セレナにハイブリッドの4wdが出たとの事で、ランドローバーのsuvからの乗り換えを検討しています。家族がミニバンの利便性を求めている為です。

Question

雪の山を走行するため、ハイブリッド4wdで最低地上高が確保されているミニバンとなると、アルファード又はセレナに絞られます。雪山の登山口に数日車を置きっぱなしにしますので、盗難の可能性の高いアルファードは除外しています。それで、先日、セレナのハイブリッド2ｗｄをレンタカーで試乗しました。ハイブリッドの電動感がもたらす美点はなかなかだと思いました。一方でふわふわとした乗り心地が終始気になりました。国産ミニバンに乗車するのは初めてですので、皆様に質問なのですが、国産ミニバンのふわふわ感はセレナは平均レベルなのでしょうか。それとも、ノアやステップワゴンなどはもう少しましなのでしょうか。尚、デリカはハイブリッドではないので考えません。デリカだったらランドローバーに乗り続けます。デリカ以外の他の国産ミニバンの乗り心地、フワフワ感について、セレナとの比較でご教示いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

Answer 1

ミニバンは全般に滑らかですが、質問者様の好まれる足回りはより引き締まったものなのでしょうね。盗難リスクさえなければ、アルファードでもなくヴェルファイアがベストな選択かもしれません。以下、少々長くなってしまいますが、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。ご存じの内容ばかりでしたら申し訳ありません。

◆ハンドリング比較

セレナとノア(含ヴォクシー)とステップワゴンのハンドリングを比較すると、ノアのみ少し硬い印象ですね。この3車では質問者様の好みはノアかもしれません。
3車種共にタイヤ銘柄も同様なものが使われていますが、ノアとステップワゴンが「205/60R16」なのに対して、セレナは「205/65R16」です。セレナのほうが偏平率が0.5%大きくタイヤの厚みが増しており、それもフワフワ感に繋がる一因ですね。その分タイヤ外径が約1センチ大きいので、それがセレナの最低地上高にも寄与しています。
セレナでも「AUTECH SPORTS SPEC」は「215/55R17」ですが、このサイズにインチアップするとかなり足回りのヨレは減りお好みに近づくかもしれません。また、セレナのe-4OURCE用の社外サスペンションもやがて登場するので、そちらに交換するのもいいかもしれませんね。

◆最低地上高

・SERENA e-4ORCE : 150mm
・NOA E-Four : 125mm
・STEP WGN e-HEV FF : 150mm

＜ステップワゴンの最低地上高＞
最低地上高だけでいえば、ステップワゴンもセレナと同様150mmですが、構造的に4WDのe-HEVの追加が出てくることは考えにくいです。

＜ノアの最低地上高＞
ノアのE-Fourは、全高がFFモデルより30mm高い(1925mm)のに、最低地上高が15mm低い(125mm)となっていますね。これは室内後部の上下長を稼ぐために、リアモーターのユニットを下方に追いやった結果、尻上がりになり、前輪の車軸より前のアンダーパネルが最低地上高になっていることは良く知られています。FF用のサスペンションに交換した場合、最低地上高はFFと同じ140mm程度確保されます。

＜タイヤによる調整＞
例えば、セレナの夏タイヤは「215/55R17」としてフワフワ感を解消。冬場のスタッドレスを「215/60R17」にするのもありですね。外径が純正の「205/60R16」よりも18mm拡大し、最低地上高が9mm上がり、計算上は159mmになります。車検も問題なく、どこにも当たりません。乗り心地のフワフワ感も「205/65R16」に比べて抑制されます。

＜純正を基準とした外径＞
カッコ内(増減率%/増減mm)
純正：205/65R16 外径672mm (±0%/±0mm)
夏候補：215/55R17 外径668mm (−0.6%/−4mm)
冬候補：215/60R17 外径690mm (+2.7%/+18mm)
注)保安基準(車検)ではメーター読みで40km/hの時、実速度が約「−20%〜+6%」の範囲に収まっていれば問題ありません。

この手法は､ノアにも使えますので、仮にノアの尻上がりをサスペンション交換で対応し、冬場はタイヤ外径を大きくすることで最低地上高を150mm程度確保することもできます。

◆駆動システム

既にご存じと思いますが、ハイブリッドシステムと四駆システムについて説明しますね。ここでは4WDのあるセレナとノアについて記載しておきますね（釈迦に説法でしたら申し訳ありません）。

＜ノア E-Four＞
トヨタのE-Fourは、フロントはエンジン+モーター、リアはモーター駆動のみのトヨタTHS系の四駆システムです。基本、発進時はモーターのみで発進し、少し車速が上がるとエンジンがかかりエンジンとモーターで加速します。エンジンが主役ですが、発進時が最大トルクのモーターを活用して補助するコンセプトです。急加速時もモーターがエンジンを補助します。四駆システムは必要な時だけ後輪のモーターが補助しますが、かつてのE-Fourに比べて随分と後輪モーターは強力になりました。
・エンジン
最高出力 72kw(92ps) 最大トルク 14.2kgf.m(145Nm)
・フロントモーター
最高出力:70kW 最大トルク:185Nm
・リヤモーター
最高出力:30kW 最大トルク:84Nm

