■まさに羊の皮を被った狼! 最高時速は320km/h以上
米ゼネラル・モーターズの高級車ブランド、キャデラックは2021年2月1日、2022年モデルのキャデラック「CT5-Vブラックウイング」と「CT4-Vブラックウイング」を発表、北米にてweb予約を開始した。納車は2021年夏以降の予定だ。
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キャデラックVシリーズのブラックウイングは、1949年に始まりこれまで多くのチャンピオンシップを獲得してきた、キャデラックのレースでの歴史と経験を市販車にフィードバックしたモデル。これまででもっともサーキットに適したキャデラックモデルであると同時に、豪華さと快適さの新しい基準を両立するように開発されている。
CT5-Vブラックウイングは、最高出力668ps・最大トルク893Nmを発生する6.2リッターV型8気筒スーパーチャージャー付きエンジンを搭載。これはキャデラック史上もっともパワフルな市販モデルとなっている。最高時速は200マイル(約320km/h)以上、0-60mph(約97km/h)加速は3.7秒(10速ATモデル)という優れたパフォーマンスを誇る。
CT4-Vブラックウイングは、進化させた3.6リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載。ソフトウエアのアップデートと吸気システムの改善により、最高出力472ps・最大トルク603Nmを発生。最高時速は189マイル(約304km/h)、0-60mph(約97km/h)は3.8秒(10速ATモデル)を記録する。
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CT5-VおよびCT4-Vブラックウイングは、サーキットでテストされた高性能ブレーキシステムを採用する。またCT5-Vブラックウイングではオプションでカーボンセラミックブレーキパッケージを用意、これによりバネ下重量の53ポンド(約24kg)の軽量化を実現している。
Vシリーズ・ブラックウイングは、最近のスポーツセダンとしては珍しく、6速MTを標準搭載。コンソールにあるトグルスイッチを押すと「アクティブレブマッチング」が作動、ダウンシフトに合わせて自動的にエンジン回転数を調整する。またノーリフトシフトにより、アクセルペダルを離すことなくシフトチェンジが可能だ。
10速ATも選択可能だ。マグネシウム製パドルシフトを採用し、手動での変速操作に対応する。またスポーツモードではリアルタイムで走行状況を把握、シフトの忙しさを軽減してパフォーマンスを向上させる。ダイナミックパフォーマンスモードはVシリーズ・ブラックウイング用に調整され、サーキットに合ったシフトパターンを提供、高いGがかかると自動的にアクティブになる。
また、第4世代のマグネティックライドコントロール(MR 4.0)を採用。前世代のシステムと比較して約4倍の速さで道路状況の変化を伝達・処理する新加速度計慣性測定ユニットを搭載し、日常のドライビングと、アグレッシブなサーキット走行パフォーマンスを両立している。
サスペンション形式は前マクファーソンストラット、後5リンク。タイヤは専用開発されたミシュラン・パイロットスポーツ4Sを採用し、タイヤサイズはCT5-Vブラックウイングが前275/35ZR19、後305/30ZR19、CT4-Vブラックウイングが前255/35ZR18、後275/35ZR18となる。
車両価格は、CT4-Vブラックウイングが5万9991ドル(日本円で約630万円)、CT5-Vブラックウイングが8万4991ドル(約890万円)からとなっている。
キャデラックのエグゼクティブチーフエンジニア、ブライドン・ビビアン氏は「Vシリーズブラックウイングは、キャデラックの最高レベルのパフォーマンスの象徴です。私たちは、チャンピオンを獲得してきたレースでの伝統に目を向け、細部に至るまで妥協せず、Vシリーズのエクスペリエンスを高める2台を作り上げました」とコメントした。
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