三菱 トライトン 「ライバルよりも乗り味がいい」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

ライバルよりも乗り味がいい

2024.3.25

年式

2024年2月〜モデル

総評

オトコなら（もちろん女性でも！）人生で一度は所有してみたいピックアップトラック。たしかに車体は大きいから取り回しは大変。でも、それを上回る満足感を得られるんじゃなかと思います。何歳になっても冒険心を忘れない大人にオススメ。普通の車じゃ味わえない世界が待っていますよ。

満足している点

なんといってもワイルドさ。セダンやミニバンはもちろん、SUVとも全然違う世界を見ることができます。その存在からして、普通の日本車とは違うんです。「ピックアップトラック」という世界を楽しみましょう。あと、ライバル（＝ハイラックス）よりも乗り心地やハンドリングが優れていますね。より乗用車的な乗り味です。

不満な点

全長5.3mもある車体は、それはなかなか手ごわいです。ただ、全方位モニターのおかげで数値の割には扱いやすいかも。あと……値段は高いですね。あと100万円安ければ……（独り言）。それから……1ナンバーなので高速料金は高いです。

デザイン

5

いいじゃないですか、このワイドでマッチョな感じ。こういう荒々しさがいいんです。「好き」か「嫌い」か。そのどちらかだと思いますが、トラックだとこういう押し出し感が似合いますね（個人の意見です）。

走行性能

5

険しいオフロードコースでも試乗してみましたが、悪路走破性は本格クロスカントリーカーと同等以上。見た瞬間に「ここ行けるの？」と思うような岩場や深い穴の開いた場所も難なく走り抜ける様子は感動でした。路面と接触しにくい車体と、ストロークの長い足と、強靭な4WDシステムと、それから電子制御の合わせ技ですね。ディーゼルエンジンは低回転のトルクがすごいから運転しやすいし、オンロードのハンドリングだって「トラック」の次元を超えて一般的なSUVと変わらないレベル。正直、ライバルを超えています。

乗り心地

4

これも新型トライトンのすごくいいところ。サスペンションの煮詰め方がいいんでしょうかね。トラックにありがちな突き上げる感覚が緩和されていて、よくできたSUVのように快適です。ちなみに日本向けのサスペンション設定は、乗り心地も加味したタイプ。仕向け地によっては荷物をたっぷり積む人用にもっとハードなサスも用意してあるんだとか。

積載性

5

これ聞いちゃいます？ トラックなんだから悪いわけがありません。どんな大型SUVでも積めない量の荷物だって、涼しい顔して運べますよ。えっ、雨が降ったら困る？ そんな人のために荷台に掛けるカバーも、それこそ電動開閉できるものまで数種類用意しています（オプションとして）。

燃費

3

WLTCモード11.3km/L。褒められる水準の燃費ではありませんが、ディーゼルなので大型のガソリン車よりは燃料代は安上がりです。以上です。

価格

2

あと100万円安かったら嬉しいんですけどね。製造国であるタイのバーツに対しても日本円が安いんだから仕方ない（2024年春現在）。ただ、三菱は残価設定ローンの設定を頑張って、60回払いで63％と信じられない残価率。ちょっと二度見してしまうレベルの数字です。なので60回の残価設定ローンを使うと、ライバルのあのクルマ（車両本体はトライトンよりずいぶん安い設定）と月々の支払いは2000円ほどしか違わないんだとか。それなら頑張れそう。