ＢＭＷ対メルセデスベンツ、、私はどちらかと言えばＢＭＷが好きですが、ベンツに対し優れてる所と劣ってる所、出来るだけ詳しく教えて下さい

Answer 1

ベンツとBMWを比較すると、10年前までは、ベンツがほとんどの点で優れていましたが、ここ10年で逆転し、現在、ドイツでは、BMWの方が、ブランドイメージの上位に位置しています。

ベンツが最近、不調になったのは、クライスラーとの合併が大きいです。この合併は初年度のみ成功し、その後は、クライスラーの損失を補填するために、ベンツの資産を投入したため、最近のベンツには新技術がほとんどありません。車両についても、最近出たベンツCクラスは、明らかにBMWの3シリーズよりプレミアム性は劣っています。

では、歴史的経緯、技術革新と不具合、そしてブランド力について説明しましょう。

●ベンツの歴史的貢献
ベンツこそ、自動車を発明し、その本質的な技術革新をおこなってきたメーカです。以下、項目だけですが、ベンツの功績をあげます。これらはドイツのシュトュットガルトにあるベンツ博物館に展示されています（ここは大変、勉強になります。8ユーロかかります。丸1日、つぶせます。レストラン併設）。

【駆動源・変速機】
●ディーゼルエンジンのコモンレール方式
●スーパーチャージー化とエンジンのダウンサイジング
●燃料電池技術。
●多段7速AT（自動変速機）

【車体・シャシー】
●クラッシャブル・ボディ
●ESP（電子スタビリティ・プログラム）
●マルチリンク・サスペンション
●ABS
●ラジエータ
●流線型ボディ

なおこれらは、すべてクライスラーと合併する以前に、開発できていたものばかりです（車両発売は、クライスラーとの合併以後のものもありますが）。

ところが、10年前のクライスラー合併は、ベンツの開発から資金を奪ってしまい、ベンツは、良いものには金をかける姿勢から、良くても金のかかるものは採用しない方針に転換しました。このため、最近の10年でみると、BMWには、下記のような技術革新があるのに対し、ベンツには、下記のような不具合しかありません。

●BMWによる技術革新
★iDrive … ベンツも類似のコマンドシステムをつかっています。後発にもかかわらず、メニューの階層がキレイに整理されていなくて、BMWのiDriveの２倍程度手間がかかる場合があります。
★アクティブ・ステアリング … 最近、レクサスや日産スカイラインの一部につかわれるようになりました。
★バルブトロニック … スロットルバルブをなくした画期的技術。最近、トヨタ、日産が追随。
★ピエゾ・インジェクタによるウォールガイデッド＋ターボチャージャー … ウォールガイデッド直噴のみは、ベンツでも採用された実績がありますが、ターボと組み合わせることで、通常のターボではありえない高い圧縮比（12.0）を実現。これにより低負荷での燃費改善（ポンピングロス低減）と高負荷での高出力化（ターボによる過給）を実現しています。

●ベンツによる不具合
★電子制御ブレーキ「センソロニック」 … 発生する気泡で不具合。センソロニックから従来型ブレーキに戻した。
★Aクラスの横転事故 … 北米で大問題になったもので、横滑り防止装置（ESP）などを装着して対策したが、もともと重心が高い（電気自動車で、床下に電池をいれる構造を考えていたため）ため、根本解決ができなかった。

さらに、ベンツの営業方針として、「Aクラス」「Bクラス」（これらの駆動方式はFFです）にベンツのブランド名を与えたことは、致命的でした。これらは、ドイツ人でさえも、理解に苦しんでいます。一方、BMWは、イギリスのローバーを買収したものの、さっさと売却し（わずか1ポンドで）、ブランドになる「ミニ」だけを残しました。これにより、高級車にはなりえないFF車をミニブランドにし、高級車はFRだけというイメージを残すことができました。

これらの技術革新、営業方針から、現在、ドイツでは、ベンツはトップブランドと考える人は、減りました。一方、BMWはベンツから大きく引き離されていましたが、現在は、ベンツと並んでいると考えている人が多くなりました。

●どちらが魅力的か
ベンツのSクラス、Eクラス、旧CクラスおよびBMWの7シリーズ（ドイツ人は7erといいます）、5er、3er、1erを乗り比べたところ、圧倒的にBMWの方が魅力的です。
ベンツは、レクサスのLS（セルシオ）をベンチマークしすぎて、お互い似通った存在になりました。昔のベンツは重いもののシュアなステアリングでしたが、最近のベンツは、どんな操作をしても安全側に自動制御されてしまい「ダル（にぶい）」です。
一方、BMWは、どうやってレクサスと性格を区別するかを、開発の起点にしていますので、誰が乗っても、BMWの乗り味が他車と異なるのを理解できるはずです。

しかし07年、ベンツはクライスラーを分離しました。これによりあと２，３年すると、きっと素晴らしい技術が出てくるでしょう。

ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

素晴らしい！感謝感激です！全文読み終えて少し賢くなった様な気分～長文有り難うございました。

Answer 2

どちらが優れているかは別として、日本ではベンツが人気ありますね。中古車相場が物語っています。同クラスの両車では買取価格にも大きな差があります。やはりベンツの方が査定は良いですね。

Answer 3

方向性の違う物の優劣を比較しても意味が無いと思います。
ＢＭＷは、走る楽しさ。
メルセデスは、走る安心感だと思います。

Answer 4

私はアウディと比較すべきではないかと思っておりますが、いかがでしょう。

Answer 5

ＢＭＷの方が、ディーラーの利益が大きい点。
ＢＭＷジャパンって、めちゃくちゃもうかっていますから。
残業ゼロ。ためしに午後５時２分にＢＭＷの本社に電話してみてください。
だれも出ませんから。
だから、あれだけたくさんの並行輸入業者がのさばっていられるんです。

７シリーズの３年後の標準下取り査定って、３５０万くらいなんですよ。
で、ひとから３２０万とかで引っ張ってきた車をちょいと洗って、
「認定中古車７００万」
なんなのよ、それ。車のデキが超素晴らしいってんならいいけど、
ナミだろ、ナミ。中古になると、本当にただの車だよ。

ということで、劣っている点は、あまりに値段が高すぎること。
優れている点は、そんなメチャクチャに高い車がバンスカ売れてしまう
イメージ戦略のうまさ。