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約90分で完売! 英国向けのトヨタGR86 再導入計画は「なし」 手頃なスポーツクーペ

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約90分で完売! 英国向けのトヨタGR86 再導入計画は「なし」 手頃なスポーツクーペ

熱狂的な支持を得た日の丸スポーツカー

英国向けのトヨタGR86が、受注開始後90分で完売した。

【画像】欧州で大注目のトヨタGR86【国産ライバルと写真で比較】 全107枚

GT86(日本名:86)の後継として投入された新型GR86は、今月初めに英国で販売を開始。2万9995ポンド(約495万円)からという価格は、販売中のスポーツクーペの中でもかなり手頃な部類に入る。

発売から1時間半足らずで予定数に達したため、トヨタは英国での注文プラットフォームを閉鎖した。

欧州でのGR86の生産は、まもなく導入される衝突安全規制に適合しないことを理由に、2年間しか行われないことが決まっている。トヨタの英国部門はAUTOCARに対し、同市場向けの追加導入は「現段階では計画にない」とコメントした。

とはいえ、買い逃した人たちのために、救済措置も用意されている。トヨタによれば、注文がキャンセルされた場合に備えて、キャンセル待ちができるようになっているという。注文しようとした時系列順にリスト化され、キャンセルが発生次第、スロットが割り当てられるとのことだ。

早々の完売を受け、トヨタの広報担当者は次のように述べている。

「このような人気は、初期のプロトタイプが英国の自動車メディアから熱狂的に支持されたこと、また、2年以内に欧州での生産が終了する予定であることを反映したものです」

GR86の英国での納車は、7月に開始される予定だ。

比較的手頃な価格設定

3万ポンドを切るGR86の英国価格は、マツダMX-5(日本名:ロードスター)の中級グレードと同程度だ。

英国仕様では、ミシュランPS4タイヤを装着した10本スポークの18インチアルミ、スマートフォン連携機能付き8.0インチタッチスクリーン、バックカメラとブラインドスポットモニター、LEDアダプティブヘッドライト、7.0インチのデジタルメーターディスプレイを備えた1グレードのみを展開するという、シンプルな価格体系となっている。

また、2090ポンド(約35万円)でトランスミッションをATに変更できる。

新型GR86は、共同開発されたスバルBRZとともに昨年公開され、英国ではグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでダイナミックなデビューを飾った。英AUTOCAR編集部はその数か月後にスペインでプロトタイプを試乗している。

スバルBRZは欧州では販売されない。トヨタは、この2つのモデルは「友好的なライバル関係」を通じて開発され、どちらも「明確なドライビングフィール」を提供するとしている。

走る楽しさを伝えるクルマ

初代GT86とBRZが2.0Lエンジンを採用していたのに対し、新型はスバルの水平対向2.4L 4気筒ガソリンエンジンを搭載。初代を上回る最高出力235psと最大トルク25kg-mを発揮する。0-100km/h加速は6.3秒と、初代より1.1秒速くなった。

ピークパワーは7000rpmで発揮され、エンジンは7400rpmまで回転する。トランスミッションは6速MTとATを用意。スバルの運転支援システム「アイサイト」も搭載している。

トヨタによると、2012年に発売されたGT86の「Fun to Drive」の特性を承継することに主眼が置かれ、そのために重量の最小化が図られたという。GR86の車両重量は1270kgで、初代より5kg軽くなっている。これは、ルーフやボディパネルなどにアルミニウムを採用することによって実現されたものだ。

サイズは、全長4265mm、全高1310mm、ホイールベース2575mmと、初代とほぼ同じ。低重心化を図るとともに、ねじれ剛性を約50%向上させ、「よりシャープなハンドリングとステアリングを実現」したとされている。

また、空力特性を考慮したフロントエアダクトとサイドパネルが採用されており、トヨタのモータースポーツの知見に基づいてハンドリングと安定性を向上させたとのことだ。

GT86からGR86への名称変更により、GRスープラやGRヤリスといったトヨタの高性能ラインナップに正式に加わった。

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みんなのコメント

16件
  • >まもなく導入される衝突安全規制に適合しないことを理由に

    安全性能は分かるけどこうした決まり事が車を高くて退屈なものにしていくんだよね。
    みんなが安全運転をしてくれれば車安くて便利で楽しい乗り物になるのに
  • 狭くてもちゃんと後部座席があって壊れにくく癖もない比較的安価な日本製FRスポーツカー。
    ヨーロッパで人気というのも頷ける。
    自分も余裕があれば一台買いたい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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