm×全幅1735mm×全高2120mm。リラックスできるコンフォータブルモードを備えたシートに加え、室内にいながらスーツケースから着替えや必要なアイテムを取り出せるサイドアクセスラゲージを採用。大型ディスプレイやプライバシーを守る瞬間調光ウィンドウ、スライドテーブルなども備え、使い勝手の良い移動オフィスのような空間に仕上げています。

 ATHLETIC TOURERは、BUSINESS LOUNGEと同じボディサイズですが、床下格納ワイドスロープと車高ダウン機能が作る緩やかなスロープ角度により、車いすに乗ったまま楽に乗降が可能。さらに、ステアリングが前後に可動するステアリングテレスコピックと、シートが上下に可動するシートクッションリフターが、車いすと運転席間のスムーズな移乗をアシストします。車いす競技車両は室内にそのまま搭載できるため、積み込むたびに分解を必要としていたアスリートの負担を軽減します。

 このように使い勝手や実用性アップを突き詰めたLCV CONCEPTシリーズですが、SNSなどでは「未来の商用車」「エスティマ感モリモリ」といった感想が。また、“とがった”デザインを見て「たぶん職人買わんぞ」「何らかのモデルチェンジがあるのは確実ですが、これはないでしょうねー」とネガティブな見方や要望もありました。

 しかし一方で、「窓ガラスが大きいので運転しやすそう」「オシャレな商用車って感じでいいですね」など肯定的な声も。さらに「もうちょいアナクロな無骨さを出して欲しい」「今のままで質感あげて」「単純に両側電動スライドドアにして欲しい」といった要望も寄せられています。

 LCV CONCEPTシリーズは現在に至るまで市販化の話題はありませんが、トヨタ系自動車部品メーカーのアイシンが2022年11月、SUVにも搭載できる「新リンク式パワードア(LPD)」を発表しています。これはLCV CONCEPTに採用されたBピラーを廃した前後スライドドアと同様のコンセプトであり、今後、この要素を本格的に盛り込んだモデルが登場するかもしれません。

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