＜セレナ e-4ORCE＞
「e-POWER」の場合、エンジンは駆動用ではなく充電専用のシリーズハイブリッドで完全なモーター駆動ですね。e-POWERの欠点は高速移動中心の場合はエンジン駆動の車両よりも効率が落ちることですね。街中走行が多いほうが有利です。
四駆システムは、最先端の「e-4OURCE」ですが、前輪駆動用と後輪駆動用のモーターは別々の2モーター方式。前輪駆動にも後輪駆動にもなるほか、左右輪の駆動力をコントロールするブレーキベクタリングを利用した四輪統合制御を行います。モーター駆動の四駆システムでも最先端ともいえるもので、雪道では勿論、ドライ路面でもFFモデルよりよく曲がるクルマに仕上がっています。
・フロントモーター
最高出力:120kW 最大トルク:315Nm
・リヤモーター
最高出力:60kW 最大トルク:195Nm

総合的に考えて、雪道を考慮するとe-4ORCEの性能は強い味方になると思います。足回りは弄ればノーマルより締まった乗り味になると思います。来年、エルグランドの新型はe-4ORCEになるという情報はありますが、同じプラットフォームのデリカは再来年(こちらはPHEV)になりそうです。

長くなり大変失礼いたしました。少しでもお役に立てる情報でしたら嬉しく思います。

質問者からのお礼コメント

この度は、コメント頂きました皆様に御礼申し上げます。とても参考になり、また楽しく質疑させて頂きました。
ベストアンサーは、充実した内容を記載頂きましたstedeeetunigさんにさせて頂きます。ありがとうございました。

Answer 2

セレナは故障が多いです。
特に電気系統が弱いです。
e-POWERと言うハイブリッドもトヨタのパラレル式に比べて燃費がかなり劣るので避けた方が良いです。

ここは素直にノアやヴォクシーが良いのでは。

Answer 3

LRとミニバンの2台持ちはダメなんですか？
山行くときはLR。その辺はミニバンとか…

Answer 4

私は技術屋出身の「水野和敏が斬る」のコーナーが好きで、YouTubeでノアとステップワゴンの走行性能を比較しており、どちらも良く出来ている評価と受け止めました。

また、ノアの最低地上高はどこの部分なのか、「釣り好き兼業主夫の車選び」でビーノさんが発見していますので検索されると参考になると思います。デフではありませんでした。

ところで、私は現行ステップワゴンの走行性能には満足して乗っていますが、ハイブリッドに4WDが無いのが非常に残念です。マイナーチェンジで追加の噂もありますが、現在は対象から除外ですね。

Answer 5

リセールは考えないのでしょうか？
僕ならヴォクシーをオススメしますが。

Answer 6

何かと頼れるデリカを除外されるのが如何にも残念なのですが・・・

セレナは基本設計が古いというのはありますね。試乗なんてしてませんけれど電動四駆の制御はノートやエクストレイルの例から見て期待できそうですし、リアモーターだけでも日常レベルなら普通に走れそうな出力・トルクです。最 低地上高150mm。ミニバンとしては悪くない

ステップワゴンには残念ながらハイブリッド四駆はありません。FFのみ
中型ミニバンでは昔から低重心でシャッキリ感が高いといわれてますが

ノアヴォクにはハイブリッド四駆があります。最低地上高125mmをどう考えるか。いくらなんでも低すぎると思うのですが。もはや四駆の価値すら疑いそう。リアモーターのトルクや出力がセレナのハイブリッド四駆より劣るのも残念なポイント

SUV的視点から言えばセレナしかない・・・と言いたいところだけれど1.9tの車体を自然吸気1.5Lのエンジンの発電能力でおぎなう。坂道が続けば蓄電量を使い切ってエンジンが唸るでしょうね。エクストレイルの1.5Lターボなら発電能力も高いのでしょうけれど

まあハイルーフミニバンに横揺れはセットです。その性質に合わせた運転をするのがベターですよ

Answer 7

セレナは電気系統が弱いので長く乗るのであれば要注意です。
買って3日で動かなくなる不具合もあるようです。
5年以内に乗り替えるのであれば良いのではないでしょうか。それを過ぎるとリセールガタ落ちします。

Answer 8

近年このジャンルでプラットフォームの刷新を行ったのはトヨタだけです。（約20年ぶり）
新型ノア、ヴォクシーからGA-Cプラットフォームになりました。
後出し優位と言った物もあるでしょうが、乗り心地は意外とシャキッとしているので一度試乗されてみてはいかがでしょうか？

Answer 9

SUVとミニバンの違いじゃないでしょうか！？