メルセデス・ベンツ のみんなの質問

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メルセデスベンツ W219 CLS500のホイール・タイヤについて。
上記車種に、W221の社外ホイールは装着可能でしょうか?

どなたか詳しい方お教えくださいませ。

ホイール・タイヤのサイズは以下の通りです。

・フロント 8.5J 245/35ZR19
・リア 9.5J 275/30ZR19
・PCD 5H×112

どうぞよろしくお願い致します。

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ベストアンサーに選ばれた回答

W219にW221用のホイールは装着には適さないと思います。以下、理由を説明しますので、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。

質問者様にご提示いただいたホイールサイズ~
・F 8.5J 245/35ZR19
・R 9.5J 275/30ZR19
・PCD 5H×112
〜は装着候補のホイールだと思いますが、もうひとつ「インセット」というスペックがないとマッチングするかどうか判定できません。欧州車では「ET」と書かれます。このETはサスペンションの設計とセットになっています。

例えば、ET43とはリム幅の中心位置から43mm外側にハブ取付面があるという意味です。純正のフロントホイールで比べてみると〜

W219: 8.5Jx18 ET28
W221: 8.5Jx18 ET43

リム幅(8.5インチ)、リム外径(18インチ)は同じですが、W219のET28とW221のET43では15mmも差があります。このW221の純正ホイールをW219に装着すると、ホイール全体が15mmフェンダー奥に引っ込むことになります。

先程、インセット(ET)はサスペンションの設計とセットと書きましたが、実際に同じ車種のサイズ違いの純正ホイールでもETは同じ値か近似値であることが多いです。メルセデスの場合は、社外ホイールもメルセデス専用というものが多いですが、やはり純正のインセットと同じか近似値になっています。従って、もしもW219に社外ホイールをセットするのであれば、W219用の社外ホイールを組み合わせることになります。

■ W219のホイールデザイン

メルセデスベンツは、多くの場合インセット(ET)は40mm以上が標準です。最近はこのようにインセットが大きい設計が多いのです。その方がサスペンションの剛性を高めやすいからなのですね。しかし、W219はインセット28mmと異例に値が小さいです。これは恐らくホイールデザインをボディーにマッチングさせるためにコンケーブ形状にするためと推察しています。コンケーブとは、ホイールのセンターに向かってすり鉢状に凹んだ形状です。非常に見栄えが良いのですが、インセットが大きいとデザインをコンケーブ形状にしにくいのです。従って、近年のメルセデスの純正ホイールにはコンケーブのものがほぼないのですが、W219は例外的にコンケーブホイールです。それでもサスペンション剛性が得られるようにセッティングされているということなのですね。このようにインセットが小さいと迫力あるデザインができるため、W219用の社外ホイールもこのインセットの小ささを生かしたディープコンケーブのものがラインナップされているはずです。折角なのでそれを生かすというのは得策だと思います。

■ W221のホイールを履くには

とはいえ、W221用のホイールをどうしても履きたいという場合は、履けなくもありません。スペーサーとロングボルトを入れれば、リスクを伴いますが履けます。先ほどインセット(ET)は15mm差があると書きましたが、例えば15mmの挟み込みスペーサーと、15mm延長のロングボルトを使えば履くことはできます。但し、これは以下3つの点でオススメしません。

1)ホイールセンターがズレやすい

ホイールを取り外すと、ハブの中心に円形の出っ張りがあります。これをセンターハブといいます。メルセデスベンツの場合、車体側のセンターハブが66.5mmの凸で、純正ホイール側のセンターボアが66.6mmの凹となっており、この凸凹が合致してホイールセンターをピタリと合わせます。メルセデス用のスペーサーにもこの凸凹がついているのですが、分厚いスペーサーを入れると微妙にセンターが狂いやすくなるのですね。メルセデスの場合はボルトも「球面座ボルト」というものなので、一般的な「テーパーボルト」よりもセンター合わせが不利なのです。高精度に作られたスペーサーであれば大丈夫だと思いますが、高速道路で車体がプルプルと振動するトラブルになるリスクがあるということです。

2)ボルトが折れやすく伸びやすくなる

ボルトの鋼材はとても丈夫なので、十分な安全マージンはあるのですが、同じ鋼材でもロングボルトにすることによって折れやすく、また伸びやすくなります。ホイールはボルトでハブに固定しますが、強く締め込むことでホイールとハブの圧着摩擦で固定されます。この状態では急ブレーキや路面からの衝撃に対してもボルトには一切横方向からの力(せん断力)は働きません。問題はボルトの締め込みが緩いときです。この時に、もしもボルトにせん断力が働くと、ロングボルトの場合は非常にボルトが折れやすくなります。長い割り箸は折りやすく、短いと折りにくいですが、こうしたテコの原理によるものです。もしも走行中にボルトが折れてホイールが脱落すると、他人の人生を巻き込むような大事故にもなり兼ねません。
しかし、それが怖いからと、ボルトを必要以上に強く締め込むと、今度はロングボルトは伸びやすいのです。伸びるとボルトの溝の間隔(ボルトピッチ)が伸びますが、わずかでもピッチが狂うとボルトはハブの中に食いつき外れなくなります。それを無理やり外そうとするとボキッと折れます。これは金属疲労によるものです。こうしたトラブルに発展しやすいことから、ロングボルトは危険といわれています。

3)ホイールの隙間からスペーサーが見える

3つ目の理由は見た目の問題です。上記でスペーサーは若干の邪道感を伴うものであるとご理解いただけたと思うのですが、ホイールの隙間から分厚いスペーサーを使っていることが見えてしまいます。これはキャリパー干渉回避のための5mmスペーサー等であれば問題ないのですが、15mm以上の分厚いスペーサーですとやはり「ああ、つけてるんだ」と思われてしまうケースもあります。

ホイール交換のご参考になればと思い、書いていたら長くなってしまいました。失礼いたしました。何かご不明な点等ございましたら、追加でご質問いただけましたら幸いです。

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質問者からのお礼コメント

2021.6.3 12:50

とてもとても丁寧に、お教え頂き感謝いたします。

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